アップル、AirTagのストーカー行為対策を強化へ
アップルの紛失防止アクセサリー「AirTag」は、本来は財布や鍵などの紛失を防ぐためのデバイスだが、第三者によるストーカー行為などの悪用も後を絶たない。アップルはこれまでも、不審なAirTagの検出や、一定時間が経つと音を鳴らす機能などの対策を講じてきたが、完全に悪用を防ぐには至っていなかった。
しかし、そうした悪用対策が強化される兆しが見え始めた。海外メディアの9to5Macが報じたところによると、先日リリースされたiOS 17.5ベータ版の内部コードに、ユーザーが認識していないAirTagを無効化する新機能の文字列が追加されていたそうだ。
文字列には「このアイテムは、Find Myネットワークで設定されていない。無効にして、所有者と位置情報を共有しないようにすることができる。」というものである。
これまでストーカーなどの被害者は、AirTagの電池を取り外すなどして対処する必要があったが、iOSの新機能であれば、ソフトウェア上で簡単に無効化できるようになる。
ストーキング被害者が語るリアルな体験
アップルは深刻なAirTagの悪用問題に対処するため、昨年Googleとの提携を行い、悪用防止に向けた対策を講じる方針である。
実際に、ストーカーなどによる被害例も報告されている。米国在住の20代女性の体験は、「自宅に向かう途中、iPhoneにAirTagの検出警告が出て驚いた。バッグの中から知らないAirTagが出てきた」というものだ。
紛失防止アクセサリーは便利だが、プライバシー侵害の恐れもある。これはユーザーの安全に直結する重要な課題で、アップルによる対策の早期実装が期待されている。
【関連リンク】
・iOS17.5で追加される新機能の一部が明らかに!AirTagの悪用を含め複数の変更(iPhone Mania)
https://iphone-mania.jp/news-578297/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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