ソニーらの開発した超小型人工衛星が地上局との通信に成功。春には一般に向けたサービスも予定。
セキュリティ通信

2023.01.15 ソニーらの開発した超小型人工衛星が地上局との通信に成功。春には一般に向けたサービスも予定。

ソニーは、1月5日、超小型人工衛星「EYE」が地上局との通信確立に成功したと発表した。

「EYE」は、1月3日に米国で打ち上げられ、高度524kmの軌道に放出されている。

この人工衛星の管制室は、同社の本社ビル内に設置されたといい、複数の企業らと共同で運用をしていくようだ。

今後の予定として、衛星のカメラで撮った静止画や動画を地上に送信するために利用するXバンドの通信確立が挙げられるという。

同社は、部品やシステムの確認が行われた後、水を推進剤として採用したエンジンを用いた高度上昇運用を実施していくと述べている。

宇宙と繋がれる一般向けサービスが予定されている。

「EYE」は、ソニーと東京大学が、JAXAの協力を得て開発したもの。

同衛星には、ソニーが製造したカメラが組み込まれており、地上から遠隔操作することで、まるで自分が宇宙飛行士になったかのように感じる静止画や動画の撮影が可能だという。

ソニーは、これを活用し、2023年春頃に一般の人を対象としたサービスを提供する予定だとしている。

同社が予定しているのは、宇宙ツアーに参加しているような体験を楽しめる「宇宙撮影体験ツアー」と、撮影したい日付・被写体・カメラワークを自由に決めて撮影ができる「プレミアム宇宙撮影体験」というサービス。

どちらも、人工衛星や搭載されたカメラを操作できる体験を通して、一般ユーザーが宇宙との繋がりを持てる世界で初めてのサービスとなっているようだ。

これまでにないサービスを楽しみに感じる人も多くいるだろう。

【関連リンク】

・ソニーの超小型人工衛星『EYE』が軌道上での通信確立に成功(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000103296.html

・STAR SPHERE 宇宙撮影体験サービス(ソニー)
https://starsphere.sony.com/ja/service/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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