半導体の国内製造を目指して、8社からなる「Rapidus」設立。
セキュリティ通信

2022.11.24 半導体の国内製造を目指して、8社からなる「Rapidus」設立。

経済産業省は11月11日、次世代半導体の製造基盤を整えるべく、研究開発組織を立ち上げること、および、半導体の製造を国内企業8社から成る新会社「Rapidus」が請け負うことを発表した。

社名に採用された「Rapidus」は、ラテン語で「速い」を意味する言葉を用いているのだという。

同社に含まれるのは、キオクシア、ソニーグループ、ソフトバンク、デンソー、トヨタ自動車、NEC、NTT、三菱UFJ銀行。

出資額は、三菱UFJ銀行が3億、それ以外がそれぞれ10億円となっている。

今年中には、「LSTC」と名付けられた研究開発を行う拠点を立ち上げる予定だとしており、新会社と連携することで2030年までに市場規模100兆円に達することを目指しているという。

勢いをなくした国産半導体

このプロジェクトで製造されるのは半導体のなかでも幅が2㎚のもの。

「バブル期」に入ろうとする1980年代頃、国内の半導体産業は勢いがあり、世界の半分程度を占めていた時期もあったほどだ。

しかし、最近は韓国や台湾によって製造された半導体が多くを占めているという。

このプロジェクトが効果を発揮し、他国から10年遅れているともいわれている日本が半導体を国産化できるようになることが期待される。

【関連リンク】

・次世代半導体の設計・製造基盤確立に向けて(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2022/11/20221111004/20221111004-1.pdf

・国内8社が半導体製造会社「Rapidus」設立 経産省キモ入り 「10年の遅れ」取り戻す(ITmedia NEWS)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/11/news102.html

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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