「娘のためにクレーンゲームで景品を!」と、見はじめたチャンネル。上級テクや人間模様に夢中! 【暮らし、楽しむ、YouTube】
さまざまなジャンルの動画が存在する YouTube。日々の暮らしに役立つ情報が意外と眠っているので、ただの暇つぶしで見ているだけではもったいない!
一児の父でもあるミュージシャンでマンガ家の劔樹人さん。人気ドラマの影響で、クレーンゲームの秘訣をネットで検索したら、とんでもないYouTubeチャンネルを発見したんだとか。劒さんが特に気になった動画とはいったい……?
奥が深すぎるクレーンゲームの世界。アームの強さに景品のやわらかさ……ってまるで物理!?
皆さま、ご機嫌いかがですか?
劔樹人と申します。
マンガを描いたり、ミュージシャンをしたりの傍、家事育児をメインで担当する主夫として日々を送っています。
先日、今世界的に人気のドラマ「イカゲーム」を観ました。冒頭で主人公が娘の誕生日プレゼントのために、クレーンゲームをやるシーンがとても印象的でした。
クレーンゲームがうまくいかない大人の主人公の前に、「おじさん、そんなんじゃ取れないよ」と、技術も理論も持ち合わせた達人の少年が現れます。少年の指示により、主人公は景品を取ることができ、二人は抱き合って喜びます。ゲームの前では大人も子どもも平等ですから、本当にいいシーンでした。
どうして私がそんなところに感情移入しているかというと、私もしばらく前、娘と遊びにいった水族館で、クレーンゲームをねだられるという出来事があったのです。
正直、私は昔から、ギャンブル的なものがとても苦手です。同じお金を払っているのに、対価が手に入らない可能性があるという意味がわからない……。ギャンブルが好きな人というのは、手に入るかどうかわからないその過程を楽しむことにお金を払えるわけですが、私はそれがどうしてもダメでした。なので、クレーンゲームも、縁日の射的や型抜きも、ほとんどやったことがありません。
その時だって、娘のために挑戦しても失敗することは目に見えていました。しかしクレーンゲームなんて知らない4歳の娘は、「今回は取れなかったから、あきらめて」なんて話を理解してくれるわけがない……。ですので、「他のところで別のものを買おうね」と言ってごまかしてしまいました。
しかし、これからもきっと、娘がクレーンゲームに惹かれる場面はあるはず。そういう時に、ちゃんと取ってあげられる親だったらいいよなぁ…… そんなことを思って、クレーンゲームの秘訣をネットで検索したら、とんでもないYouTubeチャンネルを発見しました。
鹿児島を拠点とするYouTuberのもっかいさんが運営している 、400本以上の動画のほとんどがクレーンゲームの攻略法というとんでもないチャンネルです。
例えば120万回以上再生されているこちらの動画。
【第1回】UFOキャッチャー完全攻略!誰でも確実に取れる技!ラウンドワン編15連発メドレー【UFOキャッチャー・取り方・コツ・方法】もっかいチャンネル1000人突破記念動画
ひとつ動画を見てすぐに、「クレーンゲームは奥が深すぎる! !」と思いました。
わかってはいたつもりでしたが、想像以上でした。
これはもう物理学の世界ですね。
「つまみ寄せ」「アーム本体押し」「タグ掛け」のような専門用語も興味深いです。クレーンゲーム好きの方には定番なんでしょうか。
誰かのためにクレーンゲームをプレイする……そのドラマに思わず涙
このもっかいチャンネルには、応募してきた視聴者のために景品を取ってあげるシリーズがあります。
なかなか景品を取れずに奮闘している若者たち、弟のためにお年玉で景品を取りたい小学生の姉、息子のために景品を取りたいお父さん……ゲームセンターを舞台に、さまざまなドラマがそこにあります。
誕生日の女の子のために景品を取ったらラストまさかの展開になったwwww【第17回視聴者に景品を取ってみたシリーズ】~UFOキャッチャー・クレーンゲーム~
誕生日の女の子のためにプレゼントを取ってあげるこの動画なんて、景品を取ってもらった子が喜んでいる姿についついグッときてしまいました。
自分が親だというものありますが、子どものこんな笑顔が見られるなら、クレーンゲームがうまくなるように練習をしてみたいとすら思わせる力があります。
クレゲ歴30年のおばちゃんにスタッフとの攻防……ゲームセンターのさまざまな人間模様が熱い
ゲームセンターでのさまざまな出会いも、このチャンネルの見どころのひとつです。
撮影中に乱入してきたクレゲ歴30年のおばちゃんがヤバすぎるwww【クレーンゲーム・UFOキャッチャー】
キャラもよければクレーンゲームもやたら上手な謎のおばちゃんが乱入です。
ゲームセンター歴30年というこのおばちゃん、コンビニで買ったほうが安く済むカップ麺をわざわざクレーンゲームで取っているわけですから、本当にクレーンゲームが好きなんですね。
これもとても心温まる触れ合いでした。
それから、例えばこちらのように、取らせまいとする店員さんとのせめぎ合いになることも結構多いんですよね。
【店員キレる!?】目の前で設定変更されたので仕返しをしてやった~~UFOキャッチャー・クレーンゲーム・チョコレート~~
店側も当然商売ですから、上手な人に景品を乱獲されて、収益を失うわけにはいきません。ある種こういうところは、厳しい勝負の世界を感じさせてくれるクレーンゲームの一面です。
もちろん、逆に、優しい店員さんとの交流もあるわけですが。
もっかいさんのインタビュー記事を読むと、もっかいさんがYouTubeを始めた理由は、奨学金返済の足しにするためだったそう。そんなこともあって彼は、家庭環境に恵まれない子どもたちへの想いが強いということです。
今は、YouTuberが子どもたちの憧れになる時代。
クレーンゲームで、そしてYouTubeで、子どもに夢を与える仕事なんて、もっかいさんの選んだ道は、とても素晴らしいなと思ったのでした。
マンガ・文:劔樹人
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