光回線があれば固定電話が使える!「ひかり電話」とはどんなサービス?
現在では、NTTの電話線を利用する固定電話よりも「ひかり電話」の利用が増加傾向にあります。
ひかり電話を利用する機会は多くなっていますが「ひかり電話とはどんな電話サービスなのか?」と問われると、どのように説明すれば良いのかわからないと感じる人は多いのではないでしょうか。
この記事では、ひかり電話に関する基本的な内容について、NTTのアナログ電話と比較しながらわかりやすく説明します。そのほか、ひかり電話の申し込み方法や料金についての説明も行います。
POINT
- ひかり電話は、NTT東日本・西日本の「フレッツ光」に付帯するIP電話
- 従来の固定電話と同等の品質での通話が可能
- ひかり電話は従来の固定電話よりもお得な料金で利用可能
ひかり電話とは、NTT東日本・西日本の光回線のサービス「フレッツ」が提供しているIP電話サービスのことです。
IP電話とは、光回線やADSLなどのブロードバンド回線を利用した電話のことで、多くの場合は光回線のサービスのオプションとして利用できます。
現在では、ひかり電話が広く普及しています。総務省が公表している「令和元年版 情報通信白書」によると、2018年の時点では、固定電話のうち「ひかり電話」が占める割合は63%に上昇しています。
このことから、現在ではひかり電話が一般的に利用されている様子がうかがえます。
ひかり電話の特徴について理解するために、NTTのアナログ電話との違いについてみていきます。主な違いとしては以下のものがあります。
【回線の種類】
・ひかり電話:光回線を使用
・NTTのアナログ電話:アナログ回線を使用
【電話線の素材】
・ひかり電話:光ファイバーケーブルを使用
・NTTのアナログ電話:銅線を使用
【電話番号】
・ひかり電話:新規で設置する場合は「050」から始まる番号を使用。現在、市外局番から始まるNTTのアナログ電話を契約している場合には、その電話番号を引き続き利用することも可能
・NTTのアナログ電話:市外局番から始まる10桁の電話番号を使用。
【停電時】
・ひかり電話:停電時は通話不可(ひかり電話停電対応機器等を利用すれば、一時的に通話が可能)
・NTTのアナログ電話:停電しても利用可能
【利用できない電話番号】
・ひかり電話:一部のフリーダイヤル、一部のナビダイヤルなど
・NTTのアナログ電話:特になし
それぞれの項目について以下で説明します。
ひかり電話はNTT東日本・西日本のフレッツが提供しているIP電話であるため、光回線を利用しています。
IP電話はインターネットを利用した電話であるため、インターネットの混雑状況によっては回線が不安定になる場合があります。
しかしながら、ひかり電話は大容量の通信を高速で行える「光回線」を利用しているため、光回線の通話品質は固定電話とほぼ同様であり、安定した状態で通話ができます。
NTTのアナログ電話はアナログ信号によって通信する「アナログ回線」を利用しています。アナログ回線には「ダイヤル回線」と「プッシュ回線」の2種類がありますが、現在ではプッシュ回線が主流です。
アナログ回線を利用した電話は、電話の音声がそのまま伝わるのに対し、光回線を利用した電話は音声データに変換され、データが圧縮された状態で送信されます。
電話線の素材は、ひかり電話では光ファイバーケーブルを、NTTのアナログ電話では銅線を使用しています。
ひかり電話の場合、音声のデータが圧縮された状態で光ファイバーケーブルを通ります。また、NTTのアナログ電話の電話線には銅線が使用されているため、音声はそのまま銅線を通じて相手のもとへと通じる形となります。
いわば、NTTのアナログ電話は糸電話と同じ仕組みといえます。
ひかり電話を新設する場合、電話番号は「050」から始まる新規の電話番号となります。
ただし、これまでNTTのアナログ電話を使用していた場合は、ひかり電話に変更しても今までと同じ電話番号を使用できます。
停電が起きた場合、NTTのアナログ電話は通常通り利用できますが、ひかり電話は利用することができません。ひかり電話の普及が進んでもNTTのアナログ回線に根強い需要がある理由としては、停電時に利用できることがあげられます。
なお、ひかり電話用として「停電対応機器」などがあり、これを利用すれば一定の時間に限り通話を行えます。
ひかり電話では、一部のフリーダイヤルやナビダイヤルが利用できない場合があります。
フリーダイヤルとは通話料が無料の電話番号のことで、「0120」または「0800」から始まる番号です。
ナビダイヤルとは、企業などで複数の着信先がある場合に、すべての着信先に対して同じ電話番号を使用できるサービスで、「0570」から始まる番号です。
顧客がナビダイヤルに電話した場合、主に顧客から近い着信先に電話がつながる仕組みとなります。なお、ナビダイヤルは有料です。
フリーダイヤルやナビダイヤルが利用できないケースとしては、着信先の電話がひかり電話を着信できない契約となっている場合があります。
ここまで、ひかり電話の特徴についてご紹介してきました。ひかり電話にメリットを感じ、加入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからは、So-netのひかり電話「So-net 光 電話」の申し込み方法について説明します。申し込み方法は以下の条件によって若干異なります。
・回線を新設してSo-net 光 電話を申し込む場合
・フレッツ光回線の転用、または事業者変更のときにSo-net 光 電話を申し込む場合
・So-net 光 プラスをすでに利用しており、So-net 光 電話に新規で申し込む場合
・So-net 光 プラスをすでに利用しており、NTT東日本・西日本の「ひかり電話」を利用している場合
・So-netで「So-net 光 プラス」と「So-net 光 電話」を同時に申し込む
・So-netより確認メールが送付され、入会証が届く
・「So-net 光 プラス」「So-net 光 電話」に関する連絡の書面が送付される
・工事が必要な場合は、工事の内容や工事日に関する連絡が入り、工事を実施する
・光回線とSo-net 光 電話が利用可能に
・転用、または事業者変更を行う
-フレッツ光回線を転用する場合は、NTT東日本またはNTT西日本に転用手続きを行う
-事業者変更(光コラボレーション事業者の変更)の場合は、事業者変更の手続きを行う
・So-netで「So-net 光 プラス」と「So-net 光 電話」を同時に申し込む
・So-netより確認メールが送付され、コース変更確認書が届く
・「So-net 光 プラス」「So-net 光 電話」に関する連絡の書面が送付される
・工事が必要な場合は、工事の内容や工事日に関する連絡が入り、工事を実施する
・So-net 光 電話が利用可能に
・So-net 光 電話を申し込む
・So-netより確認メールが届く
・「So-net 光 電話」に関する連絡の書面が送付される
・工事が必要な場合は、工事の内容や工事日に関する連絡が入り、工事を実施する
・So-net 光 電話が利用可能に
・So-net 光 電話を申し込む
・So-netより確認メールが届く
・「So-net 光 電話」に関する連絡の書面が送付される
・So-net 光 電話が利用可能に
ひかり電話の料金プランは、「基本プラン」と「セットプラン」の2種類です。基本プランは月額550円、セットプランは月額1,650円(料金はいずれも税込)となります。
基本プラン、セットプランともに電話回線1回線が利用できます。緊急通報(110番・118番・119番)の通話も可能です。通話音質は固定電話と同様となります。
そのほか、セットプランには、通話時間最大3時間分に相当する528円分の無料通話が含まれます。さらに、以下のオプションも利用できます。
・発信者番号表示サービス
・ナンバーリクエスト
・通話中着信サービス
・着信転送サービス
・着信拒否サービス
・着信お知らせメール
ひかり電話とは、簡単に説明すると光回線を利用した電話のことで、通話品質は固定電話と同様です。
また、ひかり電話は光回線のサービスのオプションであるため、NTTの固定電話と比べるとお得な料金で利用できます。
ひかり電話は利便性が高いうえにお得感があるため、現在では多くの家庭や企業で利用されています。
So-net 光 電話の申し込みは、So-netのホームページから行えます。家庭で利用する固定電話は、アナログ回線の固定電話と同等の通話品質でありながら、料金を抑えて利用することができるSo-net 光 電話がおすすめです。
PHOTO:PhotoAC/Unsplash/Pixabay/Pexels
TEXT:PreBell編集部
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