ジャック・マー氏、中国アント・グループの支配者から外れる。
セキュリティ通信

2023.01.19 ジャック・マー氏、中国アント・グループの支配者から外れる。

中国のアント・グループは、1月7日、ネット通販最大手のアリババ創業者である馬雲(ジャック・マー)氏が実質支配株主でなくなったことを明らかにした。

アント・グループは、馬氏が創業したアリババグループ傘下の金融関連会社。

同氏は、関連会社を通じてアントの株を保有することで、経営を支配する権利を得ていたようだ。

ロイター通信で、これまで約50%以上あった同氏の議決権は約6%まで低下したと報じられているという。

アントは、今後は10人の主要株主が独立して議決権を行使するようになるとしている。

アリババと中国政府について。

アリババは、3年ほど前から中国当局の取締りが続けられている。

独占禁止法に違反したとして約180億元もの罰金の支払いを命じられたり、新規株式公開が延期になってしまったりというニュースを覚えている人も多いのではないだろうか。

そんな中、中国政府が傘下の企業を利用して、アリババ関連会社の株式を1%取得したとして話題となっている。

この株式は、会社の経営に影響を与えられる権利がある「黄金株」のような存在であるといい、政府がIT企業を統制する目的で取得したのではないかという声もあるようだ。

【関連リンク】

・「アリババ」ジャック・マー氏、「アリペイ」の支配株主外れる…当局の意向に従ったか(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230107-OYT1T50224/

・中国当局、アリババ系に出資 ネット統制へ1%取得(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67582830T10C23A1TEZ000/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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