2022.09.12 複数の飲食チェーンを運営する「物語コーポレーション」が、14万件以上の顧客情報を誤って削除。
株式会社物語コーポレーションは、9月5日、同社が運営する飲食店のうち、6つのブランドの顧客情報14万件以上を誤って削除したことを発表した。
発表によれば、顧客情報を管理していたサーバーを運営している事業者との契約終了を迎えるにあたって移行作業をしていたが、確認不足によって移行完了前に契約終了となってしまい、一部の情報が移行されずに削除されてしまったのだという。
今回の件では、情報漏洩などはなく、誤って削除した情報が悪用されるということも確認されていないとしている。
情報が削除された場合にはDMが届かない。
「しゃぶとかに 源氏総本店」や「焼肉きんぐ」、その他のお好み焼や焼き肉を扱う飲食店の顧客情報が削除され、合計すると14万3876件になると発表されている。
削除された情報として、顧客の「氏名」「住所」「生年月日」「メールアドレス」などが含まれているという。
これらの情報は、DMを送るために管理していたものであることから、削除されてしまった顧客へはバースデーや長寿祝のDMが送られなくなってしまうようだ。
物語コーポレーションは、DMが送られることを希望していたにも関わらず届かないという場合には、窓口に連絡をしてほしいと呼びかけている。
今回の件について、同社から個人情報保護委員会への報告は済んでおり、今後は顧客情報を扱う際の体制の見直しを行うことで再発防止に努めていくという。
【関連リンク】
・個人情報の誤削除に関するお知らせとお詫び(株式会社 物語コーポレーション)
https://www.monogatari.co.jp/wp-content/uploads/2022/09/kojinjyohou.pdf
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock