ガイドブックはサヨナラ!Google Tripsがあれば勢いだけで行った旅先で最高に楽しめる
ガイドブックというものがある。観光地や美味しいお店がまとめられた本で、旅行に行く時などに便利だ。ただ旅先がマイナーだったりすると欲しい情報が少なかったり、急な旅の場合はガイドブックを買う時間がなかったり、ということもあるだろう。
そこで「Google Trips」というアプリの出番である。なんの準備をせずに旅に出ても、行くべき場所や、美味しいお店を紹介してくれるのだ。さらにコースまでも決めてくれる。このアプリで旅に出てみたいと思う。
暑くて旅に出る
夏である。6月くらいからすでに暑く、なんなら5月で十分に暑く、9月いっぱいまで暑さが続く。この暑さこそが夏の醍醐味ではあるけれど、家にいると暑いのだ。だんだんと夏の暑さにイライラしてくるのだ。
私もこの暑さにまいっていた。夏の旅の計画を立てたいと思っていたけれど、暑さで何も手につかない。涼しいところに行きたい。もう我慢できなくなっていた。
勢いでチリに!
暑さから脱出するために、日本とは四季が逆になっている南米のチリにやってきた。私がいる場所はモネダ宮殿といって、チリの首都サンティアゴにある大統領官邸。勢いだけで、日本から飛行機で30時間ほどかけて到着したチリは、とても涼しい。朝は気温が一桁でむしろ暑さが懐かしいほどだ。
勢いでチリのサンティアゴにやってきたので、観光情報を全然調べていない。サンティアゴに何があるというのだろうか。小中高と地理の勉強をしてきたけれど、チリが出てきたことはほぼない。何があるのか全然知らないのだ。
ガイドブックもないので、Google Tripsの出番だ。チリの情報だけでできているガイドブックはなく、南米という一括りのなかで少しだけチリの情報が載っているだけだった。もっと詳しい情報を得るにはGoogle Tripsなのだ。
サンティアゴでの滞在日数を入れる。今回は1日だけで設定をした。いくつかのアイコン*があり、その中から「Day plans」をタップすると、サンティアゴの中心地にあるミュージアムを中心としたプラン、ファミリーや子供向けのプランが表示された。
Day plans | 指定した日数でのオススメの観光ルートのプランを提案してくれる |
Things to do | ユーザーが興味のありそうなスポットや、人気のスポットを提案してくれる |
Food & Drink | ディナーやランチ、カフェや家族連れなどのカテゴリーが現れ、飲食店を提案してくれる |
Getting around | 交通機関に関する情報が記載されている |
さらに「Things to do」をタップすれば、ユーザーが興味があると思われる施設や、人気の施設がピックアップされ、そこに星マークをつけることで、先のプランに組み込んでくれる。私は自然史博物館と動物園にマークをつけて、この日のコースを決めた。
素晴らしきプラン
最初にいたモネダ宮殿からスタートして、まずはサンティアゴ動物園に行く。チリについての知識はほとんどないので、どんな動物がいるのか楽しみだ。評価が5点満点中、4.3点がついているので、かなりいいスポットなのではないだろうか。
サンティアゴ動物園ではパタゴニア地方に住む「グアナコ」や「ビクーニャ」を見ることができた。私調べだけれど、おそらく日本の動物園では見ることのできない動物だ。チリならでは。Google Tripsがオススメしてきただけのことはある。
近くのオススメ!
次は自然史博物館に向かう。メトロを使っての移動になるけれど、Googleマップと連動していて経路も出るので迷わない。さらに地下鉄の乗り方なども記されているので、知らない土地でも問題ないのだ。
海外で電車に乗るときには、切符の買い方などが日本と違うところが多いので勇気が必要なのだけれど、キチンと乗り方が書いてあるので便利だ。サンティアゴの地下鉄は時間帯で値段が違うそうだ。ただSuica的なものがあるので便利らしい。
自然史博物館は無料で見学することができる。チリの自然にまつわるものが展示されていて、サンティアゴ動物園で見たグアナコ、ビクーニャの剥製も並んでいた。チリといえばグアナコとビクーニャなのだ、きっと。
自然史博物館を出てもう一度「Things to do」を開くと「NEARBY」というものがあった。この近くにある、ほかのオススメの場所を教えてくれたのだ。素晴らしい。ガイドブックも便利だけれど、アプリだからこそのサービスだ。
「NEARBY」で教えてもらった鉄道博物館に来た。蒸気機関車が星の数ほど展示してあった。大きくて迫力がある。解説がスペイン語だけれど、きっとチリを支えた機関車なのだろう。というか、自然史博物館の解説も全部スペイン語だった。スペイン語もまったくわからない。今思えばGoogle翻訳アプリ*を使えばよかったのだけど。
*外国人の友達が欲しくてGoogle翻訳アプリで会話したことがある。その記事はこちら
お腹が空いたので「Food & Drink」をタップすると、ディナーやランチ、カフェや家族連れなどのカテゴリーが現れる。その中からサンドイッチをタップして、近くのお店を地図に表示させてお店を決めた。お店にもレビューが付いているので、間違いないお店を選べるだろう。
お店選びは重要だ。まずかったり、高かったりすると嫌だ。しかし「Google Trips」を使えば安心だ。経路も表示されるのでやっぱり迷わない。あと、チリのサンドイッチってハンバーガーみたいなんだね。
問題もある
はっきり言おう。これ本当に便利だ。優柔不断な私に間違いのないコースを教えてくれるし、寄り道に適した場所も「NEARBY」で教えてくれる。完璧なアプリと言える。ただ問題もあるのだ。実は私はこの旅の間、ずっと頭を抱えていた。
なぜ頭を抱えるのか。Google Trips自体は直感的に操作できる。ただね、なのだ。英語なのだ。日本語がないのだ。サンティアゴだけではなく、日本の観光地でも使えるのだけれど、英語なのだ。地下鉄の乗り方とかもわかるけど、その説明が英語なのだ。
チリはスペイン語、Google Tripsは英語。もうね、全くわかんないの。スペイン語もわからないけれど、同じくらい英語もわからない。中高と英語をやったけれど、全くわからず、大学の授業でまたbe動詞を習った私には英語なんてわかるわけがないのだ。
進むべきルートはGoogleマップに表示されるおかげで、私でもなんとなく迷わずに観光できた。アプリとしては優秀なのだと思う。ネット環境がなくても使えるのでそこも便利。日本語化されたら完璧だと思います。
本当にいいよ、これ!
急な旅行など、事前に旅先を調べ上げるのが難しくなる場合があると思う。またレストランなどはガイドブックだけだと限界もある。そんな時に便利なのは間違いなく、Google Tripsだ。サンティアゴを満喫できたと思う。あとは日本語化だけだが、ぜひ使ってみて欲しい。
ライター
地主恵亮 (じぬしけいすけ)
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。無職でもリア充になれる方法を紹介した「インスタントリア充」(扶桑社)発売中です。ほかに「妄想彼女」(鉄人社)、「東京おのぼり観光」(アスペクト)もあります。
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