【プロが伝授】インターネット回線の選び方とは? 加入前にチェックすべきこととは?
新生活のはじまる春! 引っ越しをしたら水道やガスと同じく検討したいインターネット回線ですが、プロはどんな基準でプランを選んでいるのでしょうか? ソネットで回線選びのコンサルティングサービス(ネットライフアドバイザー)を立ち上げた中村慶太(なかむらけいた)さんに、インターネット回線の選び方を教えてもらいました。
インターネット回線選びの大前提は「加入条件」のチェック
自宅にネット環境をつくる際に気にしておきたいのは、住んでいる地域。インターネット回線のプランは一都六県や関西圏でしか加入できないものがあるからです。
また、マンションタイプの住居では加入できないプランや、建物の階数に限界があるプランがあるので、加入条件のチェックは必須。せっかくプランの内容が気に入ったのに加入できない……という状況にならないために確認しておきましょう。
それでは、現在主流の光回線と高速モバイル通信(Wi-Fiルーターなど)のどちらを選べばいいか、考えていきましょう。
基本的には光回線がオススメ
家庭でネット環境を整えるなら、基本的には光回線がオススメです。光回線の速度は最低でも100Mbps、最も一般的なものは最大1Gbpsであり、家庭での通常使用の範囲内であれば十分な速度です。たとえ動画や音楽の配信サービスに加入していたとしても、その視聴を邪魔することはありません。
仕事で大容量のデータを扱うデザイナーや、オンラインゲームが趣味で速度にこだわりたい人は、2Gbpsや10Gbpsのプランを検討するのもよいでしょう。
光回線は「ライフスタイル」で選ぶ
光回線は多くのプロバイダーが様々なプランを出しています。どうやって自分に最適なものを選べばよいでしょうか?
正解は、「自分のライフスタイルから選ぶ」こと。
たとえばSo-net(ソネット)では、ご利用のスマートフォンや携帯電話に応じたオトクなプランを提供しています。
■au
■ソフトバンク
スマートフォンに限らず、ガスや電気料金とセットでオトクというプランを提供しているプロバイダーもあります。 自分の生活に合わせて、オトクなものを選ぶのが吉です。
引越し予定のある人は高速モバイル通信(Wi-Fiルーターなど)を活用したい
光回線には、ひとつ気になる点があります。それは、2〜3年の継続利用を念頭に置いたプランであり、契約期間内に解約すると違約金がかかる場合があること。また、光回線には工事が必要で、工事料金は契約期間の2〜3年のあいだ分割で支払うものがほとんど。たとえ引越してその回線を使わなくなった後でも、その残債は支払う必要があります。
そんなときに活用したいのが高速モバイル通信を利用した据え置き型ルーターです。
家にポンと置けば、その日からネット利用が可能な据え置き型ルーター。基地局と無線で通信するため、工事が必要ありません。引越しをするのがすでに決まっている単身赴任の方、学年が変わると大学のキャンパスも変わり、引越しをする予定がある学生などにオススメです。
気になる速度はSo-netのWiMAX 2+の場合、下り速度は440Mbps。光回線とは差がありますが、家庭での通常利用であれば十分な速度です。
そもそもネットを引く必要はあるの?
一人暮らしであれば、スマートフォンのおかげでネットを引く必要性をそんなに感じない方も多いかもしれません。しかし動画や音楽配信サービスを楽しみたいときには、スマートフォンのパケットプランだけでは通信量が足りなくなる場合もあります。スマートフォンでネットを最も使うのは家のなかであるということが調査でわかっています。そう考えると、スマートフォンのパケット料金を追加購入で支払うよりは、ネットを自宅に引いておくというのはベターな選択かもしれません。
また、今後はインターネット回線が自宅にあるのを前提としたサービス、たとえばエアコンがネット経由で操作できるようになったり、お掃除ロボットをネット経由で操作したりというものが増えてきます。
将来を見越して自宅のインターネット回線を検討してみてはいかがでしょうか?
Photo By Thinkstock / Getty Images
TEXT:PreBell編集部
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