「電動自転車でどこまで行ける?」気になって見始めた旅系チャンネル【暮らし、楽しむ、YouTube】 みんなのインターネット

「電動自転車でどこまで行ける?」気になって見始めた旅系チャンネル【暮らし、楽しむ、YouTube】

さまざまなジャンルの動画が存在する、YouTube。日々の暮らしに役立つ情報が意外と眠っているので、ただの暇つぶしで見ているだけではもったいないです!!

今回の「暮らし、楽しむ、YouTube」では、ミュージシャンでマンガ家の劔樹人さんが、スーツ姿がトレードマークの「スーツさん」の旅系チャンネル『スーツ 旅行 / Suit Travel』を紹介します。劒さんが特に気になった動画とはいったい……?

「電動自転車でどこまで行ける?」気になって見始めた旅系チャンネル

皆さま、ご機嫌いかがですか?
劔樹人と申します。
マンガを描いたり、ミュージシャンをしたりの傍、家事育児をメインで担当する主夫として日々を送っています。

最近、生活の中で一つ変わったことがあって、それはこの人生で初めて電動自転車を買ったということなんですよ。

日々娘を保育園に送り迎えしていると、多くのお母さんは電動自転車を使っています。
うちも、娘がベビーカーに乗らなくなったあたりですぐに電動自転車を検討すればよかったのですが高いですし、保育園は家から歩けてしまう程度の距離でしたので、「わざわざいらないかな」くらいに思っていました。

しかしそんな近い距離でも、それなりに重くなった娘が、「もう疲れた」だの、「抱っこしてくれないと歩かない」だの言うので、結局抱っこしたり肩車したりしているうちに、私も腰を悪くしてしまいまして……。腰を守るためにも、電動自転車を購入した次第です。

しかし、これが乗ってみると、なんで今まで使っていなかったんだと思う快適さ。
こんなに快適なら、いつも自転車で仕事に通っていた10年前から、電動自転車を使っておけばよかったと当時を思い出して後悔すらしています。

「電動自転車でどこまで行ける?」気になって見始めた旅系チャンネル

そんなわけで、自分の中でそんな電動自転車ブームが来ているので、こんなYouTubeチャンネルを見ています。

スーツ 旅行 / Suit Travel

「スーツ 旅行 / Suit Travel」という名前は雑な和訳のよう。ちょっと不思議で、気になります。

「スーツ 旅行 / Suit Travel」は、もともとは視聴者が疑似的な旅行体験をできるような動画制作をしていた鉄道旅行のYouTubeチャンネルです。スーツ姿がトレードマークの通称「スーツさん」が、鉄道での移動をはじめ、高級ホテルのスイートルームや簡易宿泊所、絶景民宿への宿泊、名産を食べるためだけの日帰り旅行などを、字幕、映像効果をほぼ使用しないストレートな映像と、その場でのリアルな語り口で紹介するため、とても臨場感のある旅系チャンネルとして人気を博していました。

それが2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言をきっかけに、予定していた日本一周動画をはじめ、電車を使った動画の撮影を中止。感染リスクの少ない自転車による深夜の東京散歩を経て、電動アシスト自転車を使った旅行動画を発表し始めます。

(1)【東海道五十三次の旅】自転車で行く 東京→大阪の旅《江戸・日本橋→川崎宿》東海道の旅第1日目

この【東海道五十三次の旅(1)】は日本橋から続く東京都内の旅なので、すぐにでも同じ場所に出かけてみたくなります。もちろん、電動自転車で。

冒頭、自転車で山手線一周したスーツさんが「電動アシスト自転車1台と、十分な充電さえあれば、どこまでも行けるような気がしました」と語られますが、これは最近初めて電動自転車に乗った私にはものすごく共感できる感覚でした。おそらくスーツさんも電動自転車にこれまで乗ったことがなかったんじゃないかと思ったのですが、それは実際にそうだったことが大阪に到着したときに語られます。

リポーターとしての才能がありすぎ!勉強にもなるしとにかく楽しい!

そしてこのチャンネル、各地で語られる歴史や地理の知識がすごいんですよ。
あとから付け加えられたナレーションではなく、撮影中リアルタイムで語られたものなので、ちゃんと全部頭に入っているんだなっていう。

もちろん、うろ覚えによる間違いもあるはずなのでご注意くださいという忠告が本人からも指摘がありますが、スマホで調べたりもできない自転車旅行なので、よどみなくすらすら語られる知識量には圧倒されます。リポーターとしての才能がありすぎます。勉強にもなるし楽しいです。

リポーターとしての才能がありすぎ!勉強にもなるしとにかく楽しい!

自分の住む東京で、すぐに訪れることも可能なのに、きっとこの動画を知らなかったら一生見ることのない風景だったのかもしれないと思うと、なんだか感慨深いです。

さて、静岡や名古屋、京都の街中を通るときは、知っている景色も見受けられます。

私もバンドマンをやってきたもので、日本全国ツアーに駆け回った経験もあり、一般的なお仕事の方よりもまあまあ多くの街を訪れてきた方だと思うのです。しかし、ライブハウスのある街というのは限られているんだな、というのも改めて感じますね。

(16)【最終回】東海道五十三次の旅 自転車で行く 東京→大阪《新大阪駅→東京駅》東海道の旅第12日

そしてこのシリーズの旅は東海道という江戸時代の道をたどるもの。昔の人はここを歩いて移動していたわけですよね…。スーツさんは帰路のこちらの動画であえて東海道新幹線を使うことで、現代のテクノロジーの素晴らしさ、ありがたさを実感しようとしています。

1日かけて移動してきた距離が新幹線なら一瞬!
とはいえ、歩くことを思うと電動自転車も素晴らしいテクノロジーですし、道路が舗装されているだけでとんでもなく楽になっているんでしょうね。

リポーターとしての才能がありすぎ!勉強にもなるしとにかく楽しい!

スーツさんの解説はひとつひとつ非常に勉強になるのですが、私が彼にレポーターとしての魅力を感じるのは、時折ハッとするような印象的な言葉を使うところですね。

この東海道中では、「私たちは江戸時代の上に成り立っている」という言葉が印象的でした。
最後に新幹線を使うことで、その言葉が重い意味を持って感じられます。

もちろん、通常の鉄道旅行動画もとてもいいので見てみましょう。
例えば、自分が20代を過ごした大阪の食べ歩き旅行動画を見てみます。

【大阪食いだおれ観光】始発から終電まで 大阪の名物を食べ続ける

しばらく行けてないけど、懐かしい景色がたくさん映っています。
それだけで価値を感じてしまうチャンネルです。

リポーターとしての才能がありすぎ!勉強にもなるしとにかく楽しい!

今、なかなか県外へ出られないわけで、この自分も旅行しているような臨場感はうれしいですよね。

旅行や観光のできない不自由な日々が続きますが、スーツさんの過去の日本全国、大量のアーカイブで、また出かけられるときを楽しみに待つのもいいのではないかと思います。

マンガ・文:劔樹人

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