FEATURE 2016.09.23 インターネットの上手な歩き方 〜湯川鶴章さんの場合〜 Vol.1 愛用アプリ・サービス編

ブロードバンド回線が各世帯に普及し、スマートフォンをはじめとしたデバイスも広まった現在。インターネットによる恩恵を多くの人が享受するようになりました。

より効率的にインターネットを活用するにはどうしたらいいのでしょうか。それを知るためには、識者が普段どのようなサービス・アプリを使っているかを聞くのが一番です。そこで爆発的にインターネットが一般に知れ渡ったWeb2.0の時代からインターネット産業を見続けてきたITジャーナリストの湯川鶴章さんに、普段使われているサービスやアプリについて尋ねてみました。

ITジャーナリストだからこそ多用しているAudioNote

スマートフォンにはどんなアプリを入れていますかと尋ねると「でも僕、普通ですよ」という湯川さん。

「仕事で一番使っているのは、電車の乗り換えを教えてくれるYahoo!路線情報でしょうか」

と一般的なユーザーと変わらないチョイスを口にします。他に挙げていただいたのはMessenger(Facebook)とLINE。またヨガを嗜まれているとのことで、ヨガや呼吸法に関するアプリもインストールされているとのことです。お話をきくに、仕事関係のコミュニケーションはMessenger、ご家族とのコミュニケーションにLINEを使っているようです。

ここまでは一般的に使われるアプリですね。それではお仕事には、何か特別なサービスは使っているのでしょうか。

「取材時はAudioNoteというアプリを使っています。あとは仕事関連で海外の『これだけは抑えておきたい』という情報が掲載されているTechmemeは定期的に見ています」

ノートパッドとボイスレコーダー機能が一体となったAudioNoteは、録音しながらメモがとれるというのが特徴。しかもメモを書き込んだ時間を記録しており、タップすることでその時間からの音が再生できます。取材が多く、記事執筆や講演会が多い人気ITジャーナリストならではのアプリといえますね。「情報はほとんど直接取りに行く」と取材熱心な湯川さんも見ているというTechmemeも、要チェックですね。

AudioNote
Techmeme

スマートフォンはあえて16GBモデルを使用

湯川さんが普段持ち歩いているデバイスは以下となります。

  • スマートウォッチ
  • スマートフォン
  • タブレット
  • モバイルPC(仕事時のみ)

このうちスマートフォンは16GBという、もっとも低容量のモデルを利用しているそうです。動画や楽曲のデータはバッテリーの持ちがいいタブレットにインポートしておき、スマートフォンには必要最低限のアプリしか入れていない、というのが湯川流なのです。

そのため万が一容量が足りずにローカルからデータを削除したとしても大丈夫なように、AudioNoteで録音したデータはクラウドサービスのiCloudにアップロード。カメラで撮影した画像もGoogle フォトにアップロードしています。

「ポケットにあまり物を入れたくないんですよ。でもバックから頻繁にスマートフォンを出すのも面倒です。だからスマートウォッチを活用しています。通知がきたらスマートウォッチの画面を見てチェック。LINEのスタンプだったらそのまま返せますし、文字入力が必要な返答時しかスマートフォンを使わないようにしています」

湯川鶴章さん

タブレットを持ち歩く理由も「モバイルバッテリーは持ち歩きたくない。だったらデバイスを2台持ち歩く」という発想から。ある意味合理的といえましょう。

Google フォト

Synapseでオンラインサロンを展開中

湯川さんは新聞社を経て通信社に入り、独立されてからはWEBメディア(TechWave)を立ち上げ、メールマガジンを発行してきた湯川さん。現在は、インターネット上のクローズドな空間でインフルエンサーが一般ユーザーとさまざまな交流ができる、オンラインサロンプラットフォームのSynapseを使って有料オンラインサロンを運営されています。料金は月1000円。この価格で、世界各国の最先端テクノロジーを取材されている湯川さんの目線をいち早く知ることができるというのはリーズナブル。気になるのは、なぜSynapseを選んだのか、というところです。

「...忘れました(笑)。なんだったかなあ。ああ、始めた当初はこれくらいしかなかったんですよね」

Synapseがサービスインしたのは2012年。湯川さんは2013年に「湯川鶴章オンラインサロン」を立ち上げ、現在81人のメンバーに向けて取材メモなどを共有しています。

「儲けたいと思ってやっているわけではないんですよ。80人くらいしかいないのでほとんど収益にはならないんですけど、お金がフィルターになって、質の高い読者さんが集まってくれるのがいいですね」

「井戸端会議している大阪のおばちゃんみたいな性格なんですよ、あそこのスーパー安いんやで!といったことをいち早く伝えたい」という湯川さん。一歩ではなく、二歩先の未来を常にリサーチしているITジャーナリストとして、非常に合理的なインターネットライフを過ごしているように見受けられました。

第2回目は普段の湯川さんに焦点を絞り、一家を支える家庭人としての湯川さんとインターネットとの付き合い方をお届けします。

 

湯川鶴章(ゆかわつるあき)
ITジャーナリスト。学習コミュニティTheWave代表。
1958年和歌山県生まれ。大阪の高校を卒業後、渡米。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立、ブログメディアTechWaveを創業。2013年から、編集長を降り、新しい領域に挑戦中。著書多数。

TEXT:武者良太
PHOTO:合田和弘

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