OSアップデートを見逃すと危険!最新バージョンにする重大な意味とは
PCやスマホを使っているとたびたび表示される「OSのアップデート」を促す通知。「面倒くさい」と思って放置していませんか? でも、そうしてアップデートせずにPCやスマホを放置しておくことで、実は重大なリスクにさらされているかもしれないのです。ここでは、OSのアップデートとは何なのか。するべきなのか、そうではないのか。そしてアップデートの際に気をつけるべきポイントについて紹介します。
OSのアップデートには、おもに次の2つの目的があります。
1.機能の追加
2.不具合の修正
アップルやグーグル、マイクロソフトなど、各OSメーカーはより便利なOSをユーザーに提供するため、日々新しい機能を開発しています。そうして発表された新機能を私たちが使えるようにするために行うのが、OSアップデートの大きな役割の一つです。
そしてもう一つは、これまでのOSにあった不具合の修正です。全ての人間が完璧ではないように、全てのOSは完璧ではありません。ちょっとしたバグや重大なセキュリティ上の問題が潜んでおり、メーカーはそうした問題の解決に日々取り組んでいるのです。
OSのアップデートには「機能の追加」「不具合の修正」という2つの大きな役割があることをご紹介しましたが、ここで本題です。
Q.アップデートはするべきなのでしょうか?
もちろん、その答えは「アップデートすべき」です。放置することはセキュリティ上のリスクがあるからです。ですが、後述のとおりアップデートをする前に確認しなければならないことがあります。
「新機能なんて使わないし、現状で不満はないからアップデートしないでおこう」と、OSのアップデート通知を放っておくのは危険です。というのも、OSアップデートに「脆弱性への対応」が含まれている場合、今の自分には不具合の影響がないからといって放っておくと、悪意のある人からデバイスを乗っ取られたり、データを盗まれたりするなどの問題に発展する可能性があるのです。
例えば、2018年初頭に話題となったIntelのチップの脆弱性「Meltdown」と「Spectre」も、おもにOSのアップデートで対応がなされました。
iOSやMac OS、Androidの場合は「セキュリティアップデート」、Windowsの場合は「セキュリティ更新プログラム」という名前で、こうした脆弱性への対応を含むアップデートが提供されています。そのため、できるだけ速やかに更新する必要があるのです。
機能の追加、不具合の修正、もしくはその両方を目的としたもの。どのアップデートにおいても、OSの機能を改善するためのもので、アップデートは必須です。ですが、アップデートの前に確認すべきことがあります。
それは、今使用しているソフトウェアやハードウェアが新しいOSに対応しているかどうかを確認するということです。もし対応していなかった場合、不具合が生じてしまったり、使えなくなってしまう恐れがあります。
こんなトラブルになることも…。
特に仕事で使っているなどの、動かなくなると大きな支障があるソフトウェアや外付けのハードウェアを使用している場合は要注意です。メーカーのSNSや公式サイトをチェックして、OSへの対応状況を確認してからアップデートするようにしましょう。
新機能の追加が少ない「マイナーアップデート」よりも、新機能が大きく追加され、大きな変更が行われる「メジャーアップデート」と呼ばれるアップデートの場合は特に、OSに対応しているかどうかへの注意が必要です。
私たちのデバイスをより安全に、そして便利にしてくれるOSのアップデート。しかしそこには多少のリスクも含まれています。自分にとって適切なタイミングでアップデートするように心がけましょう。
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:くまみね(マンガ)、Getty Images
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