格安SIMのメリット・デメリットは?失敗しないための選び方も徹底解説
近年、大手以外の携帯会社による格安SIMサービスが普及して、多くの人に浸透しつつあります。毎月の携帯料金が大幅に安くなるメリットがあるものの、デメリットも少なくありません。
この記事では、格安SIMのメリット・デメリット、キャリアの選び方について徹底的に解説します。大手以外の格安SIMを検討するきっかけになるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
POINT
- 格安SIMは大手キャリアよりも携帯料金が格段に安い
- 通信が不安定になったり、通話料が高くなったりする場合がある
- 携帯料金を最大限に抑えるために、自身のデータ通信量を把握することが大切
格安SIMとは、大手携帯キャリアと比較して、格安でデータ通信(5GやLTE等の回線)を利用できる携帯サービスのことです。
スマートフォンを使用するには、契約者の情報や電話番号などが記録されたSIMカードが必要です。スマートフォンに挿入することで、電話やSMS、インターネットを利用できます。
大手携帯キャリアである、ドコモ、au、ソフトバンクでもスマートフォン購入時にSIMカードが挿入されています。
現在、多くの会社がSIMカードを使ったサービスを行っています。
これらの会社が、大手携帯キャリアよりも携帯料金を安く提供していることから、「格安SIM」と呼ばれるようになりました。
格安SIMには、以下のようなメリットがあります。
● 月額の携帯料金が安くなる
● 料金プランがわかりやすい
● 料金プランの種類が豊富
● 契約中の解約による違約金が発生しない
それぞれ詳しく解説します。
格安SIMの月々の利用料金は大手携帯キャリアと比較して格段に安いです。
大手携帯キャリアの場合、月額5,000円以上は当たり前で、オプションや機能によっては10,000円を超すこともあります。一方で、格安SIMは月額1,000円程度から利用できます。
格安SIMの会社で携帯料金が安い理由は、大手携帯キャリアから回線を借りているためです。自社で回線設備を持っていないため、設備投資へのコストが不要なのです。
また、格安SIMの会社では、インターネットでの販売をメインにしており、実店舗を持っていないことが多いです。そのため、人件費を抑えられ、格安の料金を実現しています。
格安SIMのほとんどの会社は料金プランがシンプルです。大手携帯キャリアの場合、内容がよくわからないオプションや割引が多く、複雑すぎてわからない方もいるでしょう。
格安SIMでは、基本的にデータ通信量によって金額が決まります。
オプションについても、音声通話やSMSが使えるプランや、有料動画配信サービスを使用しても通信量を消費しないプランなど内容が明確なものが多いです。
そのため、初めて格安SIMを利用する人でも月々の料金を知ることができます。
豊富な料金プランから自分の好きなものを選べる点も大きなメリットです。
格安SIMではデータ通信量ごとにプランがあります。細かくプランが分けられているため、自身が毎月利用している通信料分だけを払えるのです。
大手キャリアと比べて、通信量が5GB以下のプランも多くあります。そのため、あまりスマートフォンでインターネットを利用しない方は、月々の携帯料金を最小限に抑えられます。
格安SIMのほとんどのプランで契約期間がなく、いつ解約しても違約金が発生しません。
そのため、他社に安いプランがあれば自由に乗り換えられます。
なお、会社によって契約期間のあるプランもありますが、大手携帯キャリアの2年契約よりは短いです。
さまざまなメリットがある一方、以下のようなデメリットがあります。
● 通信速度が安定しない
● 通話料金が高くなる可能性がある
● キャリアメールが使えない
● LINEのID検索による友達登録ができない
それぞれ解説します。
格安スマホは通信速度が不安定です。
アクセスが集中している時間になると、速度が遅くなります。ホームぺージの表示に時間がかかったり、動画がデータのローディングのため止まったりする原因になりかねません。
ただし、現在は通信速度が安定している格安SIMも増えてきており、ゲームや動画視聴でも問題なく利用できるようになってきています。
大手携帯キャリアよりも通話料金が高くなる可能性があります。
大手携帯キャリアでは、何時間でも通話ができるかけ放題プランのため、通話時間に関係なく料金は定額です。
しかし、格安スマホはかけ放題プランでも、時間制限が設けられている場合がほとんどです。
そのため、通話時間が多すぎると、携帯代が高くなる恐れがあります。
格安スマホに乗り換えると、以下のキャリアメールが使えなくなります。
● @docomo.ne.jp
● @ezweb.ne.jp
● @softbank.ne.jp
ただし、Gmailなどのフリーメールは利用できるため、ほとんどの人はデメリットにならないでしょう。
キャリアメールを使いたい理由がある人は、格安SIMに変更しないでください。
格安スマホでは、LINEで友達を検索・登録するためのID検索機能が使えない場合があります。
そのため、QRコードの読み取りなど、別の方法で友達登録をする必要があり、人によっては手間に感じるでしょう。
格安SIMの選び方について、メリット・デメリットを踏まえたうえで紹介します。
格安SIMはほとんどがドコモ、au、ソフトバンクの回線を借りています。そのため、住んでいる場所で一番電波が強い回線を選ぶといいでしょう。
ただし、今使っているスマホの回線と新しく使う回線のキャリアが変わる場合、SIMロックの解除をしなければなりません。
SIMロックの解除が手間だと感じるのであれば、同じキャリアの回線を使っているものを選ぶことをおすすめします。
自分が使うデータ通信量を把握して、一番安く抑えられるプランを選ぶのも1つの手段です。
ムダに料金を払わないためにも、現在使用しているデータ容量を各キャリアのユーザーぺージで使用料を確認しましょう。
格安SIMを通信速度で選びたい方は、実測値で選びましょう。格安SIMのホームぺージでは一般的に最大速度が記載されていることが多いです。
しかし、最大速度は理論値であり、実際の速度はもっと遅いのです。
そのため、各社の実測値をまとめているホームぺージを確認するなどして、自宅のエリアで最も実測値の高い格安SIMを選んでください。ただし、どちらも元本割れするリスクはゼロではありませんので注意してください。
格安SIMに乗り換えることで、毎月の携帯料金が安くなります。料金プランもわかりやすく、解約の違約金が発生しないのもメリットです。
一方で、通信が不安定であったり、通話料金が高くなったりするなど注意が必要です。
ただし、最近は通信回線が安定しており、問題なく利用できる会社もあります。
また、格安SIMは販売会社の数が多いため、1つに絞るのが難しいかもしれません。
選び方として、あなたの使用しているデータ通信量を把握してから、サービスごとに月額料金を比較するのをおすすめします。
通信速度も選ぶうえで重要なポイントです。最大速度ではなく、実測値を見て選びましょう。
格安SIMの乗り換えに失敗しないためにも、あなたにぴったりのプランを探してみてください。
PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部
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