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ぶどうの情報をブロックチェーンに紐づけ、ブランド毀損を撲滅 シティーデジタルと林ぶどう研究所

株式会社シティーデジタルと林ぶどう研究所は、ぶどうのDNA情報をブロックチェーンに紐づけ、育種の収益を還元するシステムを構築するための実証実験を8月8日に開始した。

シティーデジタルはテクノロジーとビジネスを融合し、インターネットサービスの企画・開発・運営を行うデジタル総合商社。同プロジェクト以外にも、ブロックチェーンを活用したスニーカー取引コミュニティ「KCKC(キクシー)」などを手掛ける。林ぶどう研究所は岡山県岡山市で100種類以上のぶどうを栽培。また、15年以上ぶどうの品種改良のため研究を重ねる農家だ。

1000億円の日本果樹のブランド被害 共同で特許出願中

実験では、今期収穫された林ぶどう研究所のオリジナル品種「マスカットジパング」のDNAや栽培者といった複数の情報をブロックチェーンに紐づける。それらの情報をRFIDタグに記録して最終消費者が読み取れるようにすることで、品種改良・栽培から消費者に届くまでの取引全体を透明化する。それにより、消費者が安心して購入できる仕組みを構築し、違法栽培・販売等のブランド毀損の撲滅によるブランド価値の向上も目指す。

品種改良は非常に手間と時間がかかるにも関わらず、品種の盗難や不正栽培が横行し、日本果樹のブランド被害は年間1000億円とも言われている。これらの課題を背景に、シティーデジタルと林ぶどう研究所が議論を進め、解決に向けて動き出した。なお、このシステムは2社が共同で特許を出願中だ。

【関連リンク】

・ぶどうの価値、ブロックチェーンで守る--DNA情報ひも付けで不正栽培防止(CNET Japan)
https://japan.cnet.com/article/35222554/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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