TikTokの国内利用者数が爆発的に増加
中国系動画投稿アプリ「TikTok」の国内利用者数が急増していることが明らかになった。NTTドコモの研究機関であるモバイル社会研究所が行った調査によると、10代のTikTok利用率は2020年の20.8%から2024年には55.0%へと約2.6倍に拡大した。
この4年間で最も高い伸び率を記録したTikTokだが、年齢層が上がるほどTikTokの利用率は低下する傾向にあり、10代にその利用が集中していることが分かった。
2024年の見通しでは、20代が33.7%、30代が22.3%、40代が14.5%、50代が13.7%、60代が10.1%、70代が6.7%となっている。
利用制限の機運高まる
こうした10代の利用率急増を受け、最近では依存による有害影響を危惧し、各国で利用制限を求める動きが活発化している。
欧州連合(EU)は4月22日、ポイント付与により「中毒性の行動を刺激する」恐れがあるとして、TikTokの簡易版アプリ「TikTok Lite」の一部機能について、正式調査に乗り出した。
同アプリではユーザーが動画の視聴などを行うとポイントが付与され、これをギフト券などと交換できる仕組みになっている。EUは適切なリスク評価がなされていないとして、運営側に機能の一時停止を求める意向を示した。
世界最大のユーザー層を抱える中国でも、昨年3月にTikTokが18歳未満の利用者に対し、1日の使用時間を1時間に制限する措置を講じている。国内外で未成年者保護の必要性が高まれば、日本でも同様の対応を求められる可能性が出てくるだろう。
【関連リンク】
・10代のTikTok利用率、4年間で2・6倍に急拡大 利用制限が国内に広がる可能性も(産経新聞)
https://x.gd/tQUiL
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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