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2017.04.04 PS VRのシネマティックモードで、映画館の貸し切り上映を自宅で体験できた話

PlayStation®4(以下PS4)の周辺機器としてリリースされたPlayStation®VR(以下PS VR)。PS VRは、ゲーム体験をリッチにするだけではありません。さまざまな動画を、まるで貸し切りの映画館で映画を観るような体験ができる「シネマティックモード」という機能が備わっています。このモードでは、映画やドラマ、アニメなど、さまざまな動画コンテンツを、最大226インチ相当の大画面で観るような体験が可能なのです。PS VRを買いたいけど「そんなにゲームやらないしな」と思っている方や、もう買ったけど「VRゲーム」だけじゃない楽しみ方を知りたい方に向けてお届けします。

PS VRはゲームだけじゃない! 映画にドラマ、アニメにミュージックビデオまでを楽しむ

画像はイメージです画像はイメージです

「シネマティックモード」とは画面サイズを大、中、小の3段階から選び、PS VRで映像を見るためのモードのことです。漆黒の空間のなか、眼前に浮かぶ最大226インチ級のスクリーン。まるで映画館を独り占めしているかのような大迫力の映像再生環境をPS4+PS VRで実現できるのです。専用のコンテンツは必要ありません。DVDもブルーレイも、YouTubeもNetFlixでも、ブラウザ内に表示される動画枠でもOK。映画にドラマ、アニメにミュージックビデオなどなど、2D映像をでっかく表示できます。

参考までに、シネマティックモードと同等のマイシアターをつくるとすると、いくらぐらいかかるか調べてみました。200インチ級の映像を映し出せるプロジェクター+スクリーンは50万円くらい、100インチ級のテレビは700万円以上の予算が必要になります。手軽に手を出せるものではありません。しかしPS4+PS VRなら10万円以下でマイシアターを作ることができます! 最新作のレンタルストリーミングも、名作のダウンロードコンテンツも見放題! HMD(ヘッドマウントディスプレイ)をつけているので、ポップコーンとコーラを楽しみながら、というのはしにくいという側面もありますが、それはご愛敬。

スクリーンのサイズが選べる! シネマティックモードは大・中・小の3段階

画面サイズ変更の設定画面画面サイズ変更の設定画面

先ほど最大226インチ級のスクリーンと記しましたが、実際には3段階からスクリーン・サイズを選択できます。それぞれ、スクリーンは2.5m先の空間に浮かんでいるように見え、設定はクイックメニューの「PlayStation VRを設定する」→「画面サイズ」で変更が可能です。また、面白いのは、スクリーンのサイズによって映像の追従方法(頭を動かすとスクリーンの位置が動く)が変わるところです。

画面サイズ選択画面画面サイズ選択画面

●大 226インチ相当
最前列かぶりつきのような感覚。スクリーンの位置は固定。頭を動かすことで映像の端を注視できる。

●中(デフォルト設定) 163インチ相当
映画館の中央くらいの席。スクリーンの位置は固定。頭を動かすことで映像の端を注視できる。

●小 117インチ相当。
映画館の後ろの方でみているような雰囲気。頭を動かしても映像は常にセンターに表示され、どんな姿勢であっても視聴が可能

大迫力を求めるときも、ベッドやソファに寝転びながら楽に視聴したいときも、PS VRのシネマティックモードはどちらにも対応できます。迫力ある大画面で映像を楽しみたいときは、画面サイズ・大がオススメです。残念ながらテレビほどの鮮明さと密度感はありませんが、圧倒されるほどの大画面は臨場感が高く、没入度で比べるならPS VRはテレビに勝ります。40~50インチのテレビよりも、映像の世界に集中できますよ。

PS VRがついに3Dコンテンツにも対応! 自宅なのにIMAX®3D並みの迫力と臨場感

 PS VRがついに3Dコンテンツにも対応! 自宅なのにIMAX®3D並みの迫力と臨場感

従来は2D動画用として使われてきたPS4+PS VRのシネマティックモードですが、システムソフトウェアのアップデートによりブルーレイの3Dコンテンツにも対応することになりました。『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『パシフィック・リム』に『ハリー・ポッター』シリーズなど、アクションシーンに定評のある映像を、IMAX®3Dやデジタル3Dシネマの映画館で見ているときと同等の没入感で見ることができます。

実際に試してみましたが、これは素敵な臨場感。シネマティックモードでスクリーンのサイズを大に設定し、ブルーレイの3Dコンテンツを見てみると、まるで映画の世界に包み込まれたような感覚を覚えました。また、筆者は常日頃からメガネをつけており、3Dテレビや映画館の3Dメガネがうまく合わないことが多かったのですが、PS VRならゴーグル側で微調整ができるため、映画館よりも自然な立体感を味わうことができました。そのフィット感のおかげか、約2時間という長丁場の使用でもあまり疲労感はありません。

これはハマります。これからブルーレイを買うときは、ブルーレイの3Dコンテンツ収録版だけを選んでしまいそうになっているほど、ハマりました。そして真剣に願ってしまいました。3Dコンテンツの配信サービス、復活してくれないでしょうか……。

PS4で再生できるコンテンツをなんでも超大画面で見ることのできるPS VR。ゲームだけで楽しんでいるのはもったいないですよ! そして映画ファンの方にはPS4とPS VRの導入を、本気で考えることをオススメします!

PS4の最新アップデート内容の紹介動画がこちらです。

TEXT:武者 亮太
Photo By Thinkstock / Getty Images

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