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JAXAとQPS研究所、アルゴリズム成熟度向上を目指しオンボードで技術実証進める

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と株式会社QPS研究所は、JAXAの進める「小型技術刷新衛星研究開発プログラム」において「衛星オンボード高精度単独測位技術の軌道上実証研究」を共同で行うことを7月16日、発表した。

軌道上(オンボード)のQPS-SAR内で高分解能の衛星画像を処理する「高性能オンボードコンピューティング環境」と高精度な衛星軌道位置情報を得る「オンボード高精度単独測位(オンボードPPP)」技術を組み合わせた実験を進める。

実験結果を分析し、最適なアルゴリズムに積極的に書き換える技術実証を行う。オンボードでの実証を行うことで、従来の地上で開発し宇宙で実証するというサイクルと比べてアジャイルにアルゴリズムの技術成熟度の向上を目指す。

衛星画像の精度向上や上層大気観測への貢献も期待

同技術の成果は、衛星画像の精度向上や地球観測衛星ユーザーへの画像データの提供時間短縮、また宇宙天気予報の高度化や上層大気観測への貢献なども期待できる。

高性能オンボードコンピューティング環境は従来の約40倍の能力を持つ。地上用の汎用コンピューターで開発したソフトウェアもそのまま軌道上でインストールすることができるという。ソフトウェアのバージョンアップにも対応し、ソフトウェアの追加も容易に行える。

【関連リンク】

・JAXAとQPS研究所、「オンボードPPPアルゴリズム」成熟度向上を共同で研究(UchuBiz)
https://uchubiz.com/article/new50293/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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