OpenAI、ライセンス契約取得で質の高いデータ確保へ
OpenAIは現在、対話型人工知能(AI)であるChatGPTの訓練を更に進化させるため、多数の記事のライセンス取得を積極的に進めている。この取り組みの一環として、複数のメディア企業との交渉を行っている。
OpenAIの担当者によると、「多くのパブリッシャーとの交渉・協議が前向きに進んでいる」とのコメントがあった。さらに、すでにライセンス取得について合意に達したパートナーも存在した。このプロジェクトが着実に進行していることを示している。
アクセル・シュプリンガーとの長期ライセンス契約を発表!
複数の情報源によれば、OpenAIはドイツのニュースメディア界の大手企業であるアクセル・シュプリンガーと数年間にわたるライセンス契約を結んだと発表した。
この契約の一環として、OpenAIの人工知能チャットボットであるChatGPTは、アクセル・シュプリンガーの記事を情報源として用いてユーザーからの質問に回答することが可能となった。引用した元の記事には直接リンクが表示され、ユーザーが参照できるようになった。
また、昨年7月にはAP通信と契約を結んだことも発表している。AP通信はOpenAIの技術や製品の専門知識へのアクセスが可能で、OpenAIの技術を企業決算やスポーツ関連イベントの要約、書き起こしなどに利用していると説明した。
これらの契約は、AIモデル構築に使用する最新かつ正確なデータの確保と、そのデータの出所に対する監視強化のバランスをとるため、OpenAIにとって重要になる。
【関連リンク】
・オープンAI、多数のメディア企業と交渉中-コンテンツ使用許可巡り(Yahoo! JAPANニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b6c96665cfb0ba41cbd260a665b55b4511afea6
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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