AndroidゲームのPC対応が拡大へ、Google Play Gamesが正式提供 ニュース

AndroidゲームのPC対応が拡大へ、Google Play Gamesが正式提供

Googleは、ゲーム開発者向けカンファレンス「GDC 2025」において、Android向けゲームのPC対応を拡充する計画を発表した。これにより、Google Playで配信されるほとんどのモバイルゲームがPCでプレイ可能になる。現在提供中のベータ版では、一部のゲームのみがPCに対応していたが、正式版ではすべてのタイトルがデフォルトでPC対応となり、開発者が特別な設定をしない限り、PCでも動作する。

Googleは、PC版Google Play Gamesの正式提供に加え、AMD製CPUのサポート拡充も進める。これまでのサービスはIntel製CPUに最適化されていたが、今後はAMD製CPUでもスムーズに動作するゲームが増える見込みだ。さらに、PCメーカーとの提携により、Google Play GamesのアイコンをPCのスタートメニューに配置するなど、アクセスの簡素化も図られる。

ゲーム体験の向上にも力が入れられており、仮想ボタンのカスタマイズやパフォーマンス調整が可能になる。3月には、ゲームプレイ中に設定を変更できるサイドバー機能の追加も予定されている。加えて、複数アカウントの管理や、複数インスタンスの同時起動といった機能もサポートされる。

PCゲーマーの参入で変わるモバイルゲーム市場

今回の発表によって、PC向けのAndroidゲーム市場が大きく広がることになる。従来はスマートフォンやタブレットを前提に開発されていたタイトルが、PC環境でもプレイ可能となるため、開発者はより広範なユーザー層にアプローチできる。特に、画面の大きいPCでのプレイが可能になることで、視認性の向上や快適な操作環境が提供されることが期待される。

Googleは開発者向けのサポートも強化し、PC対応ゲーム開発のためのSDKやツールを提供する。これにより、ゲームの操作性や性能をPC向けに調整しやすくなり、スムーズな移行が可能になる。また、Google Play Games内での収益還元プログラムも拡充され、PC版の販売促進策も進められる。

技術面では、高性能なグラフィックスAPI「Vulkan」の正式サポートが発表された。これにより、Androidゲームのビジュアル表現が向上し、PCでも高品質なグラフィックが再現される見込みだ。さらに、「Android Dynamic Performance Framework(ADPF)」の強化により、デバイスの性能に応じたリアルタイム調整が可能になり、長時間の安定したプレイが実現する。

今後、Google Play Gamesの普及が進めば、従来のモバイルゲーム市場にPCゲーマーが加わる形となる。開発者にとっては、新たな収益機会が広がる一方で、PC向けの最適化作業が求められるようになる。今回の取り組みによって、Androidゲームのプレイ環境が一段と多様化することになる。

【関連リンク】
・AndroidゲームのPC対応が進む? Googleが「Google Play Games」の拡充やPC版ゲーム開発支援の取り組みをGDC 2025で発表(4Gamer.net)
https://www.4gamer.net/games/892/G089226/20250317032/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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