メルカリが通信事業に参入 「メルカリモバイル」の特徴とは ニュース

メルカリが通信事業に参入 「メルカリモバイル」の特徴とは

フリマアプリで知られるメルカリが、モバイル通信事業「メルカリモバイル」を開始した。ドコモ回線を利用し、月額990円の2GBプランと2390円の20GBプランを提供する。特徴的なのは、データ容量をユーザー間で売買できる仕組みを導入した点だ。

申し込みはメルカリアプリから行い、支払いもメルカードやメルペイスマート払いを利用する。SIMはeSIMのみで、当初はiOS端末向けに提供が開始され、Android端末にも順次対応予定とする。通話料金は30秒あたり22円に設定されている。

メルカリモバイルの特徴の一つが、データ容量の売買機能だ。余ったデータを1GB単位で200円から500円の間で販売できる。売却代金はメルカリ残高にチャージされ、アプリ内の買い物や支払いに使える。データ容量は翌月への繰り越しには対応していない。追加のデータ容量はメルカリ公式から1GBあたり550円で購入できる。

メルカリは今回の事業参入について、データ容量の余りや不足の問題を解決し、柔軟なスマホ利用を実現することが狙いだと説明している。

料金設定と市場での課題

メルカリモバイルの料金設定は、格安SIM市場の中でも特徴的だ。20GBプランを契約し、余ったデータを1GBあたり200円で販売すれば、最大で900円の収入を得ることが可能になる。この計算では、20GBプランの実質負担額は1490円となり、ドコモ回線を使える格安SIMとしては魅力的な選択肢となる。

一方で、事業開始にあたっての課題もある。まず、eSIMのみの提供であるため、対応端末を持っていないユーザーは利用できない。さらに、データ容量の売買に関しては、利用者がどの程度この仕組みを活用するか不透明だ。市場に十分な売り手と買い手が揃わなければ、機能として定着しない可能性もある。

また、メルカリはこの事業で大規模な投資を避け、早期黒字化を目指している。しかし、通信事業は競争が激しく、すでに格安SIM市場には多くの事業者が参入しているため、継続的にユーザーを獲得できるかが鍵となる。さらに、契約がアプリ内で完結する方式のため、実店舗を通じたサポートが受けられない点も、一定のユーザー層にとっては障壁となる。

【関連リンク】
・メルカリ、MVNOとして「メルカリモバイル」の提供を開始(mercari)
https://about.mercari.com/press/news/articles/20250304_mercarimobile/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Freepik

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