【IoTでスマートな暮らし】ネットにつながる鍋!? ハイテク調理器が夕飯作りの「めんどくさい」を解消
インターネットは、もうパソコンやスマーフォンだけのものではなくなりました。私たちの身のまわりの自動車、テレビ、カメラなど、さまざまなモノがインターネットとつながり、それらはIoT(Internet Of Things)と呼ばれるようになりました。
では、私たちの身の回りのモノがインターネットにつながるとどうなるの? 本連載では、マンガ家でライターの斎藤充博さんが毎回異なるIoTガジェット・家電を実際に使用し、IoTな暮らしをしてみた感想をマンガとコラムでお伝えします。
初回はシャープから発売されている自動調理鍋「ヘルシオホットクック」。果たして、斎藤さんの生活はどのようにスマート化していくのでしょうか…!?
毎日の料理の「めんどくさい」、どうにかならない?
我が家は僕と妻の二人暮らし。晩ごはんを作るのは僕の役目になっています。
でも僕は料理を作るのが別に好きではないんですよね。僕はフリーライター兼マンガ家をしているので、夕方の時間にちょうどヒマだから作っているだけです。毎日「めんどくさ~」って思いながら料理をしています。
そこで今回PreBell編集部が提案してくれたのが「ヘルシオホットクック」(以下、ホットクック)というお鍋型の調理家電。共働きをしている友達の家に行くと、意外とみんな持っているんですよね。
ホットクックはインターネットにつなげることで、レシピをダウンロードすることができます。それを元に「めちゃめちゃうまい料理」を自動で作れるらしいのです。
これで毎日の料理のめんどくささが軽くなるのかな……?
ヘルシオホットクックがやってきた! ハイテクすぎて感情停止?
これがホットクック(KN-HW24C)の実物です。
ホットクックをインターネットにつなぐ設定はそんなにむずかしくありません。ホットクックの液晶画面で「設定」を選んでダイアログにしたがって進めるだけです。
僕のルーターにはWPS機能(ルーターのボタンを押すことでWi-Fiパスワードの入力を不要にする機能)がついています。パスワードを入力することなく簡単にホットクックがインターネットにつながりました。
ホットクックを操作してみるとさっそくメニューが表示されています。「煮物」「炒め物」「カレー・シチュー」のような料理の種類から検索したり、「牛肉」「魚」のような食材から検索したりできます。
この他にも「みんなが作っている料理ランキング」を見ることができたり、「今日のメニュー占い」という機能でラッキーメニューを占って(?)くれたりもします。
「あれが食べたいな」という気持ちにも答えてくれるのはもちろん、「なにを食べたらいいかわからない」というありがちな状況も解決してくれるわけです。もうメニューに悩むことはなさそうですね……。
ヘルシオホットクックのカレーの味は「外食の味」
ホットクックの中でも特に人気が高いという「チキンと野菜のカレー」を作ってみました。
レシピはホットクックに表示されますので、それにしたがって準備をします。準備といっても、みじん切りにした野菜とカレールーを、ホットクックに入れるだけ。あとは「調理開始」のボタンを押すと、ホットクックが自動的に火加減を調節して、調理をしてくれます。
ここで強調しておきたいのが「まぜ技ユニット」の存在です。ホットクックの蓋の内側にアームがついており、適当なタイミングでホットクックの中の食材をかき回してくれます。かきまぜる機能がついていないと、「完全に自動な調理」ってむずかしいですよね。
僕は今までの人生で「機械に食材をまぜておいて欲しい」なんて思ったことは一度もなかったにもかかわらず、感動してしまいました。
こうしてできあがったカレーはものすごくおいしかったです。カレーの中に繊維質の物が見えますよね? これはよく煮込まれてすっかり溶けきった手羽元肉」です。もうまるっきり外食の味……。
Hello、ヘルシオホットクック!
ホットクックは音声によるガイダンスが充実しています。調理を始めるときは「あとの加熱はまかせてね!」なんて言ってくれます。かわいい……。
自動調理中に「本当に調理できているのかな?」なんて思ってホットクックを見つめていたら、「いま加熱中です!」と声を出したときはびっくりしました。こっちが疑いの目で見ているのに気づかれたか(そんな機能はありません)。
こんな風にホットクックがあまりにもフレンドリーに喋るので、妻が思わず話しかけてしまいました。その気持ち、わかる……。
ちなみにホットクックに直接話しかけることはできませんが、ホットクックとスマートスピーカーを連携することはできます。
一番のおすすめポイントは意外にも食べ終わった後のアレ
ホットクックでは、火加減はコンピューターによって制御されています。さらに具材は「まぜ技ユニット」でかきまぜられています。このためにカレーを作っても鍋にこびりついたりしません。ホットクックを使って、一番びっくりしたのは実はこの部分です。
「自動調理」って今までにもいろいろな道具がありましたが(普通の電子レンジもある意味自動調理ですよね)、どこか使うのがむずかしかったり、かえって不便になったりすることがありました。
ところがホットクックにはそういったことがありません。それどころか、僕たちが絶対に解決しないだろうと思っていた「洗い物のめんどくささ」まで解決されていました。
こりゃ本当の未来が来ちゃったな……。カレーの汚れを落としながらそんなことを思ったのでした。
アプリを使えばで外出先からも操作できる
そうそう、「COCORO KITCHEN」というアプリを入れると、ホットクックはスマートフォンと連携することができます。
外出先で「COCORO KITCHEN」に表示されるメニューを選んで、ホットクックに送信。すると、ホットクックの「ダウンロードメニュー」という項目の中にレシピがダウンロードされます。
帰りがけにスーパーで「COCORO KITCHEN」のレシピを見ながら食材を買えば、もう準備は万端です。帰ってからすぐにごはんの支度をすることができます。ハッキリ言って、これが超便利……!
Iot調理家電、なんていうとむずかしそうに聞こえますが、ホットクックは食事を作るときの「めんどくさい」を一つ一つ確実に解決してくれます。
これまでの人生で一度でも「食事を作るのがめんどくさいな」って思ったことのある人には、絶対にお勧めです。
マンガ・文:斎藤充博
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