光回線を契約すると利用できる「プロバイダメール」とはどんなメール?
プロバイダを通じて光回線を契約すると「プロバイダメール」が利用できます。最近では「フリーメール」の利用が広がっていることもあり、「プロバイダメール」という単語を聞いても具体的にどんなものかがイメージしにくい場合もあるのではないでしょうか。
この記事では、プロバイダメールの特徴や、プロバイダのメールとフリーメールの違いについても説明します。プロバイダメールの特徴を理解して、プロバイダのメールを使いこなしましょう。
POINT
- プロバイダメールはセキュリティ面で安心できる信頼性の高いメールサービス
- プロバイダメールを利用するには、プロバイダに申し込む必要あり
- So-net Webメールならメールソフトの利用が不要。IDとパスワードのみでメールが利用可能
プロバイダメールとは、プロバイダが提供しているメールサービスのことです。多くの場合光回線などのネット回線を利用するためにプロバイダに申し込むと、プロバイダからメールアドレスが付与されます。
プロバイダメールに関する具体的な内容については、以下の項目「プロバイダメールのメリット」「プロバイダメールのデメリット」で説明します。
プロバイダメールを利用するメリットとしては、以下のものがあります。
・信頼性が高い
・セキュリティの面で安心できる
・ほとんどの場合追加費用無しで利用できる
それぞれについて、以下で説明します。
プロバイダメールを利用するメリットは、セキュリティの面で安心できる点です。
その理由は、送受信を行うサーバーがアドレスごとに設けられている点にあります。これにより、セキュリティの高い状態でメールの送受信を行うことができます。
そのほか、プロバイダメールを利用するメリットは、信頼性が高い点にあります。
先の項目でも説明した通り、プロバイダメールならではの特徴はセキュリティの面で安心できる点です。セキュリティ面が充実しているメールほど信頼性は高まります。
また、プロバイダメールはフリーメールとは異なり、誰でも自由に登録することができません。それに加え、プロバイダメールは原則として1つのメールアドレスしか利用できない仕組みとなっています。
むやみにメールアドレスを発行しなければ、メールの不正利用も防ぎやすくなります。これらを踏まえると、プロバイダメールは信頼性が高いといえるでしょう。
信頼性が高いということは、メール送信時にも当てはまります。プロバイダーメールから送信されたメールは、フリーメールから送信されたメールに比べて、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性が低いです。
そのため、フリーメールよりも、確実に相手方の目に入る可能性が高く、メールを送信したのに相手方からの返信がないといったトラブルが起こる可能性が低いといえるでしょう。
プロバイダメールのほとんどは、ネット回線に付随するサービスとして提供されており、無料で利用することができます。そのため、ネット回線の料金さえ支払えば、プロバイダメールを追加料金無しで利用することができます。
プロバイダメールのデメリットとしては、以下のものがあります。
・無料でメールアドレスを作成できない
・メールアドレスを追加すると料金が発生する場合がある
・プロバイダを解約するとメールアドレスが使えなくなる場合がある。
それぞれについて、以下で説明します。
プロバイダメールを利用する場合のデメリットは、無料でメールアドレスを作成できない点です。
プロバイダメールを利用するためには、プロバイダが提供するインターネットを利用することが前提となり、プロバイダに申し込む必要があります。なお、プロバイダを利用すると月額の料金がかかります。
そのため、プロバイダメールは無料で利用することができず、実質的に有料で利用する形となるのです。
また、プロバイダメールを利用している場合、メールアドレスを追加すると料金が発生する場合があります。
例えば、So-netのメールでメールアドレスを追加したい場合は、月額110円(税込)で「プラスメールアドレスサービス」を利用します。このサービスを利用すれば、最大10件の新しいメールアドレスを取得できます。
メールアドレスを追加したい場合は、別途料金が発生するかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。
そのほか、プロバイダを解約するとメールアドレスが使えなくなる場合があります。
プロバイダを解約することでメールアドレスが使えなくなる理由は、メールアドレスの構成にあります。通常、メールアドレスは以下のように表示されます。
(メールユーザー名)@(ドメイン名)
※ドメイン名の前に「サブドメイン」がつく場合もある
メールユーザー名とは、メールアドレスのうち、@より左側に設定されるもので、基本的にユーザー自身で決めることができます。
また、サブドメインが設定されるかどうかはプロバイダによって異なります。So-netの場合は、アルファベット2文字と数字1文字が並んでおり、サブドメインの例としては「aa1」となります。なお、サブドメインはSo-netが自動的に割り振ります。
So-netのメールアドレスは以下の通りとなります
(メールユーザー名)@(サブドメイン).so-net.ne.jp
プロバイダが設定するメールアドレスはドメイン名が決まっています。そのため、別のプロバイダのメールアドレスに変更したい場合、ドメイン名も変わることになります。
そのため、プロバイダを変更すると原則としてこれまで利用していたメールアドレスは利用できなくなるのです。
しかし、プロバイダが変わることによってメールアドレスが変わってしまうと、メールを利用しているユーザーとしては不便を感じてしまいます。
それに対応するため、プロバイダによってはインターネットを利用しなくてもメールアドレスだけ利用できるサービスを提供しています。
ただし、メールアドレスだけを利用するサービスは原則として有料となります。So-netでは、メールアドレスのみを利用したい場合は、月額料金220円(税込)の「モバイルコース」を利用する方法があります。
フリーメールとは、ブラウザ上でメールのやりとりができるサービスです。フリーメールの例としては「Gmail」や「Yahoo!メール」があります。
プロバイダメールとフリーメールの違いとしては、以下のものがあります。
【料金】
・プロバイダメール:実質的に有料(プロバイダとの契約を伴う)
・フリーメール:無料
【メールアドレスの作成】
・プロバイダメール:プロバイダに申し込む必要あり
・フリーメール:自由に作成可能
【メールアドレスの数】
・プロバイダメール:原則として1つ。複数のメールアドレスが必要な場合は有料で取得可能
・フリーメール:複数のメールアドレスを無料で作成可能
【メールソフトの利用】
・プロバイダメール:メールソフトからメールをチェック。ブラウザWebアプリを提供しているサービスも有り
・フリーメール:ブラウザ上でメールをチェック可能
【プロバイダの解約時】
・プロバイダメール:原則としてメールアドレスが使えなくなる(継続して使いたい場合は有料で利用可能な場合も)
・フリーメール:プロバイダを変更しても引き続き利用可能
それぞれについて、以下で説明します。
プロバイダメールを利用する場合、プロバイダに申し込む必要があるため、プロバイダの利用料金がかかります。そのため、プロバイダメールの利用は実質的に有料となります。
フリーメールはプロバイダに申し込みをしなくても利用できるため、料金がかかりません。無料で利用できる点はフリーメールならではのメリットといえます。
プロバイダメールの場合、メールアドレスを作成するためには、プロバイダに申し込みをする必要があります。
フリーメールは、フリーメールのサービスからメールアドレスの作成が可能です。
プロバイダメールの場合は、原則として1つのメールアドレスのみが利用できます。複数のメールアドレスを利用したい場合は、原則として有料となります。
フリーメールの場合は、複数のメールアドレスを無料で作成できます。
プロバイダメールの場合は、一般的にはメールソフトを通じてメールをチェックする形となります。セキュリティの面からみると、安心してメールを利用できます。
フリーメールの場合は、メールソフトを利用する必要がなく、ブラウザ上でメールを見ることが可能です。パソコンやスマートフォンなど、どの端末でもメールをチェックできます。
ただし、中にはブラウザ上でメールを閲覧することができるサービスを提供しているプロバイダもあります。この場合には、フリーメールと同様にWebブラウザやスマートフォンでメールを利用することができます。
プロバイダメールは、プロバイダを解約すると原則としてメールアドレスが利用できなくなります。
その理由は、メールアドレスのうち「@」の右側にあたる「ドメイン名」がプロバイダによって異なるためです。プロバイダによっては、プロバイダを解約してもメールのみ利用できるサービスを有料で提供している場合があります。
フリーメールの場合は、プロバイダを変更しても引き続き利用できます。
プロバイダメールである「So-net Webメール」ならではの機能は、ログイン画面にSo-netのユーザーIDとパスワードを入力するだけでメールが利用できる点です。
また、So-net Webメールはパソコンで利用できるほか、モバイル版もあるので、スマートフォンやタブレットでも利用できます。
So-net Webメールは、他のプロバイダメールのように、パソコンやスマートフォンのメールアプリを起動して、メールアカウントを作成する必要がありません。
通常、メールアカウントを作成する場合には、メールアドレスやアカウント名、パスワードのほか、受信メールサーバー(POP)や送信メールサーバー(SMTP)の情報なども入力しなければなりませんが、So-net Webメールを利用する場合はこれらの作業が不要となります。
プロバイダメールを手軽に利用したいなら、So-net Webメールがおすすめです。
プロバイダメールは、プロバイダに光回線の申し込みをしたときに付与されるメールです。
メールを作成するためにはプロバイダに申し込む必要があるため実質的に有料となること、また、メールアドレスを複数取得したい場合は有料となるため、フリーメールと比べるとやや制約があるといえます。
しかしながら、プロバイダメールはセキュリティ面で安心できる信頼性の高いメールである点がメリットです。
金融機関やECサイトに登録するメールアドレスは、現在ではフリーメールのアドレスでも利用可能ではありますが、信頼性のあるプロバイダメールを利用した方がより安心感があるといえるでしょう。
また、So-net Webメールなら、他のプロバイダメールのようにメールソフトを利用しなくても、ログイン画面にSo-netのユーザーIDとパスワードを入力するだけでメールが利用できます。
So-net 光 プラスに申し込んだら、手軽に利用できるSo-net Webメールも合わせて利用してみませんか。
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PHOTO:PhotoAC/Unsplash/Pixabay/Pexels
TEXT:PreBell編集部
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