2022.12.17 岸田政権、「スタートアップ育成5か年計画」の全体像やロードマップを策定
11月28日に開かれた第13回新しい資本主義実現会議で、「スタートアップ育成5か年計画」の全体像やロードマップが策定された。
「スタートアップ育成5か年計画」は、スタートアップへの投資額を2027年度に10兆円規模にすることを目標として、岸田文雄政権が取り組んでいるものである。
さらに、国内では数少ない、評価額が10億ドルを超え、かつ設立してから10年以内である未上場のベンチャー企業「ユニコーン企業」を100社、また、スタートアップ企業を10万社にすることも目指しているという。
5か年計画には3つの軸がある
今回策定された内容には3つの軸が存在している。
1つは、スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築といい、国内の開業率や起業を望ましい職業選択だとする人の割合が極めて低いことを改善するべく、小中高生に起業家教育の機会を与えるなど12の取り組みが挙げられている。
2つ目の柱は、スタートアップのための資金供給の強化と出口戦略の多様化だといい、Web3.0 に関する環境整備など28の取り組みが行われるという。
3つ目は、オープンイノベーションの推進だとし、公募増資に関する規制の改正や、雇用慣行の見直しなどスタートアップへの円滑な労働移動といった大きく9つの取り組みがされていくようだ。
【関連リンク】
・スタートアップ育成5か年計画(内閣官房)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai13/shiryou1.pdf
・岸田政権、Web3スタートアップ育成の環境整備に向けたロードマップ示す(CoinPost)
https://coinpost.jp/?p=412115
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
