ソニー、ニオイの提示が可能な装置「NOS-DX1000」の発売を発表。嗅覚測定が簡単になる?
セキュリティ通信

2022.10.19 ソニー、ニオイの提示が可能な装置「NOS-DX1000」の発売を発表。嗅覚測定が簡単になる?

ソニー株式会社は、新たに開発した嗅素をコントロールする技術を活用し、ニオイの提示が可能な装置「NOS-DX1000」の発売を発表した。

この装置には、ソニーが独自に開発した「Tensor Valveテクノロジー」とよばれる技術を搭載している。

これまで、嗅覚能力を測定する際には、さまざまな試薬によってニオイをつけた紙を被験者が何度も嗅ぐという方法がとられていたため、時間がかかる上に、ニオイが逃げないよう特別な空調設備を設置しなければならなかった。

しかし、今回発表された装置を利用することで、およそ10分で測定が完了するといい、新たな空調設備などを導入する必要がなくなるという。

2023年の春に発売予定だと発表されており、医療機関・研究機関・自治体などで行われる研究用として提供するとしている。

「NOS-DX1000」にはどんな特徴がある?

「NOS-DX1000」は、タブレットを操作することでニオイの提示が可能になる。

そのため、ニオイを簡単に提示できるため、より正確なデータが得られるだけでなく、嗅素の汚染や他のニオイと混ざってしまうといったことが防げるのだという。

また、専用アプリを使用すれば、嗅覚測定結果のデータを分析でき、そのデータを転送・感熱紙への出力することも可能になるようだ。

さらに、本体中央についている使い捨てのノーズガイドは環境に配慮した素材でつくられており、「Road to Zero」が意識されているという。

【関連リンク】

・独自におい制御技術Tensor Valve™テクノロジーを開発  学術研究・企業用途の「におい提示装置」発売(ソニー株式会社)
https://www.sony.co.jp/corporate/information/news/202210/22-033/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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