地味なトレーニングはおしまい! VRフィットネスならトレーニングが癖になる!?
薄着の夏が到来! 今年こそ他の人には見せてはずかしくないボディを手に入れたいけれど、普通のフィットネスクラブはどうしても続かない……。そんなあなたにオススメしたいのが、最新のVRフィットネス。ゲーム感覚でVR世界に没入しながらばっちりトレーニングをすることができる「THE BODY RIDE」で、40代の運動不足がちなライターがVRフィットネスを体験してきました。
これまでのトレーニングといえば、腕立てや腹筋を繰り返すなど、変化が少なく地道なものが多いため挫折したことのある人も少なくないはず。ですが、VRという最新技術の登場でトレーニングのエンターテイメント度が相当アップしているとか。
VRヘッドセットを装着することで、深海や大空といった普段触れられない世界に没入しながらも、それぞれの目的にあったトレーニングが可能になっているというフィットネスクラブに、最近運動不足がちな筆者が体験取材に行ってきました!
VR連動型フィットネスマシン「ICAROS(イカロス)」は六本木にあった!
自分と向き合って、トレーニングを続けなければならないフィットネスシーンにVRを持ち込んだのが東京・六本木にある「THE BODY RIDE」です。ここでは、プロのインストラクターがユーザー1人1人の目的にあったトレーニングメニューをオーダーメイドで開発してくれる「サードウェーブワークアウト*」なパーソナルジム。ダイエットをしたいなら基礎代謝が上がるように、ボディメイクがしたいなら気になる部位を集中的に効率よく鍛えられるように、スポーツでのパフォーマンスアップを目指したければ、身体のバランスを損なわないように、とそれぞれのユーザーの要望に親身になって応えてくれます。
ちなみに、コース料金はパーソナルトレーニング16回 ¥240,000(税抜)から。
- *サードウェーブワークアウトとは、本当の高級感を求めたブティック型のジムとして「THE BODY RIDE」が掲げているコンセプト。この場合、ファーストウェーブが既存のフィットネスジム、セカンドウェーブがパーソナルトレーニングのスタイルのジムと定義されている。
そして注目すべきはこちら。VR連動型フィットネスマシンの「ICAROS(イカロス)」です。
Icaros GmbH社が開発した「ICAROS」。このマシンは、パソコンとGear VR*、そしてマシン本体をWi-Fiで接続する仕組み。ユーザーはGear VRを装着してマシン本体にうつ伏せで乗ることで、VRの世界に入り込んでいきます。そして、自分の身体とマシン本体をゲームのコントローラとして、VR世界を前後上下左右に自由に移動することになります。VR世界を移動するときの姿勢制御が全身をまんべんなく鍛えてくれるトレーニングになっているのです。
簡単にいうと「ICAROS」は、身体全体でバランスをとって、移動する方向をコントロールするボディボードのようなもの。これならカンタンそうだと、そんなふうに考えていました。
- *Gear VRとは、バーチャル・リアリティ(VR)体験ができるヘッドマウントディスプレイの一種。スマートフォンをはめ込むことで利用できる。
ICAROSいよいよためしてみます!
まず手前側のパッドの上に膝をのせ、奥のパッドに肘をのせます。腰を引いてお尻を突き出すことで背筋を伸ばし、腕はちょうど90度に曲がるようにしてグリップとコントローラを握ります。この時点では不安もなく、バイクに乗っている感覚でコントロールできそうと考えていました。
メニュー画面からコンテンツと難易度を選択して、いよいよスタート! コンテンツによって景色などは異なりますが、基本は視界内に表れるリングを順番に通過することでクリアとなるゲームです。ここでは深海のなかを探検していく「ディープ」をチョイス。身体全体を使いながらマシン本体を動かし、時々周囲を泳ぐ魚たちを鑑賞しつつゲーム内にあらわれるリングをくぐり抜けていきます。
全身を使ってゆったりと海底をダイビング。ヘッドホンの類は使わないために、周囲の音が聴こえてくるので、映像にハマりすぎないのもいい感じです。VR空間をどんぶらこ、どんぶらこと遊覧していきます。
一発で身体の弱点がバレる「ICAROS」
ここでトレーナーの宮島秀平さんから一言。「普段から左に体重をかけているんじゃないですか?」
えっ。
ええっ。
そ、そうなんですけど、なんでバレるの!?
「ゲーム内で進行方向が左に曲がることが多いんです。これは、普段左側で荷物を持つことが多い人によくある傾向なんですよ」
リングからリングまではまっすぐに移動しているつもりだったのに、僕の身体の軸のブレが一発で見抜かれてしまいました。
気がつけば全身汗だく。普段使わない筋肉も動かしていて、10分くらいだったのに「運動した!」という満足度と心地よい疲労が全身を包んでいます。
「では難易度を上げて、もう一度チャレンジしてみてください」と宮島さんに誘われ、ミディアムコースに乗り込んでいったのですが……これが難しい!何が難しいって、姿勢を保持するだけでもうキツいんです!
体幹を鍛えるものだから、身体の軸がブレないようにしなくてはいけない。でも気がつくと身体が楽な姿勢をとろうとしてしまいます。映像への集中力が高まっているのを感じつつも、自分の動きが生まれたての子鹿のようにフラフラとしすぎてしまうことも感じます。
特に下へ下へと潜っていくシーンがキツい! 強烈な前傾姿勢となるので、次第に、どうやって姿勢をホールドすればいいのかがわからなくなってギブアップ。
「このモードでは腹筋と背筋を多く使うんですよ。特に下がるときは背筋を使ってグリップを引っ張るようにします」
姿勢を保つためにマシンのグリップを引っ張ったら身体が反って起きるんじゃないの!? と、思いましたが、そうすることで身体の重心を前に寄せることができるそうです。
誰でもチャレンジしたくなるICAROS
実はICAROSをネット上で発見し、日本でいち早く導入したのが、このトレーナーの宮島さんだそう。
「もともと私はトーレナーでありながらゲームが好きだったんです。だからゲーム感覚のトレーニングマシンがないかな、と思って探していたら見つけました。他にもVR×フィットネスのマシンはありましたが、ICAROSが最もフィットネスに寄っているマシンだったんです。これなら見た目にもインパクトがあるし、楽しくトレーニングをしてもらえると思って導入することにしました。」
体験した方の感想は、「難しい!」が多いそうです。僕自身も、最初は「ラクショー!」と思っていましたが、難易度を上げた瞬間についていけませんでした。、その気持ちは十二分にわかります。VRをつかった水中の世界のなかで、姿勢をホールドできないという事実が焦りを生み、より不安定な姿勢をとってしまうのです。自分の体幹の弱さを、いい意味で思い知らされました。
「ICAROSはコンテンツの難易度設定が可能ですし、海へのダイビングはもちろん、空を飛ぶ(コンテンツ名・フライト)という体験もできますよ。初心者から熟練者までいろんな人が楽しめるマシンです。」
いつも運動をしていない自分の身体能力からすると、イージーの設定がちょうどよかったです。ゆっくりと漂うような動きをするのが楽しかったですね。
「このマシンは実は、筋肉だけではなく運動神経、反射神経、集中力を高めることもできます。地域によっては若年性認知症などの治療に使われるなど、医学療法の分野でも活用されているみたいですよ」
VRならではの没入感をフィットネスに活用したICAROS。実は「THE BODY RIDE」の会員でなくても体験することができるんです。時間は30分で料金は3000円。実プレイ20分でもかなりヘトヘトになれますよ。
高級ホテルのようなシャワー付きのドレッシングルームもありますし、いくら汗をかいても大丈夫。VRフィットネスの最先端を体験したい方はぜひチャレンジしてみてください。
- THE BODY RIDE
- 所在地:東京都港区六本木7-3-12 六本木インターナショナルビル2F
時間:7時~22時
電話:03-6455-5554
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Photo By Thinkstock / Getty Images
TEXT:武者 亮太
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