ホンダが挑む、自転車への電動アシスト「スマチャリ」とは?
ホンダが提供する「スマチャリ」は、既存の自転車に後付けで電動アシストユニットを取り付ける画期的なシステムだ。2023年からワイズロードで販売が始まり、電動化とコネクテッド化を手軽に実現できるサービスとして注目を集めている。
国内には約7000万台もの自転車が存在する中、高校生約180万人が通学で自転車を使用している。しかし、急な坂道や長距離通学による体力的負担、さらには通学中の事故リスクといった課題が指摘されてきた。こうした状況を受け、ホンダは「安全性」と「利便性」を兼ね備えた自転車を目指してスマチャリを開発。位置情報の共有機能や急ブレーキの警告など、通学時の不安要素を軽減する仕組みが搭載されている。
また、後付け式の電動アシストユニットは、既存の自転車に自由に装着可能で、利用者が好きなデザインや機能を選択できるのが特徴だ。販売店の在庫管理やデザインの制限といった課題にも柔軟に対応している。
広がる利用者層
スマチャリの販売から1年弱、当初のターゲットであった若年層だけでなく、中高年層や自転車愛好者にも好評を得ている。休日のレジャーや通勤での利用も増え、その用途は幅広い。
特に評価されているのは、電動アシストの自然な制御だ。「ペダリングを邪魔しない」スムーズな動きや、軽量な本体構造が支持を集めている。さらに、スマホアプリによる走行データの管理機能は、健康維持や効率的な移動手段としても活用されている。
ワイズロードの担当者は、「若者だけでなく、体力に自信のない方々やホンダブランドを支持する層からも高い評価をいただいています」と語る。一部の利用者は、スポーティな見た目と走行性能を兼ね備えた点を特に気に入っているという。
スマチャリの普及に伴い、自転車の利用環境全体の改善が進んでいる。また、走行データの分析を通じて、安全対策や機能強化が期待されている。
【関連リンク】
・ホンダが開発した後付け“電動アシスト自転車”システム「スマチャリ」ってどんなモノ!? 販売店に寄せられる声とは(VAGUE)
https://vague.style/post/279204
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Freepik
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