セキュリティ面と通信速度の向上に期待できる有線LANとは？メリットと導入する際の注意点をご紹介

不便を感じた時に採用しているインターネット環境が無線LAN(Wi-Fi)だった場合、有線LANに変えると悩みが解消されるかもしれません。

こちらの記事では、有線LANやインターネット環境に導入する際の注意点を主にご紹介いたします。

有線LANは、ONUやモデムとパソコンなどの端末をLANケーブルで接続する方法を指しています。
無線LANとの違いは、通信する端末の接続にLANケーブルが使われているかどうかです。

新たなLANケーブルが必要で手間のかかる有線LANですが、採用するメリットはあります。
メリットは主に下記の2点です。

無線LANではルーターと通信する端末の間に壁や天井などの障害物があれば、電波が弱まって通信速度が低下します。

また、電子レンジやBluetooth機器などが発する電波の影響も受けるため、利用環境に気を配らなければなりません。障害物や周辺機器の電波で通信の影響を受けるためか、ルーターと端末の距離が離れていると通信速度は低下します。

対する有線LANはルーターとパソコンなどの通信する端末をLANケーブルで直接つなぐため、障害物や電波の影響は受けません。

電波の影響などがなくなるので、ルーターと端末の距離が離れていても通信速度は下がらずに安定します。

無線LANは有線LANに比べて電波が乗っ取られる、または悪用される可能性があります。

対する有線LANはLANケーブルでインターネットに直接つないでいるため、電波の悪用などセキュリティ面の心配をする必要はないのです。

有線LANは無線LANに比べて、データなどを読み取られるリスクが低いとご紹介しました。なぜ無線LANはデータなどを読み取られるリスクを考えなければならないのでしょうか。

理由は無線LANネットワークの不正侵入が難しくない点です。
無線LANはハッカーに狙われやすく、しっかりと対策をしなければ乗っ取りなどの被害を受ける可能性があります。

対策手段は下記の通りです。

●無線LANネットワークの不正侵入対策
・アクセスポイントにパスワードを設定する
・MACアドレスをフィルタリングする
・暗号化機能の設定
・アクセスポイントの名称を変更する

対策ができず乗っ取られた場合の被害例も併せてご紹介いたします。

●乗っ取られた場合の被害例
・クレジットカード番号が盗まれ、身に覚えのない請求がくる
・IDやパスワードを盗まれて、SNSなどのサービスでなりすましが発生
・メールやサイトアクセス履歴などの重要なプライベート情報が盗まれる
・スマートフォンやパソコンなどの端末に不正アクセスされ、重要なデータの盗難や遠隔操作される可能性がある

続けて、無線LAN経由で行われる手口の代表的な例をご紹介いたします。

無線LANから悪意あるハッカーが侵入し、メールアドレスや各種サイトで使用するパスワード、クレジットカードなどの重要な情報が盗まれてしまいます。

転送情報を暗号化していていも、受信したデータを保存できるので、後で解読される恐れがあります。

無線LANの電波範囲にハッカーが自前のルーターを持ち込み、利用者が接続する予定のルーターとは別でアクセスポイントを作ります。

利用者が誤ってハッカー自前のルーターにつないだタイミングで、つないだパソコンやスマートフォンが持っている情報を抜き取っていく手口です。

フリーWi-Fiの電波範囲内で手口を使うのが効果的なので、頻繁に利用する人は気を付けた方が良いでしょう。

有線LANのメリットは安定した通信とセキュリティ面にあるとご紹介しました。

これら2つのメリットを頭に入れた上で、有線LANはどのような利用用途に適しているのでしょうか。それぞれに適した用途は下記の通りです。

●安定した通信
・ゲームのオンラインプレイを利用する人
・動画配信をする人
・動画系のサブスクサービスをよく利用する人
・デスクトップパソコンを利用する人
・光回線を契約していて、インターネット回線を速くしたい人

●セキュリティ面
・リモートワークや自宅から会社のネットワークに接続する人
・インターネットバンキングをよく利用する人

挙げた利用用途以外でも、セキュリティを上げつつ安定した通信をしたい人であれば、有線LANの利用を考えると良いでしょう。

インターネットの有線LANを使う際の注意点をご紹介いたします。
セキュリティ面の向上と安定した通信を得られる有線LANですが、導入に注意点があります。

有線LANは無線LANよりも導入した後のレイアウトを考えなければなりません。

モデムやONUの位置から、接続する端末はどこで使うかを決め、続けてLANケーブルはどのように、どこまで伸ばすかを決めます。

最初の時点でLANケーブルの配線をしっかりと決めておかなければ、導入後にケーブルが邪魔に感じる場合があります。複数の端末で接続する予定であればLANケーブルの整理が大変です。きちんと決めておきましょう。

有線LANに使用するLANケーブルは、なるべく最新の物を選ぶようにしましょう。
LANケーブルは性能によってカテゴリーが定められています。

●LANケーブル性能別のカテゴリー
・CAT6
・CAT6A
・CAT7
・CAT7A
・CAT8

上から下に行くほど性能が良く、最高の性能を誇るCAT8を使った際の通信速度は最大40Gbpsになります。

ちなみに家庭用での利用に適していて、性能の良いLANケーブルはCAT7A。家庭だけでなく業務用としても利用されており、通信速度は10Gbpsで周波数は1000MHzに対応しています。

データエラーも起こりにくいため、オンラインゲームを快適にプレイしたい人は採用すると良いでしょう。

有線LANはケーブルを通して物理的に通信しているため、ケーブルが劣化すると通信速度が遅くなります。
LANケーブルが劣化する要因は下記が挙げられます。

・強い力で引っ張る
・無理矢理曲げる
・端末などから頻繁に抜き差しをする
・LANケーブルの上に重い物を置く
・強い衝撃を与える
・直射日光に当てる
・水や油に漬ける

LANケーブルの耐用年数は20～30年ですが、挙げた要因を頻繁に起こしてしまうと数ヶ月から数年で劣化してしまう恐れがあります。

劣化した後はLANケーブルを取り替える手間が発生するため、できるだけ大事に扱った方が良いでしょう。

有線LANは導入する光回線によって通信速度の向上につなげられます。例えばプロバイダSo-netが提供するSo-net 光 プラス。

So-net 光 プラスではIPv6と呼ばれる新しい接続方式が使われています。既存の光回線が採用するIPv4と異なる接続方式であるため、快適にインターネットを使えます。

So-net 光 プラスを契約するメリットは下記の通りです。

・IPv6対応の通信サービスで快適なインターネット生活
・『So-net 光 プラス』に加入して2年間はお得な料金
・『So-net 光 プラス』は最大1Gbpsの高速通信を制限なく利用できる
・光テレビと光電話の同時契約で税込10,000円のキャッシュバックがある

※2021年5月時点のキャンペーンになります。

快適なインターネット生活とお得な割引やキャッシュバックが含まれているため、お得に契約できるでしょう。

気になった人がいましたら、So-net 光 プラスの詳細ページをご覧ください。

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今回は有線LANやインターネット環境に導入する際の注意点をご紹介しました。無線LANに使い慣れた人からすると、有線LANは準備や気を使う点があって導入に手間を感じるかもしれません。

しかし、通信速度やセキュリティ面は有線LANが優れているので、どちらかを向上させたい人は導入を検討すると良いです。

無線LANと有線LANは合わせて利用するのも可能なので、用途に沿ったインターネット環境を構築していきましょう。

PHOTO：Unsplash/PhotoAC/Pexels
TEXT：PreBell編集部