4月から本実施の「110番映像通報システム」、試行運用では2000件以上の通報事案。
警察庁は、4月より、「110番映像通報システム」を試行運用から本実施へと移行している。
このシステムは、事件や事故が発生した際、通報者が110番すると、応答した通信指令室担当者の判断によってワンタイムURLが送られ、通報者はそこにアクセスすることでリアルタイムの映像を送信が可能になるというもの。
警察庁によれば、試行運用は10月から行われており、このシステムによって、令和5年2月28日までに映像や画像など2293件もの通報がされているという。
また、神奈川県警察、愛知県警察、兵庫県警察が件数において上位を占めているという。
どんな活用事例がある?
「110番映像通報システム」は、 行方不明の児童の画像を母親から受理後、保護した事例や、当て逃げされた被害者が送った車両の画像から、被疑者を割り出した事例などがあり、さまざまな活用方法で効果的であることがわかる。
試験運用から本実施へと移行するにあたって、通報者がワンタイムURLにアクセスする際に入力する必要があったコードを、原則不要へと変更しているという。
これによって、より良いシステムへとなったと思われるが、悪意を持って虚偽の通報をした場合には罪に問われる可能性があることを念頭に起き、正しく活用していきたいものだ。
【関連リンク】
・110番映像通報システムの本実施について(警察庁)
https://www.npa.go.jp/news/release/2023/20230310001.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
- tag
この記事を気にいったらいいね!しよう
PreBellの最新の話題をお届けします。