2022.09.14 運転をAIが分析してアドバイス!高齢者の安全運転支援に向けた実証実験が開始。
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金、株式会社デンソー、東京海上日動火災保険株式会社、東京大学大学院新領域創成科学研究科は、9月6日、高齢者の安全運転支援に関する実証実験を始めると発表した。
この実験は、愛知県豊田市で行われるといい、ドライブレコーダーから入手した映像データを、デンソーが開発したAI運転診断システムで分析し、フィードバックを行っていくという流れになっている。
フィードバックでは、「運転を評価する点数」や「同世代対象のランキング」、「交通ルール違反をした回数」などを確認することができる。
また、自分の運転映像を見れるだけでなく、統計的に事故が多い自宅周辺の危険運転の状態も確認でき、次の運転で配慮すべき点が見つけやすくなっている。
増え続ける高齢ドライバー
高齢ドライバーによる事故が増えていることが問題になっている。
免許更新時の実車試験を設けるなどの対策がとられてはいるものの、今後も高齢ドライバーは増加していく見込みであり、高齢者による事故を防ぐための支援や仕組みづくりが必要となっていることが実験開始の背景になっているという。
豊田市で実施される実験には、3,000人程度が参加する予定だと公表されており、この実験で得たデータは「交通事故死傷者ゼロ社会」の実現に向けて活用されるようだ。
【関連リンク】
・トヨタ・モビリティ基金、デンソー、東京海上日動火災保険、東京大学、ドライブレコーダーAI解析技術を活用した高齢者安全運転支援の実証実験を豊田市で実施(トヨタ)
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/37860847.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
