メタバース上で入院患者と面会可能になるアプリ「Medical Meetup」、7月31日から一般配信。
順天堂大学と日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、7月25日、メタバース上で入院患者との面会を可能にするアプリ「Medical Meetup」を共同開発したことを発表した。
これまで、さまざまな理由から面会が難しいとされる場合に用いられてきた「電話やオンラインでの面会」という手段では、ぬくもりを感じにくいということが同アプリが開発された背景にあるという。
同アプリでは、面会の制限が設けられていたり、面会時間内に都合がつかないといった状況であっても、ぬくもりを感じられる面会が可能になる工夫がされている。
発表によれば、7月31日から一般配信が始まり、対応するiPhone及びiPadであれば無料でダウンロードできるようになる。
8月1日からは順天堂大学医学部附属順天堂医院での運用・臨床研究が開始される予定だ。
「Medical Meetup」を開発した順天堂大学と日本IBMは、他の医療機関への展開をするなどを通じて、活用シーンを広げていく考えを示している。
「Medical Meetup」の特徴
「Medical Meetup」には、大きく分けて3つの特徴が存在する。
1つは、アバターの外観を自分で自由に決めることができる点だ。
自分の顔を出さないことによって、それぞれがなりたいアバターを表現する楽しさを感じることができるという。
2つ目は、リゾート施設を感じさせるような場でコミュニケーションをとることで、非日常を味わうことができる点だ。
病院では実現することが難しいような、動物とのふれあいや乗り物などがアプリ内で利用できる。
3つ目は、アバターを操作するコントローラーの位置がカスタマイズ可能になっているという点だ。
腕の動作に制限がある人をはじめとして誰でも利用しやすいように工夫されており、医療機関が開発に携わっているからこそ導入できた機能であるといえるだろう。
【関連リンク】
・ぬくもりを感じるコミュニケーションを目指すメタバース面会アプリを開発~順天堂医院にて運用・臨床研究を開始し、入院中のリモート面会体験をより豊かに~(順天堂大学)
https://www.juntendo.ac.jp/news/14960.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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