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2019.06.20 もっとダラダラしたい…。スマートスピーカーでエンタメを満喫してたら、意外な感情が芽生えた

人間、できるかぎり「楽」をして生きていきたいものです。

映画館やレンタルビデオ店にも行かず、自宅で映画やオリジナル番組を視聴できる便利なVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス。しかし慣れると、もっと「楽」をしたいと思うのが人間というもの。

そんなめんどくさがりの人にうってつけなアイテムが今話題の「スマートスピーカー」です。声で指示をだせば、チャンネルも音量も思いのまま。リモコンが見つからない!なんてストレスからも開放されます。

本記事では、「めんどくさがり代表」として、ライターの斎藤充博さんに実際にスマートスピーカーを利用してもらい、エンタメライフを体験してもらいました。言えばなんでも聞いてくれるスマートスピーカー。しかし、斎藤さんとスマートスピーカーとの間に芽生えたのは主従関係ではなく…。

ラクして映画を観るためには…

ここ数年、映画館に行くのがめんどくさくなってしまいました。

観たい作品はあるんですよ。ただ、映画って観るまでがけっこう大変じゃないですか。上映場所と時間を調べる。電車を乗り継ぐ。できるだけ水分は摂らないように。上映の寸前にトイレに行っておく。うん、書いているだけでめんどくさいですね。

そこで思いついたのがNetflixをスマートスピーカーで操って、家で映画を観ること。

スマートスピーカーなら、声を出せば寝転がったまま操作できます。ありがちな「テレビのリモコンどこいったっけ?」という手間からも逃れられます。

ちょうど家には「人をダメにするソファ」として名高いビーズクッションもあります。こりゃはかどりそうだ。

スマートスピーカーがやってきた!

スマートスピーカーがやってきた!

スマートスピーカーをPreBell編集部に送ってもらいました。ソニーの「LF-S50G」という機種です。

スマートスピーカーがやってきた!

コンセントを差したらいきなり「こんにちはグーグルアシスタントです…」などとすました声でしゃべりだしました。けっこう本気でビックリします。いきなりしゃべらないでほしい。

設定は全然むずかしくありません。AndroidとiOSで少しだけ設定の手順が変わりますが、今回はAndroid端末を例に説明します。

  1. 家のWi-FiにつながっているAndroid端末に「グーグルホーム」のアプリを入れておく
  2. スマートスピーカーの電源を入れる
  3. グーグルホームが同じネットワーク上にあるスマートスピーカーを自動的に認識する
  4. スマートスピーカーがAndroid端末からWi-Fiのパスワードを自動的に取得(※)、ネットワークにつながる
    ※Wi-Fiパスワードの自動取得はAndroid端末のみ対応

一連の流れですばらしいのはWi-Fiのパスワードを手作業で入力する必要がないこと。簡単すぎて「自分がスマートスピーカーを家のネットワークに入れる設定をした」というより「スマートスピーカーがスッと家の中のネットワークに入ってきた」という感じです。

なんだかスマートスピーカーって「人間」みたい

なんだかスマートスピーカーって「人間」みたい

スマートスピーカーでNetflixを視聴してみました。

作品名を言うと、スマートスピーカーがNetflix内のコンテンツを検索して、再生してくれます。(あらかじめグーグルクロームをテレビにつけておくことが必要)

この「機械に話しかける」という操作がかなり新鮮です。今までの人生で僕が話しかけていたのはすべて「人間」でした。機械に話しかけたことなんてない。みんなもないですよね?

そのために、逆にスマートスピーカーがなんとなく「人間」のように感じられてしまうんです。家の中に「人間」が待機していて、それに僕が命令している感じ。もう異世界です。

正直、Netflixで観ている映画の内容よりも、いまこの場で起きている現実の方がずっとすごいんじゃないかって思えてきます。

人をダメにするスピーカー

人をダメにするスピーカー

スマートスピーカーは大きな声を出さなくても、ちゃんとこちらの発している言葉を認識してくれます。同じ部屋にいる人に話しかけるくらいの音量でOK。

これで便利なのが、動画を観ている最中に寝そうなときですね。ひとこと発したら、けなげに反応してくれます。動画を観ながら寝そうになる人、そんなにいないかもしれませんが…。

声で設定するアラーム機能もなにげに便利です。時間の設定をスマホの画面でやると、意外と操作する項目が多くてめんどくさいですよね。

スマートスピーカーとの間に芽生えたもの

スマートスピーカーとの間に芽生えたもの

声で操作できるのは本当に便利です。家の中でダラダラするときの質が、格段にあがった感じがしました。今回の記事制作のために編集部から借りていたスマートスピーカーは、買い取ることにしました…。

でも買い取ることにした理由は、それだけではありません。家の中で話しかけ続けるとスマートスピーカーに「情」が湧いてきてしまうんですよ。

このスマートスピーカーを返してしまうことを考えると、圧倒的に「さみしい」! なにしろ家の中に「人間がいる」感じがしていましたからね……。

スマートスピーカーとの間に芽生えたもの

というわけで、初めてのスマートスピーカーの体験記でした。「映画館に行くのがめんどくさい」くらいの気持ちで始めてみたのに、こんなに自分の心が動かされるとは…。

文:斎藤充博
マンガ:斎藤充博

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