JR西日本グループ、生成AIを活用した働き方改革を推進
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2023.11.05 JR西日本グループ、生成AIを活用した働き方改革を推進

JR西日本グループは、「もっとつながる。未来が動き出す。」という志を実現するため、生成AIを活用した働き方改革に取り組むことを発表した。

同社は、「Work Smile Project」を推進し、デジタルツールの活用による組織風土や文化の変革を通じて、社員のやりがい向上と新たな価値や変化の創出に注力している。

具体的には、社内向けチャットボットサービスの展開や生成AI環境の整備などに生成AIを活用する。社内向けチャットボットサービスでは、Microsoftの「Azure OpenAI Service(法人向けAIエンジン)」を利用し、社員の業務効率化と品質向上を目指す。

最初は本社社員約2,000名を対象に試行し、機能改善を進めながら、全社員やグループ会社への展開を拡大していく予定だという。また、生成AI環境の整備により、社員のリテラシー向上と新たなシステム構築、業務変革、サービス向上につなげる計画だ。

手作業の負担軽減と顧客対応品質向上への期待

同社は、JR西の相談窓口での問い合わせ記録の要約業務を、ELYZA(イライザ)との協力でAIを活用して効率化するプロジェクトも発表している。

対話データを自動的に入力し、5〜25秒で要約された内容を出力する。これにより、手作業による要約業務の負担軽減と顧客対応品質の向上が期待されている。5〜8月の実証実験では、駅案内などの問い合わせでは18%、身体の不自由な乗客への介助申請では54%の時間短縮が報告されている。

【関連リンク】

・生成 AI による働き方改革への挑戦 ~高頻度で社会に対する新たな価値や変化を創出~(JR西日本グループ)
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231013_00_press_ai_6.pdf

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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