LINEヤフー、「GitHub Copilot」を導入!7000人のエンジニアが対象
10月1日、「LINE」と「ヤフー」が合併し、「LINEヤフー」として新会社が発足。10月13日にはAIプログラミング補助ツール「GitHub Copilot for Business」の導入が正式に発表された。
テスト導入では、エンジニア1人当たりのコーディング時間を約1〜2時間削減し、GitHub上での効率も10〜30%向上したと発表している。この結果から、開発業務に関わる約7000人のエンジニアがCopilotを使えることになる。
GitHub Copilot for Businessは、昨年のGitHub Universe 2022で発表されたAIによるコーディング支援ツールで、コードやコメントの入力に対して次のコード行を提案してくれる拡張機能だ。
デモンストレーションでは、音声だけでコーディングや実行ができることが示された。また、音声だけでコードの移動やメソッドやブロックの変更を依頼できるため、キーボードに触れることが困難な開発者にも利用しやすいという。
GitHub Copilot for Businessは、コードスニペットを保持しないため、ビジネスユースでも使用することができる。
ただし、GitHub Copilotの利用には著作権侵害などのリスクがあるため、LINEヤフー全エンジニアにeラーニングの受講を義務付けることでリスク意識を高めている。さらに、コードの信頼性を確保するために複数のレビューなどのルールも設定されている。
GitHub CopilotがLINEヤフーの競争力向上の鍵となる
GitHub Copilotの導入により、LINEヤフーの事業停滞を脱却させる狙いだ。LINEは国内利用者9,500万人以上を抱え、日本の人口の約70%が利用するアプリだが、23年4〜6月期の広告事業の売上収益は前年同期比0.3%減少し、競争力が低下している。
一方、中国発のTikTokは23年1〜3月期の売上収益は前年同期比約34%増加しており、勢いの差は明確である。LINEヤフーは新しいサービスの開発に取り組んでおり、AIの導入によって競争力を向上させる狙いだ。
【関連リンク】
・LINEヤフーの全エンジニア約7,000名を対象にAIペアプログラマー「GitHub Copilot for Business」の導入を開始(LINEヤフー)
https://www.lycorp.co.jp/ja/news/release/000862/
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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