2019.08.20 キャッシュレス決済アプリのメリット、特徴、選び方まで徹底解説
「楽天ペイ」「LINE Pay」「d払い」「Origami Pay」「メルペイ」「PayPay」など、近年乱立しているQRコードによるキャッシュレス決済アプリ。「本当にお得なの?」「たくさんあった選び方がわからない」という疑問に答えられるよう、その特徴やメリット/デメリット、数あるサービスの自分に合った選び方を紹介します。
目次
「キャッシュレス決済アプリってたくさんあってよくわからない!」……そう思ったことはありませんか?スマートフォンの決済アプリには、大きく非接触型決済(非接触IC決済)とQRコード決済の2種類があります。
非接触型決済は、SuicaやWAON、おサイフケータイなど、クレジットカードや電子マネーなどを登録したスマホを端末にかざすだけで決済できるしくみです。
一方、QRコード決済は、QRコードを表示してレジ端末で読み取ってもらい支払ったり、QRコードをスマートフォンのカメラで読み取って支払ったりすることで、現金を持つことなくお買い物ができます。2018年末に「PayPay」が行った大規模なキャッシュバックキャンペーンが話題となったことを皮切りに、日本ではキャッシュレス決済アプリがブームとなり、LINE Pay、楽天ペイ、d払い、Origami Pay、PayPay、QUOカードPay、メルペイなど、各社が競うように新たなサービスを展開しています。この記事では、とくにQRコードによるキャッシュレスアプリについて説明していきます。
キャッシュレス決済アプリにはメリットとデメリットが存在しています。まずはそれらの両面を把握し、自分に合った決済方法かを判断してみてはいかがでしょう。
・現金がなくても買い物できる
「キャッシュレス決済」という名前の通り、現金を取り出すことなく買い物できる点が大きなメリットです。現金を数えてレジに出し、お釣りを受け取るという手間がないため、スマートに買い物ができ、お財布が小銭でいっぱいになることもありません。
・ポイント還元でお得
現在、多くのキャッシュレス決済アプリが独自にポイントやキャッシュバックキャンペーンを展開し、その高還元率が大きな話題となっています。また無期限キャンペーンとして、3%程度のポイント還元を半永久的に展開しているサービスもあります。多くの場合、現金よりもお得に買い物できるようになっています。
・オンラインですぐに確認できる
「お金を取り出さないので使いすぎてしまわないか心配」という声もありますが、多くのサービスではいつどこでどれくらいのお金を使ったのかが記録されるため、自分の買い物を確認しやすいというメリットもあります。お使いの家計簿アプリとの連携に対応しているアプリであれば、現金よりも簡単に家計簿を記録できるようになります。
・使えないお店がある
急速に普及を始めているQRコードによるキャッシュレス決済アプリですが、それでもまだ使えないお店も少なくありません。またややこしいのが、お店によってどれが対応しているのかが違うという点です。お店がどの支払い方法に対応しているのかを確認する必要があります。
・セキュリティの不安
IDやパスワードが流出した場合など、不正ログインによって勝手にお金を使われてしまう心配があります。ただし二段階認証などのセキュリティ対策が多くのアプリに施されているので、導入前に確認するといいでしょう。
・使いすぎてしまう可能性も
現金に比べ手軽な支払い方法である点をはじめ、魅力的なポイントキャンペーンに惹かれての無駄な買い物をしてしまったり、クレジットカードからのオートチャージ設定で必要以上にチャージしてしまうなど、ついお金を使いすぎてしまう可能性があります。
しかし、それらは意識の持ち方や、自分に合ったキャッシュレス決済アプリを選ぶことで解決できる問題でもあります。
さまざまなQRコードによるキャッシュレス決済アプリが乱立している現在、それぞれのサービスがどれも同じかといえばそうではありません。自分の利用スタイルにあったアプリを選んでみましょう。
・ローソン
ローソンで利用できるQRコードによるキャッシュレス決済アプリは以下の通りです。
LINE Pay
楽天ペイ
d払い
Origami Pay
PayPay
QUOカードPay
メルペイ
・ファミリマート
ファミリーマートで利用できるQRコードによるキャッシュレス決済アプリは以下の通りです。
LINE Pay
楽天ペイ
d払い
PayPay
・ビックカメラ
ビックカメラで利用できるQRコードによるキャッシュレス決済アプリは以下の通りです。
LINE Pay
楽天ペイ
d払い
Origami Pay
PayPay
・髙島屋
高島屋で利用できるQRコードによるキャッシュレス決済アプリは「d払い」です。
ただし2019年8月現在、新宿店、大阪店、京都店のみが対応しています。
・ケンタッキーフライドチキン
ケンタッキーフライドチキンで利用できるQRコードによるキャッシュレス決済アプリは「Origami Pay」です。
ただし2019年8月現在、Origami Pay導入店舗のみが対応しています。
・「楽天ペイ」「Origami Pay」
対応クレジットカード:Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover
主要クレジットカードブランドに対応しているキャッシュレス決済アプリは「楽天ペイ」「Origami Pay」です。特に「楽天ペイ」は楽天カードを使うことで、ポイント還元率をアップすることもできるためお得となっています。
・「d払い」
対応クレジットカード:Visa、Mastercard、JCB、American Express
「d払い」もDiners ClubとDiscoverには対応していないものの、多くのクレジットカードを利用できるキャッシュレス決済アプリとなっています。またドコモが発行している「dカード」を使うことでdポイントをお得に貯めることができます。
・「PayPay」
対応クレジットカード:Yahoo! JAPANカード、VISA、Mastercard
PayPayはYahoo! JAPANカードを利用することで、JCBカードも利用できるようになっています。
・「LINE Pay」
対応クレジットカード:Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club
一見主要クレジットカードに広く対応しているようではありますが、2019年8月現在、クレジットカード払いができるのは「LINE STORE」「LINEモバイル」「LINEほけん」などのLINE提供サービスに限定されています。LINE Payへのチャージにも利用できません。
「LINE Payカード」という独自カードも発行されていますが、これはクレジットカードではなく、事前チャージ式のプリペイドカードとなっています。
ポイント還元はキャッシュレス決済アプリの大きな特徴となっています。各社がそれぞれ期間限定のお得なキャンペーンを展開しているため、比較サイトなどを利用してその時お得なキャッシュレス決済アプリを判断するようにしましょう。
以下の3サービスは、2019年8月現在無期限でのポイント還元キャンペーンを展開しているサービスです。
・d払い
街のお店での支払いは金額200円(税込)につきdポイントが1ポイント、ネットでの利用は金額100円(税込)につきdポイントが1ポイントたまります。その通常のポイントに加え、最大7%のdポイントを追加で獲得できます。
・PayPay
加盟店での支払いにおいて、支払い方法に応じ利用金額の最大3%相当のPayPay残高を獲得できます。
・楽天ペイ
キャンペーンにエントリーして、楽天カードを設定した楽天ペイアプリで対象店舗にて支払いをすると、5%の楽天スーパーポイントを獲得できます。
以上、キャッシュレス決済アプリの特徴からメリット、デメリット、そしてそQRコードによるキャッシュレス決済アプリの選び方を紹介しました。使い方によっては現金での買い物よりスマートに、そしてお得に使えます。ぜひ自分がよく行くお店や利用方法に合わせて選んでみましょう。必要に応じて複数を使い分けるのもオススメですよ。
TEXT:PreBell編集部
イラスト:くまみね
PHOTO:Thinkstock / Getty Images