OpenAI、新たなブラウザ開発の計画を明らかに ニュース

OpenAI、新たなブラウザ開発の計画を明らかに

OpenAIが独自のWebブラウザを開発していることが明らかになった。新ブラウザ「NLWeb」は、同社のAI技術を統合し、自然言語で直感的に操作できる機能を目指している。

開発には、Google Chromeの創設メンバーであるBen Goodgerを含む経験豊富なチームが参加している。さらに、Condé NastやPricelineなどの大手企業と提携を進めており、旅行や不動産検索において、より高度な自然言語対応が期待される。

技術面では、複雑な情報収集を簡単にする「ChatGPT search」機能が基盤となる見込みだ。一方、リアルタイム解析やプライバシー保護など、解決すべき技術的課題も多い。

この動きは、ブラウザ市場に新たな競争をもたらす可能性がある。現在、Google Chromeが市場シェアの66%を占める一方、米司法省がGoogleにChrome売却を求めたことで、競争環境に変化が生じている。OpenAIは、このタイミングを活用し、ChatGPTのユーザーベースを新ブラウザの初期採用者として取り込む戦略だ。

サムスンとの連携が示す戦略的意図

注目すべきは、OpenAIがサムスンと協議を行っている点である。同社製スマートフォンへのAIツール導入が実現すれば、モバイル市場におけるGoogleとの競争が一段と激化する可能性がある。特に、サムスンの独自UI「One UI」にAI技術を深く組み込むことで、日常的な操作における利便性が向上し、ユーザー体験を刷新できるだろう。

これらの戦略的な動きは、AI技術を軸にしたOpenAIの成長戦略を示している。同社は、独自ブラウザ開発を通じて、単なるAI企業にとどまらず、デジタルエコシステム全体に影響を与える存在へと進化を遂げようとしている。ただし、技術的課題や市場競争の厳しさを考慮すると、その成功には慎重な取り組みが必要だろう。

【関連リンク】
・OpenAIはChatGPT搭載ブラウザでGoogleに対抗することを検討している(Gigazine)
https://gigazine.net/news/20241122-openai-considers-taking-on-google-with-browser/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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