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Firefox125の新機能

Mozilla社は2024年4月16日、ウェブブラウザ「Firefox 125」の最新バージョン125.0.1を正式にリリースした。このバージョンアップでは、いくつかの注目すべき機能強化が行われている。

まずは、動画配信サービスにおける映像品質の向上が挙げられる。Firefox 125から、Encrypted Media Extensions(EME)機能でAV1コーデックのサポートが追加された。

AV1はオープンソースかつロイヤリティフリーの次世代動画圧縮技術で、H.265/HEVCと比べて圧縮効率が高く、より高品質な動画配信が可能になる。人気の動画ストリーミングサービスも続々とAV1に対応しており、Firefoxユーザーはプラグインなしで高画質な動画視聴が楽しめるようになった。

PDFビューア機能も強化されている。従来のPDFビューアに、テキストのハイライト機能が新たに追加された。ユーザーはPDFの中のテキストを簡単にマーキングできるようになり、重要な情報を見逃さずに済む。ただし、この機能は段階的にロールアウトされるため、今のところ一部のユーザーでしか利用できないとのことだ。

さらに、「Firefox View」と呼ばれるタブ管理機能も改善されている。「開いているタブ」セクションでは、ピン留めされたタブの表示や、タブ上部のインジケーターによるメディア再生状況の確認など、操作性が向上した。クリップボードに保存されたURLを素早く開く機能も追加された。

機能強化の背景と今後

Firefoxが今回の機能強化に注力したのは、ユーザーエクスペリエンスの向上と、マルチメディアコンテンツの高品質化への対応が主な狙いだと考えられる。

まず、PDFビューアへのテキストハイライト機能の追加は、PDFファイルを活用する場面が多いユーザーの利便性を高めるものだ。

AV1コーデックのサポートは、動画配信サービスの高画質化への追随と言える。AV1は主要な動画プラットフォームでの採用が進んでいる。Firefoxがこれに対応したことで、ユーザーは高品質な動画体験を享受できるようになった。

また、「Firefox View」の改善は、複数タブを開いて作業する際の操作性が高まっている。これらの取り組みは、Firefoxがウェブブラウザとしての地位を守り、ユーザーニーズに的確に応えていく姿勢の表れと言えるだろう。次期メジャーバージョン「Firefox 126」の動向にも期待が高まる。

【関連リンク】

・Firefox、EMEによるAV1をサポート、高効率・高品質な動画ストリーミング可能に(+Digital)
https://news.mynavi.jp/article/20240417-2928754/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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