NASAの「ワルキューレ」、危険な宇宙作業を請け負う巨大ロボット
NASAの人型ロボット「ワルキューレ」は、身長188cm、体重136kgという大きな体格を持ち、劣化または損傷した人間工学的環境での作業を行うことを目指して設計されている。
ワルキューレは、宇宙飛行士が日常的な危険な作業から解放されて科学や探査に専念できるよう支援すること、宇宙飛行士が地質資源を活用して生活できるようにするための資源利用プラントのメンテナンスを支援することなどを目指している。
ロボットチームのリーダー、ショーン・アジミ氏は、ワルキューレなどのロボットが危険な作業を担当することで、宇宙飛行士が探査などの活動に集中できる可能性があると述べた。
Apptronikと提携、未来のための汎用ロボット研究
NASAは、テキサス州にあるロボット技術企業Apptronikと協力し、汎用のロボットが宇宙で使用するロボットの代わりを果たせることを示した。これは、将来宇宙での作業環境が予測不可能なものになることへの備えだ。
開発中の「Apollo」は、地球上での物流や製造、宅配サービス、医療介護などに使うために設計されているが、NASAはこのロボットが月や火星で活動する宇宙飛行士の補助や、地球上のオペレーターの代わりとして宇宙で使う可能性を探っている。
NASAとApptronikの共同作業は、このApolloのモジュール性、つまり部品の入れ替えが容易であることに焦点を当てている。このモジュール性により、状況や必要性に応じて様々なレベルで装備を追加したり変更したりすることができる。
もし実際にApolloが宇宙で活用できれば、ワルキューレとの共同作業が実現し、より効率的かつ包括的な宇宙探査が可能となる。
【関連リンク】
・人型ロボットを宇宙で活用へ、米NASAが研究(ロイター)
https://jp.reuters.com/business/technology/B42WX7KAYJLQNGIQVIO4WRHGHM-2023-12-31/
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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