Google Playストア、個人情報が収集されるアプリを規約違反により削除
セキュリティ通信

2022.04.20 Google Playストア、個人情報が収集されるアプリを規約違反により削除

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米国のウォール・ストリート・ジャーナルの報道によって、4月6日(現地時間)、米GoogleがGoogle Playストアから個人情報をこっそり収集するコードが組み込まれている複数のアプリを削除したことが明らかになった。

アプリに組み込まれていたコードはパナマの企業「Measurement Systems」によって書かれており、この企業はアメリカの防衛請負企業とつながりを持っているのだという。

位置情報やメールアドレスなどの情報が収集されると問題になっているアプリには、イスラム教徒向けの礼拝アプリ、スピード違反取締装置の検出アプリなどが確認されており、ダウンロード数は1000万回を超えている。

米Googleは、3月25日(現地時間)、データの収集が規約違反にあたるとしてGoogle Playストアから該当するアプリを削除したとウォール・ストリート・ジャーナルにコメントしているという。

個人情報を収集するAndroidのアプリは最近増えている。

今回、削除されたアプリの開発者のなかには、個人情報を収集するコードを組み込むことで対価を受け取っていた者もいるようだ。

開発者からしてみれば、対価を得られる上にユーザーの詳しい情報も得られることから、近年のAndroidのアプリには、今回のパナマ企業のように知名度の低い企業によって作成されたコードが組み込まれていることが少なくないのだという。

そして、アプリストアからアプリが消されたとしても、該当するコードを削除すればまた登録できるようで、削除されたアプリがアプリストアに戻ってきた例もあるようだ。

【関連リンク】

Google、密かに個人情報を収集するSDK入りアプリをアプリストアから複数削除
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/07/news069.html

グーグル、データを不正に収集していたアプリを削除--礼拝アプリなど装う
https://japan.cnet.com/article/35185976/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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