「eSIM Trio」  でeSIM非対応スマホもeSIMを利用可能に ニュース

「eSIM Trio」 でeSIM非対応スマホもeSIMを利用可能に

「eSIM Trio」は、これまでeSIMを利用できなかったスマートフォンユーザーにもeSIMを提供する製品として話題になっている。このSIMカードは、一見すると従来の物理SIMカードと変わらないように見えるが、中にeSIMのプロファイルを複数保存できる点が最大の特徴だ。これをSIMスロットに挿入することで、eSIM非対応端末でもeSIMを利用可能にする。特にiPhoneへの対応が注目を集めたが、Android端末でも使用可能だ。

さらに「eSIM Trio」はグローバルSIMカードとしても機能する。GlocalMeが提供する世界各国のデータプランを購入でき、日本国内でもサブ回線として利用することができる。日常使いから海外旅行まで幅広い用途に対応しており、これ一つで多くのデバイスやシーンをカバーできる点が評価されている。製品の販売は2025年第1四半期とされており、専用アプリを通じた簡単な操作で設定や切り替えが可能になる。

また、ペットや車のトラッキングに使える小型デバイス「GPet」や「UniCord S」など、GlocalMeは他にもユニークな製品を発表している。これらのデバイスは、日常生活での利便性を高めるだけでなく、特定のシーンに特化した解決策を提供しており、幅広いニーズに応える製品ラインナップとなっている。

eSIMとは何か?

eSIMとは「Embedded SIM(埋め込み型SIM)」の略称で、物理的なSIMカードを必要とせず、端末内部に組み込まれたデジタルSIMを利用する仕組みだ。従来のSIMカードはキャリア変更のたびにカードの挿し替えが必要だったが、eSIMではキャリアのプロファイルをダウンロードするだけで利用を開始できる。

最大の利点はキャリアの切り替えが簡単である点だ。例えば、海外旅行時には現地キャリアのプランをオンラインで購入し、数分で利用を開始できる。これにより、空港での長い待ち時間や高額なローミング料金を避けることができる。デュアルSIM端末を持ち歩く必要もなく、複数の契約を一台の端末で管理できる利便性が評価されている。

さらに、物理的なカードがないため、紛失や破損のリスクがなく、環境負荷の軽減にも貢献している。eSIM対応端末は近年増加しており、スマートフォンのみならず、タブレットやウェアラブルデバイスにも採用されている。

ただし、eSIMには課題もある。ITリテラシーが低い場合、プロファイルのダウンロードや設定が難しいと感じることがある。また、対応端末がまだ限定的であるため、すべてのユーザーに普及するまでには時間が必要とされている。しかし、eSIMは利便性とコストパフォーマンスの両面で優れており、デジタル化が進む社会において重要な役割を担う存在といえる。

【関連リンク】
・eSIM非搭載スマホでeSIMが使えるSIMカードほかワザあり通信デバイスにときめく(テクノエッジ)
https://www.techno-edge.net/article/2025/01/13/4010.html

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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