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2018.02.27 メシマズに見える…!?はましゃかが教えるインスタ萎え写真例とその撃退法

最近なんとなくInstagramをはじめた方、もしかしたらあなたのUPした写真、「インスタ萎え」になっているかも…!? インスタ萎えとは、そもそもInstagramで映える写真「インスタ映え」から派生してできた、ちょっと残念な写真のこと。その名の通り、見るとちょっと「萎え」てしまう…。

では、どんな写真がインスタ萎えで、どんな写真がインスタ映えなのでしょう。今回編集部が助けを求めたのは、女子大生インスタグラマーのはましゃかさん。「しゃかコラ」という投稿で多くのファンを引きつける彼女が、独自の視点でインスタ萎えの例とその対策を教えてくれました!

書いた人
はましゃか

1994年生まれ。多摩美術大学在籍。女優/モデル活動からイラストレーター、アートディレクションも務める現役女子美大生。女子校で厳しく育てられるも、上京によるカルチャーショックで美しさと図々しさが開花。インスタグラムでは自身の写真に画像の落書き加工を施したもの、通称"しゃかコラ"を投稿し話題に。
Instagram

どうも!「次世代インスタグラマー」と某有名赤文字系雑誌で紹介されたのをいいことに名乗ってみたけど実際まだ自分1万にも満たないフォロワー数なので正直ギリギリインスタグラマーのはましゃかですよろしくお願いします。最近欲しいもの、肩書き。

さて、今回の記事はですね、昨今声高に叫ばれている「インスタ映え」(インスタバエ?)なるものの正体を実際つかめていない人が多いのではないか?というところから、その実態に迫っていくという企画でございます。

そう、光あるところに必ず影はある。

インスタ映えと讃えられ、いいねいいねと賞賛された投稿たちの後ろに倒れているもの、

それが、

>インスタ萎え・・・・!!!!!<


豪華絢爛な食事、飲み会、デート、自慢気にアップしてみたものの実はそれ、見た人を萎えさせちゃってませんか……?

大丈夫、いいねついてるから!(焦)ってそれ実は「見ました!」の挨拶いいねかも???

そんなわけで今日はインスタの光と闇を操るべく、萎えの元になる(苗)の種を探しに行きましょう!ってえ…どこに? まさかはましゃかさん、人の投稿掘り起こしてダサいとかこき下ろす系?1万にも満たないフォロワーなのに?えっ炎上商法?

違うねん。

あたしのカメラロールの中、じゅーぶん萎えてますから!!!っていうか、インスタはじめたての大人たち世代がやらかしがちな写真、わんさか出てくる…

実は私はそれを血の滲む努力でインスタ映えさせてるわけです。泣ける…

というわけで!今日はそんな映えない生活を送っちゃってる私のカメラロールからピックアップし、あえて萎えな加工を施しちゃいます。

私がどんな努力でインスタ映えさせているのかを暴露していっちゃおうと思います!

開け!カメラロール!(呪文)

初級・ブツ撮り編

お気に入りの持ち物、本日の購入品など、好きなものほど写真に収めたくなりますよね。というわけで私のお気に入りのハンドクリームから例を見ていきたいと思います。

インスタ萎え選手代表「おしゃれな店から民家に誘拐された美容品」

インスタ萎え選手代表「おしゃれな店から民家に誘拐された美容品」

インスタ萎え選手登場!!!!

背景も白いのに惜しい。なんか奥にちょっと写り込んでるし、机の上の埃も気になる……。あと一歩!

というわけで基本を押さえるとこうなります。

ロクシタン

もしロクシタンを本気で撮るならワタと花束とピンクの布買ってきて撮影したい。でも、落ち着いてインスタ映えに集中できない、周りにおしゃれなアイテムが何もない、ってときもこれくらいまでは行きたいもの。

iPhoneで撮影するときの基本は自分の影を落とさないこと・綺麗な背景で撮ること・中央寄せを意識すること。

そしてその場の照明があまりよくなければVSCOやFoodieなどの写真アプリを駆使してそのモチーフぽい色味に仕上げるのがポイント。

さぁ基本をつかんだら、自炊編を通して奥義へと進みたいと思います。

自炊・ご馳走編

インスタ萎え選手「ピ◯チュウが見守るクリスマス」

インスタ萎え選手「ピ◯チュウが見守るクリスマス」

素敵なごちそう。折角たくさん料理をつくったのに、これはただの記録写真。うん、シャンメリーがごちそうの雰囲気を全力で壊しにきてる1枚。

って、なんとなくトリミングしてインスタの中のフィルターかけとけばOK?というこのSNSフッ軽感(編集部注:「フットワーク軽い」の意味)。はぁ…そんな気軽にアップできるの羨ましいんだけどちょっとこれだと圧倒的なアットホーム感が強い。

インスタの必勝奥義は

1. モチーフにナルシストであれ
2. 主役を決めろ
3. ◯◯っぽいが命

です!

この写真だとまだ日本人の文化である「つまらないものですが、一生懸命つくりました…まあ私が満足したからいいんです…」の謙遜がのこってる。なので奥義1、2に当てはまらないし、3のクリスマスっ「ぽく」ない。

さあ、ここでインスタ映えというマジックスパイスをかけていきたいと思います。

【外食編】夜逃げ

見てこの!ナルシスト感。

1. 「私の料理が素晴らしすぎてもはやレシピ本乗るレベルだからちょっと見て?」という溢れんばかりの自信。
2. 他の料理を少しはみ出させ、ナイフやフォークで主張することでチキンを主役に。
3. クリスマスっぽくするためにフィルターを考察。写真の彩度を落としてシャープさをかけることでシックな雰囲気と重厚感を演出。
4. こまったらとりあえず真上から撮る!

インスタのフィードは統一感が大事!と言いますが、私は夏に近づくと全体的に明るく爽やかな写真、冬は彩度が低い雰囲気のフィードになります。それも全ては「季節っぽさ」の演出のため!

自炊・日常編「懐かしインスタ2012」

懐かしインスタ

近い。近すぎる。写真でも人間関係でも、近すぎる人は引かれます。この写真を撮るタイプの人は自撮りも下からどアップで撮る。凄まじく変わるインスタトレンドを全く押さえていないフィルターの使い方。お気に入りのフィルター、それ5年前のトレンドかも。

インスタ映え

これくらいは引いて撮りたいもの。お皿や周りのホイル、背景なんかも料理を彩る大切なアイテム。余白をつくることによって、全体のフィードで見たときも、余裕を感じられるページづくりに繋がります。

外食編

どうしよう、おいしいご飯を食べに行ったのに1枚しか写真がのこってない…!

ビジネスの場、デートの場、そしてお腹が空きすぎてたときなど、外食はなかなか落ち着いて映えに集中できるタイミングというのが少ないもの。

そんなとき、家に帰ってから加工するときの萎えな例、そして映えな例を紹介します。

お題は、これ。

記録写真

わー特に言うこともない記録写真! 食べ物を撮るアプリ「Foodie」で撮ったはいいけど、このままだとちょっと食事報告すぎて面白さがない。さあ、どう加工する?

インスタ萎え選手「AIが食べた中華」「ファンのみんな、インスタはじめました!」

AIが食べた中華

ただ横長の写真を正方形にそのままトリミングしただけ。AIでも出来る。そこにインスタの純正フィルターのなんか暖色っぽいやつをかけただけ。AIでも出来る。いやAIの方がうまく加工するかもしれない。

若い女の子たちからは、「なんか芸能人がインスタ始めたてのときにやりがちな投稿っぽい。。」なんて言われちゃうかも。

インスタ映え選手・「一眼レフ詐欺」

さっきと同じ写真から加工しています。

え?iPhoneXのポートレートモードだろって?

お恥ずかしながらがっつりiPhone6です。

奥義ポイント

・主役を酢豚に決めたら他を大胆にトリミング。

・インスタの編集機能「チルトシフト」の「直線」で酢豚にだけピントを合わせ、奥をぼかし加工。これでまるで一眼レフで撮ったような写真に。「温かさ」を少し下げることによって飯テロのウザさ、脂っこさを軽減し、酢豚の鮮やかさを引き出して。

さらにアプリ「正方形さん」や「iPhoneのカメラロール上でスクショして」余白を取ったらさらに食べ物のよさが引き立つ〜!もちろん余白を取らずに横長のままPOSTしても◎。余白を取ったのは#しゃかコラ チャンスでもある。

先ほどお伝えしたインスタ必勝奥義を使うとこのような写真が撮れます。

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トレンドとアイデンティティを制するものがインスタを制する

インスタグラムは、Facebookよりもツイッターよりもファッション的なトレンドが強いSNS。自分の好きなビジュアルイメージを発信することでそんなイメージに「なりたい」「眺めていたい」フォロワーが集まっていく仕組み。

ちなみにインスタ映え代表選手たちには

  • 白背景でシンプルVSCO(写真撮影アプリ)信者系
  • カラフルな壁で羽根生えちゃう系
  • #丁寧な暮らしでナチュラル系
  • フォトジェニック命カメラ系
  • 生まれたときからおしゃれだった人系


など色々な派閥があります。なんだかわからない人も多そう…。

私は全然丁寧な暮らしはしていませんが、ナチュラル系と生まれたときからおしゃれだった系のミックスになるべく、「#しゃかコラ」という飛び道具まで使って日々奮闘しています。本来変えるべきでないと言われているフィードの雰囲気もよく変わっています。

インスタはアップデートが盛んなアプリ。
トレンドはどんどん更新されていきます。なので2018年のインスタを掴むべくして検索してヒットした2014年の記事を読んでいては確実に遅れてしまうわけです。
(ところでインスタグラム公式さん、あんなにストーリーズ周りをどんどんアップデートしてるのに投稿のフィルターの色味を全然アプデしてくれないのは何故……?)

いっとき流行った「正方形さん」で余白をとってフィードを統一する人が多かったのですが、インスタが横長も縦長も投稿できるようになってからは余白を写真の中につくる人が増えている感触。

縦長や横長で投稿しても、フィード(注:写真の一覧ページ)では正方形で表示されます。
なので、正方形でトリミングされても不自然じゃない構図で投稿する。これはかなり上級編かもしれませんが、やってる人はやってます(私もやってます)。

現在のトレンドは無加工系。
iPhoneのカメラ(女子高生の間では盛れないので「ブスカメ」と呼ばれているらしい)で撮った彩度が低めの写真がおしゃれなインスタグラマーさんの間で増えているような気がしますね。

でも!!!このトレンドは今まで様々なアプリで加工力を培った人たちが生み出したトレンドだから、無加工でも光の調整や構図は完璧。
未経験者がやると、火傷しますよ!!!!!!

私のマイブームはフラッシュを使った写真。これ、使えるんですよね〜全然頑張ってないよ〜という雰囲気が出せるし、おしゃれな感じ。

これ。私はこれになりたいんだ。生まれた時からおしゃれ……。

ってここに書いている時点で頑張ってるのバレてるし……なぜだ私の解析グセ……。

インスタ萎えの種は、
・近い・汚い・古い の3つ。と読んでいる私ですが、インスタの女王こと渡辺直美さんも、「投稿内容を工夫していたら投稿が億劫になってしまったので、なんでも気軽に投稿するようにしている」とインタビューで話していたのを読んだ記憶が。。。やばい、わかる……。

と、こんな風にインスタを楽しむものたちからトレンドは生み出されているわけです。
気を遣いすぎて自分がインスタに萎えてしまう、なんてことが一番もったいな〜〜〜〜い!!!!!

というわけでまだインスタに自信がもてない人はモチーフを褒め称えるナルシスト心を呼び覚ましながら、自分が好きな雰囲気の人をフォローして、距離感をとった写真づくりにはげみましょ!!!!!!!!

以上、未熟な赤ペン先生こと弱小インスタグラマーのはましゃかでした。

TEXT:はましゃか
PHOTO:はましゃか

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