2022.05.24 フィッシング対策協議会の報告によれば4月のフィッシング件数は9万件以上。
フィッシング対策協議会は、5月9日、フィッシング対策協議会が4月に報告を受けたフィッシング件数などを発表した。
4月に寄せられたフィッシング件数は2021年5月以降過去最多の92,094件、前月と比較して約9,700件ほど増加しているという。
92,000件を超える報告のうち、約22%を占めた「au」や「au PAY」を装ったフィッシングが最も多く、次いでメルカリ、Amazonを装ったものが多かったという結果となった。
フィッシングサイトのURL件数も、2021年5月以降過去最多の10,928件となり、10,000件を超えたのは初めてのようだ。
また、フィッシングに悪用された国内外のブランドは101件となっており、前月と比較して4件減少している。
フィッシング対策協議会の呼びかけ
フィッシング対策協議会は寄せられたフィッシング件数等の報告をするとともに、事業者および利用者に向けて、それぞれに注意を呼びかけている。
事業者に向けては、メール配信をしている場合は、「利用者にDMARCと迷惑メールフィルターの利用をするよう呼びかける」、オンラインサービスをおこなっている場合には「ドメインの保護やDMARCの活用などをする」といったサイバー攻撃への対策をしてほしいと述べている。
また、利用者へは「すでに多くのフィッシングメールが届いている場合は、新規メールアドレスを作成する」、「ログインを求める内容のメールが届いた場合には、ブックマークやアプリを利用して情報を取得し、フィッシングかどうか見極める」などの対策をおこない、警戒をするよう呼びかけている。
【関連リンク】
2022/04 フィッシング報告状況(フィッシング対策協議会)
https://www.antiphishing.jp/report/monthly/202204.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock