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2018.02.20 【生配信音楽フェス!】その場に行けなくても見られる国内外のフェス総まとめ

2018年に入って、SNSで話題になっている音楽フェスの情報をキャッチしましたか?

日本では、これまで滅多に見られなかった海外アーティストたちの来日が相次いで決定してSNSを賑わせています。世界各地で今年も音楽フェスは世界的に人気上昇の傾向は続き、定番の人気フェスから、ジャンル別のコアなフェスまで、音楽フェスの話題が続々と拡散されそうな空気が伝わってきます。

そんな今年だからこそ、音楽フェスを楽しむ作戦はしっかりたてておきたいですね。音楽マニアは勿論のこと、ライトなファンの間でも例年以上に音楽フェスをチェックしている人は増えているはず。チケットを買って会場に行きたい、好きなアーティストを生配信(ライブストリーミング)で見たい、スマートTVで視聴したい、とそれぞれ好みの楽しみ方ができるのが今の音楽フェスの魅力的なところ。ここでは、日本と世界で開催されるオススメの大型音楽フェス、しかも生配信で見られる音楽フェスをご紹介します。

【オールジャンル】

【ロック】

【ダンスミュージック】

【生配信はないけど注目しておきたい音楽フェス】

【オールジャンル】

コーチェラ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival)

世界最大規模の音楽フェスの一つとして人気のコーチェラ・フェスティバル。毎年あらゆるジャンルで話題のアーティストや、意外なラインナップが最大の魅力で、ここでしか見れないパフォーマンスが繰り広げられます。例年のように、開催時期はTwitterやInstagramのトレンドやハッシュタグが「#coachella」で埋まるほど、グローバル化した人気を物語っています。

またコーチェラ・フェスティバルは、チケットが入手できない人のために、毎年YouTubeでパフォーマンスを生配信することも有名。YouTubeの配信では、ビューワーがメインステージを含む計3つのステージを自由に選べて視聴が可能。アーティストのインタビューや会場の様子も期間中は随時更新されるので、好きなアーティストだけを見たり、週末中映像に没頭したり、自宅にいながらも十分にフェス気分が堪能できますよ。

ガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル(THE GOVERNORS BALL MUSIC FESTIVAL)

ニューヨークを代表する音楽フェスの一つとして知られる「ガナバーズ・ボール」。3日で15万人を動員する集客力を誇り、ロックからダンス、ヒップホップまで、毎年旬なラインナップを揃えるセレクションの幅広さに定評があります。今年は、活動を再開したエミネムが早々に出演を発表したことが話題に。またファレル・ウィリアムス率いるN.E.R.D.がアメリカ東海岸に登場するレアな音楽フェスとしても注目を集めています。2014年から始めた生配信も好評で、2017年は公式サイトに加えて、若者向けのオンラインメディア「VICE」のテレビチャンネルVICELANDでも生配信したことが話題を集めました。

ボナルー・フェスティバル(Bonnaroo Music Festival)

アメリカのテネシー州郊外で開催される「ボナルー・フェスティバル」は、世界でもオルタナティブな音楽フェスの代表として知られています。毎年、さまざまなジャンルのアーティストを見に6万人以上が詰めかけます。毎年メインステージのパフォーマンスやバックステージの様子を生配信しているのもうれしいところ。

会場では、キャンピングカーで会場入りするファンや、テントを借りて屋外にキャンプするファンが多数おり、「フェス飯」が堪能できるフードセクションや、シャワー、充電ステーション、セキュリティや医療サービスが常設されるなど、アウトドアな雰囲気を楽しみたいオーディエンス向けのオプションが数多く用意されている良心的な音楽フェスとして知られています。

パノラマ・フェスティバル(Panorama Music Festival)

2016年開始と比較的新しい大型音楽フェス「パノラマ・フェスティバル」。ニューヨークで開催される音楽フェスということだけでなく、スタジアムやアリーナでしかみれないアーティストたちから、今後注目したい若手アーティストが多数登場することから、音楽ファンだけでなくメディアや評論家からの注目も呼んでいます。またニューヨークで活動するデジタルアーティストやビジュアルアーティストの作品を展示するテクノロジーアートのステージ「THE LAB」も会場内で展開、音楽とテクノロジーが融合した新しい体験をオーディエンスに提供していることも特徴的。パノラマ・フェスティバルの様子は、専用サイトで3日間のステージを生配信されますので、日本からも現地の様子をみることができます。

オースティン・シティ・リミッツ(Austin City Limits Music Festival)

アメリカテキサス州オースティン市で2002年から毎年秋に開催される大型音楽フェス。音楽とインタラクティブの祭典「SXSW」開催地として知られるオースティンらしく、音楽のジャンルにもオープンで、ロックからポップス、エレクトロニカ、ヒップホップまで、王道アーティストからインディーズと幅広い音楽が楽しめます。

2017年にはジェイ・Z、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)、チャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)、マーティン・ギャリックス(Martin Garrix)が登場、オーディエンスは6日間で45万人以上を動員する、オースティン市最大のイベントとして知られています。オースティン・シティ・リミッツの様子は、ドリンクメーカー「レッドブル」主催の動画サービス「Red Bull TV」のサイトやアプリで配信されます。

【ロック】

メトロポリタン・ロック・フェスティバル(METROPOLITAN ROCK FESTIVAL)

2013年初開催の「メトロック」こと「メトロポリタン・ロック・フェスティバル」。J-ROCK、J-POPを中心に、今最も勢いのあるバンドと、話題のアーティストが多数出演することで知られています。東京と大阪の2会場での開催ということもあり、日本人の音楽好きにはすでに知名度が高まっている音楽フェスと言えます。「メトロック」は2016年からネットテレビ・アプリ「AbemaTV」がステージのパフォーマンスや、バックステージのインタビューを独占配信を開始、普段はネットで見れない日本の音楽フェスが生配信された話題性は大きな反響を呼びました。

サスクワッチ・フェスティバル(Sasquatch! Music Festival)

インディーズロックの聖地シアトルから数時間車移動すると現れる絶景の野外ステージ「The Gorge Amphitheatre」が会場のサスクワッチ・フェスティバル。この会場はアメリカの音楽業界メディアPollstarが選ぶ最優秀アウトドアライブ会場賞を過去9度も受賞するなど、日本では体験できない大自然のパノラマな世界観に包まれます。

サスクワッチ・フェスティバルはインディーズロックをルーツに新旧のバンドやソングライターをメインに揃えているので、音楽好きな方も、自然の中でイベントを楽しみたい方も敷居の低いフェスです。また自然を生かしたアウトドアを堪能できるキャンプサイトも充実。2017年はTwenty One Pilotsや、LCD Soundsystem、チャンス・ザ・ラッパー、The Shins、MGMTと幅広いアーティストの登場が話題を呼びました。世界有数の野外ステージで音楽を堪能したいという方にはオススメのフェスです。

ロラパルーザ(Lollapalooza)

毎年アメリカのシカゴが誇る、都市型音楽フェス「ロラパルーザ」は、オルタナ系ロックアーティストを中心に人気を博してきました。歴史も古く1991年開始と骨太なグランジ・ロックから甘美なメランコリーなバンドサウンドの精神を受け継ぎながら、開催期間中は北米だけでなく世界各地から音楽ファンが集まり、2017年はチケットがわずか2時間半でソールドアウト、40万人以上を動員するシカゴ最大の音楽フェスでもあります。毎年ロラパルーザはRed Bull TVが4日間のパフォーマンスをPCやスマホ向けに生配信。昨年はミーゴス(Migos)やロード(Lorde)、ミューズ(Muse)など大物アーティストが配信されて話題を呼びました。

ロック・オン・セーヌ(Rock en Seine)

フランス・パリで屈指の美しさを誇る古城跡地「サン・クルー国立公園」。ここで毎年開催されるのが、フランスが誇る都市型音楽フェス「ロック・オン・セーヌ」です。ヨーロッパのロックアクトを中心に、ダンス、R&B、ヒップホップまでが並ぶステージが特徴的で、大物アーティストに混じって、日本では知られていないフランスやヨーロッパのアーティストを見れるように、ラインナップにはヨーロッパ独特の奥深さがあります。2017年はフランスのVODサービス「Culturebox」が、この音楽フェスの生配信を行いました。

【ダンスミュージック】

EDC (Electric Daisy Carnival)

ラスベガスで毎年開催される、芸術的な演出が特徴的の野外大型ダンスミュージック・フェスティバル「EDC」(Electric Daisy Carnival)。毎年40万人が世界中から集まり、花火やレーザー、移動遊園地など、音楽とは思えない壮大な仕掛けがあちこちに施され、ここでしか堪能できない魅惑の時間が過ごせるようにフェス体験がデザインされています。2017年からは日本版として「EDC Japan」が開始。さらに今年は上海(4月29日、30日)での開催も決定するなど、グローバルブランドに成長中の音楽フェスとして人気を呼んでいます。EDCに出演するDJ/アーティストのパフォーマンスや会場の様子は、毎年ドリンクメーカー「レッドブル」主催の動画サービス「Red Bull TV」アプリで配信しています。スマホやPC以外にも、Amazon Fire、Google Chromecast、PlayStationなどにも対応していますので、自宅の大画面TVでもEDCを堪能できますよ。

ムーグフェスタ(MOOGFEST)

電子楽器の世界で多大な影響を与えてきた楽器メーカー「モーグ・シンセサイザー」(Moog Synthesizer)の名前を冠に付けた音楽フェス。世界的に最も先進的かつアグレッシブな音楽やアート作品が一同に介するフェスとして知られています。3日間に渡り、エレクトロニカ、エクスペリメンタル、ロック、ダンスなどさまざまなスタイルのパフォーマンスが繰り広げられます。2018年の見所は、音楽的だけでなく社会的な音楽フェスとして、出演する50組のアーティストは全て女性またはトランスジェンダーのアーティストです。Moogfestは毎年YouTubeでパフォーマンスの様子を生配信しています。

Tommowland

3日間で18万人以上が世界中から集まる大規模なダンスミュージック・フェスティバル「Tommorowland」。2005年開始と歴史があり、近年はチケットが発売から60分以内でソールドアウトしてしまうほど、最もチケット入手が難しい音楽フェスの一つとして知られています。ヨーロッパ特有のファンタジーな雰囲気溢れる世界観を踏襲した会場作りが素晴らしく、メインステージのデザインからDJブースの中まで、映画の世界のようなデザインが施されていることが魅力。またアウトドアの音楽フェスらしく巨大なキャンプサイトを常設、オリジナルデザインのテントや少人数で泊まれるコテージ、プライベートラウンジ付きの豪華な住居まで貸し出しています。

それだけではなく、買い物ができるスーパーや洗濯サービス、充電ステーションも常設、さらには海外からのオーディエンス用に飛行機チケット込みのパッケージプランを用意するなど、グローバル規模の徹底したオーディエンス主義のサービスが提供されており、それだけでも一度は体験してみたいフェスとなっています。Tomorrowlandはフェスのパフォーマンスや、セレクトされたパフォーマンスを生配信、4チャンネルからユーザーが好きなステージを選んで楽しめる配信なので、動画もオーディエンスに優しいですね。

ULTRA JAPAN

アメリカ・マイアミで毎年開催されている「ULTRA MUSIC FESTIVAL」が日本に上陸したのが2015年。それ以降、日本の都市型ダンスミュージック・フェステイバルの代名詞となったのが「ULTRA JAPAN」です。お台場に設置された巨大な特設ステージの規模はまさに世界レベル。無数のライトやレーザー、LEDパネルを駆使した未来的なデザインのステージと、圧倒的なビジュアルの演出でオーディエンスを盛り上げる派手な演出が最大の特徴となっています。

2017年は3日間で25万人以上が来場し、音楽フェスの域を超えて一大イベントと化しているほど。また派手なコスチュームやコスプレに身を包んだ若者男女たちに人気で、“インスタ映え”のトレンドとも合致する特別な体験が楽しむことができます。ULTRA JAPANの様子は専用の動画サイトの他、YouTube、LINE LIVEで生配信が行われ、PCでもスマホでも高画質な映像が見えることも特徴的。あらゆる側面で日本の音楽フェスとは一線を画する世界基準なイベントとして会場でも自宅でも堪能できます。

生配信はもちろん本国版ULTRAでも行っています(開催期間:3月23日〜25日)。気になる方は公式サイトから要チェック!

【番外編】生配信はやっていないけど、SNSをフォローすれば臨場感を感じられるフェス

フジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL)

1999年の開始以来、日本のフェスブームの立役者となり、近年はアジアやオーストラリアからも注目を集めている「フジロック」。21回目の開催となった2017年は、Gorillazやビョーク(Bjork)、Aphex Twin、The xxなど日本で人気の高い海外アーティストが集まり、RADWIMPS、小沢健二、Cornelius、yahyelなど日本人アーティストの出演も話題を呼んだ年となりました。

常にオルタナティブな音楽観を踏襲したラインナップが注目され、近年はロックを基調としながら、エレクトロニックやポップスへも拡大、リピーターだけでなく新規の音楽ファンもそれぞれの楽しみ方ができるところが特徴的。なおフジロックはYouTubeでの生配信は行っていませんが、開催期間中はTwitterやInstagramがフジロック関連の写真で埋め尽くされるほど。参加できなかった方はSNSでフォローしてみてはいかがでしょうか?

サマーソニック(SUMMER SONIC)

日本が誇る大型音楽フェス「サマーソニック」。洋楽を中心にオールジャンルのラインナップが充実、世界的に旬なアーティストから、若者層に人気の若手アーティストまで幅広く揃えていることが特徴的。オーディエンスの年齢層も幅広く、日帰りができるため、参加の敷居が低いことも魅力的な都市型フェス。東京と大阪の2会場で開催されるだけでなく、東京では真夜中に幕張メッセで「ソニックマニア」も開催、夜にしか見られない世界観が堪能できます。

2018年はヘッドライナーにチャンス・ザ・ラッパーにショーン・メンデスと、世界的に人気のヒップホップ/ポップスのスターが登場、ノエル・ギャラガーとベックのベテラン・ロックアーティストも来日が決定。さらにソニックマニアにはナイン・インチ・ネイルズと世界的人気の覆面DJマシュメロが決定。さまざまなジャンルの音楽が楽しめる週末です。

昨今、音楽フェスの現場にいなくても、SNSから流れてくる投稿や情報を見てることがもはや当たり前の時代になりました。このような時代において、音楽フェスの生配信は、PCやスマホ、スマートTV、動画アプリへと広がり、世界中で進化し続けるライブ音楽とテクノロジーの融合を推進する領域だと云えます。生配信の未来は今後も期待が高まります。リアルタイム動画からフェスを楽しむことで、アーティストの作品やフェス好き同士との関係性を深める新しいエンゲージメントや、映像/録音技術の進化によりVRや空間音響といったテクノロジーの応用など、音楽フェスというプラットフォームの楽しみ方は、国や地域の枠を超えて大きな可能性を秘めているのです。

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