複数の国で政府端末における「TikTok」使用禁止。
セキュリティ通信

2023.03.07 複数の国で政府端末における「TikTok」使用禁止。

米政府は、2月27日、政府職員に対して、政府が支給している携帯電話などの端末からSNSアプリ「TikTok」を30日以内に消すよう述べた。

理由としては、中国政府によって、ByteDance株式会社が所有する米国ユーザーデータが閲覧されることをはじめとした懸念があり、国家安全保障をおびやかす存在になるのではないかと考えられたからのようだ。

これまでに、ユーザーの情報を同社が渡し、中国政府が受け取っていたのではないかという疑いがあったことも、考えに至った要素の一つだろう。

これらに対し、同社は、中国政府にユーザーの情報を渡すことはないとしている。

この動きは米国だけにとどまらない。

松野官房長官は、2月27日、政府職員所有の機密情報を取り扱う端末について、今回話題になっているTikTokだけではなく、他のSNSも使用を禁止していることを公表した。

また、カナダは、政府の端末における「TikTok」アプリの禁止を2月28日から実施するとしており、欧州など、他の国でも同じような動きが見られているという。

現段階で、ユーザーの情報がやり取りされたという明らかな証拠はないようだが、一般のユーザーも同アプリを利用するにあたって警戒心を持つことが必要なのかもしれない。

【関連リンク】

・米政府、TikTokを公用端末で禁止 中国は反発(BBCニュース)
https://www.bbc.com/japanese/64807049

・日本でも政府端末に「TikTok」インストール禁止。各国で規制強まる(Yahoo! JAPANニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/52b0c84a78d90489f2a651f75c04adb6cb83fdfd

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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