2023.02.05 デジタル給与を半数以上は知らない?エン転職でのアンケート結果。
エン・ジャパン株式会社は、1月19日、同社が運営するWebサイト「エン転職」で実施したデジタル給与に関するアンケートの結果を公開した。
デジタル給与とは、給与を個人の銀行口座に振り込むのではなく、電子マネーやスマホ決済アプリなどに振り込むという給与の支払い方法で、2023年4月から解禁されることが決まっている。
同社が12171人を対象に行ったアンケートによれば、内容をよく知っている人は10%にも満たない結果となり、知らないと回答した人は52%と半分以上もいた。
デジタル給与について、利用したいと考えている人はわずか19%であり、買い物の際に財布を持って行かなくて良いという声や、キャッシュレス決済を普段から使っているため便利そうという声があがった。
利用したくない人は半数以上、なぜ?
上記のように、利用したいという考えを持つ人がいる一方で、利用したくないと答えたのは57%もいたという。
回答者のなかには、キャッシュレス決済の普及があまり進んでいない田舎に済んでいるからという理由や現金化ができない場合に不便だという理由が見られた。
デジタル給与の導入は、銀行口座開設のハードルが高い外国人労働者が働く際、報酬の支払いが容易になったり、現在企業が支払っている給与を振り込む際の手数料が抑えられたりするというメリットもある。
キャッシュレス決済を利用している人が多い現代で、今後、どのようにデジタル給与が普及していくのか注目したいところだ。
【関連リンク】
・『エン転職』1万人アンケート(2023年1月)「デジタル給与」実態調査(エン・ジャパン)
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2023/31857.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock