2023.03.02 ソニーが、網膜投影方式を取り入れたカメラキット「DSC-HX99 RNV Kit」を発表。
ソニーは、2月21日、網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV Kit」を発売すると発表した。
ソニーのデジタルカメラ『DSC-HX99』とQDレーザ社の網膜投影機器『RETISSA NEOVIEWER』を組み合わせた製品になっており、レーザ網膜投影方式とよばれる仕組みを用いることで、これまでのビューファインダーをはじめとした機器では見えにくく撮影が難しいと感じる人であっても撮影ができるという。
ロービジョン者をターゲットにしたプロジェクトの一環で、同社は今後、日米の盲学校や特別支援学校、ロービジョン者を支援する団体などへ製品を寄贈することも予定している。
発売日は3月24日、価格は109,800円(税込)だといい、ソニーの直営店舗で同製品を体験した場合に限り購入できるという。
ロービジョン者は国内に145万人も。
同製品は、メガネやコンタクトレンズを装着しても日常生活で視覚的な不自由を感じている人に向けた「With My Eyes」プロジェクトのもとで開発されたカメラである。
ソニーによれば、ロービジョン者は日本国内だけでもおよそ145万人いるという。
この製品であれば、そのような人であってもカメラがピントを合わせてくれる機能があり、視力に頼りきることのない網膜投影であるため、従来のビューファインダーや画面では見えにくいという人でも使用でき、楽しむことができるだろう。
この製品によって、視覚的な不自由を抱えている人が、撮影を楽しむことに繋がることが望まれる。
【関連リンク】
・ロービジョン者※1の創作意欲に寄り添う網膜投影カメラキットを発売(ソニー)
https://www.sony.co.jp/corporate/information/news/202302/23-007/
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
