モバイルバッテリーシェアリング事業を展開するINFORICHが、3つの新サービスを発表
モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」を運営するINFORICHは11月7日、太陽光で蓄電可能な新型バッテリースタンドを発表した。
この新モデルは、屋外でのコンセントの有無に関わらず設置できる画期的な製品だ。従来の屋外型モデルでは電源供給が必須だったが、太陽光で蓄電することで、停電時でもバッテリーのレンタルが可能となる。
2025年を目標に、公園や観光地での設置を進める予定で、災害時のインフラとしても期待されている。
インバウンド対応とエンターテインメントへの展開も
同社はまた、AI機能を搭載した新型バッテリースタンド「NaviSPOT」の開発も発表。多言語での交通案内や店舗でのバーチャル対応など、観光客とのコミュニケーションをサポートする機能を提供する。
シンガポールの公共交通機関SBS Transitと事業提携に関する基本合意書を締結しており、2024年12月以降、シンガポールでの設置を目指す。日本国内でも都市圏や観光地など、人流が集中するエリアを中心に順次展開される予定だ。
さらに、個人がアーティストを応援できる新プラットフォーム「CheerSPOT」も発表された。これは、全国約4万4000箇所に設置されているChargeSPOTのデジタルサイネージを活用し、ファンが数百円から応援メッセージを掲載できるサービスだ。
従来個人での出稿が難しかったデジタルサイネージへの広告掲載を手軽に実現する。掲載料の一部はアーティストに還元され、さらなる活動に活用される仕組みとなっている。LDH JAPANをはじめ、複数のエンターテインメント企業との協議を進めており、11月中のサービス開始を目指す。
ChargeSPOTは2018年の事業開始以来、駅や空港、商業施設などを中心に設置台数を拡大し、現在では月間利用者数が約94万人に達している。今回発表された新サービスにより、単なる充電インフラから、防災、観光、エンターテインメントまでをカバーする総合的なプラットフォームへと進化を遂げようとしている。
【関連リンク】
・ChargeSPOT事業拡大 クレカのタッチ決済、太陽光蓄電、推し活(Impress Watch)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1637886.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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