第三者の勝手な投稿を許すな!SNSでなりすましされた場合の対処法は? ネットの疑問・お悩み

第三者の勝手な投稿を許すな!SNSでなりすましされた場合の対処法は?

SNSはリアルな友達とつながるツールとして使われるほかにも、芸能人やインフルエンサーなどをフォローして情報収集するためにも使われています。

SNSは毎日の生活に欠かせない存在となっていますが、アカウントの管理が十分でないと「なりすまし」による被害を受けてしまうことがあります。SNSのなりすましが発覚したら素早く対処することが大切です。

POINT

  • なりすましとは第三者が同じようなアカウントを作成する、またはアカウントを乗っ取ること
  • なりすましを防ぐ対策はパスワードをSNSごとに変えること
  • なりすましが発覚したらすぐに運営に報告して対処する
SNSのなりすましとは

SNSにおけるなりすましとは?

SNSにおけるなりすましとは?

なりすましとは、他人のふりをして行動することです。なりすましはSNSにおいても発生しており、大きく分けると2つの種類があります。

1つは、ある人のアカウントと全く同じように見えるアカウントを作成し、もともとアカウントを運用していた人になりすましてSNSに投稿する行為です。

もう1つは、ある人が利用しているアカウントを第三者が乗っ取り、乗っ取った人がその人のアカウントを勝手に利用して投稿している状態です。

前者のなりすましは、TwitterやInstagramのように匿名で利用できるSNSにおいて見受けられます。また、後者のなりすましはFacebookのように本名で利用しているSNSで主に発生しています。

次の項目では、SNSで発生したなりすましの被害について紹介します。

事例1.先生が男子生徒になりすまし、女性生徒を中傷

2017年、埼玉県北本市の中学校の男性教員が男子生徒のSNSアカウントを使ってなりすまし、女子生徒を中傷する事例がありました。

中傷された女子生徒も被害者であるのはもちろんのこと、SNSアカウントを使ってなりすましをされた男子生徒もまた被害者です。

男子生徒は自分自身では女子生徒を中傷していないにもかかわらず、周りからはまるで男子生徒が行ったかのようにみられてしまうため、精神的な苦痛を受けてしまいます。

被害者の立場を考えると、SNSのアカウントなりすましはあってはならないことです。

事例2.SNSで芸能人になりすます

2020年、お笑いコンビ「千鳥」のノブさんは、Facebookをしていないにも関わらず、なりすましされたことに対して不満を訴えました。

一般人だけでなく芸能人もなりすまし被害を受けることがあります。

SNS別 なりすまし被害の対処法

SNS別 なりすまし被害の対処法

広く利用されているSNSとしては、「Twitter」「Facebook」「Instagram」があります。それぞれのSNSでなりすまし被害にあってしまった場合、どのように対処すれば良いかを説明します。

Twitter

Twitterでなりすましをされてしまった場合、Twitterの運営に報告して対処してもらいましょう。なりすましの状況によっては、なりすましたアカウントが永久に凍結されることもあります。

Twitterの運営に報告する流れは以下の通りとなります。

・「Twitter上での信頼性」で検索し、「Twitter上での信頼性」のページをクリック

・「どのような問題がありますか?」の問いで「あるアカウントが私または他の誰かになりすましています」をタップする

・「詳しい情報」に関する問いで「なりすましにあっています」をタップする

・自分のメールドレス、報告対象アカウントのユーザー名を入力し、必要に応じて問題の詳細を記入する

・本人確認のため、運転免許証やパスポートなど、写真付き身分証明書のコピーをアップロードする

・全て入力したら送信ボタンを押す

Facebook

Facebookの場合は、自分が持っているアカウントが乗っ取られてしまうケースが多くみられます。Facebookは原則として本人の名前で登録されるため、同じようなアカウントを立ち上げにくいことから、乗っ取りの手法が使われるものとみられています。

Facebookアカウントが乗っ取られた場合の対処法を紹介します。

・即座にパスワードを変更する
Facebookでなりすましが確認された場合は、即座にパスワードを変更しましょう。

なりすましが行われた後であっても、パスワードが変更されずそのままの状態となっているケースがあるため、パスワードが変更できるならすぐにパスワードを変更します。

なりすましでアカウントを乗っ取った人がすぐにパスワードを変えない理由として考えられるのは、なりすましていることを気づかれないようにするためです。

すぐにパスワードを変えてしまうと、アカウントを利用している本人がすぐにFacebookの運営に報告するため、アカウントを乗っ取った人はそのアカウントがすぐに使えない状態となります。

その点、あえてパスワードを変えていなければ、アカウントの乗っ取りが気づかれずに済むことがあるのです。乗っ取りに気がついた時点ですぐにパスワードを変えることがポイントです。

・すぐに全ての端末からログアウトする
パスワードを変更したら、すぐに全ての端末からログアウトしましょう。

パスワードを変更した後は、他のコンピュータやデバイスからログアウトするようにうながされます。

そこで「他のデバイスを確認」を選んで「次へ」をクリックし「全てのセッションからログアウトする」を選びましょう。

これによって、アカウントを乗っ取った人の端末もログアウトされます。アカウントを乗っ取った人は新しいパスワードがわからない状態となるため、再度ログインすることが不可能となります。

・勝手に投稿されていたら削除する
また、第三者に勝手に投稿されていたら投稿は早めに削除しましょう。そして、友達にはアカウントが乗っ取られていたことを告知しておきます。

誤解を防ぐためにも、早めに対処することが大切です。

・もしパスワードがすでに変更されている場合は?
もしパスワードがすでに変更されていて、ログインができない場合は「不正使用されたアカウントを報告 Facebook」で検索して、そのページを開きましょう。

「アカウントが不正使用された」をクリックして、アカウントを再利用するための手続きを行います。

Instagram

Instagramでのなりすましは、Twitterと同様に同じようなアカウントが立ち上げられてしまうことが多いです。

なりすましアカウントを見つけた場合、以下の流れで対処します。

・なりすましアカウントのプロフィールを表示する

・プロフィール画面の右上に3つの点が縦に並んでいるので、それをタップする

・「報告」をタップし「不適切である」をタップする

・「このアカウントを報告する理由」で「このアカウントはInstagramコミュニティガイドラインに違反していると思う」をタップする

・次のページの「アカウントを報告」をタップする

・「このアカウントを報告する理由」で5種類の理由が表示されるので「このプロフィールは他の人になりすましている」もしくは「無許可で私の著作物を投稿している可能性がある」をタップする

※「このプロフィールは他の人になりすましている」をタップした場合は、これで報告が終了

「無許可で私の著作物を投稿している可能性がある」をタップした場合
・「知的財産権」に関するページが表示されるので、そのページの下の方に青い文字で書いてある「なりすましアカウントを報告」をタップ

・「なりすましアカウント」のページが表示されるので「Instagramで他の人が私になりすましている場合、どうすればよいですか」をタップ

・説明文が表示されるので、説明文の中に青文字で書かれている「こちらのフォーム」をタップ

・「Instagramでのなりすましアカウントを報告」のページが表示される

・「誰かが私または友達になりすましたアカウントを作成した」にチェックを入れ、次に「はい、私になりすましています」にチェックを入れる

・自分のアカウントの名前、メールアドレス、なりすましアカウントの名前、なりすましアカウントのユーザーネームを入力する

・本人確認ができる写真(免許証やパスポートなど)を持った状態で自分の顔を撮影し、その画像をアップロードする

・必要に応じて「追加情報」を入力し、入力が終了したら「送信」を押して終了

なりすましの被害を防ぐには?

なりすましの被害を防ぐには「パスワードの適切な管理」と「知らない人からの友達申請はむやみに承認しない」ことがポイントです。

パスワードの使い回しはしない

パスワードはSNSごとに変えておくことが基本です。全てのSNSで同じID・パスワードを使用していると、1つのパスワードが漏れただけで全てのSNSにログインすることが可能となる場合があります。

パスワードの使い回しはせず、SNSごとにパスワードを変えておきましょう。可能であれば、定期的にパスワードを変えておくとさらになりすまし対策の効果が高まります。

知らない人からの友達申請はむやみに承認しない

知らない人からの友達申請はむやみに承認しないことが基本です。

Facebookの場合、同一人物が3つのなりすましアカウントを使うことでアカウントの乗っ取りが可能となってしまいます。

Facebookは、アカウントが使えなくなった場合に友達3人の協力を得る形でアカウントを復活させる方法がありますが、それをアカウント乗っ取りのために悪用した形です。

条件は、乗っ取りたいユーザーに3つのアカウントから友達リクエストを送り、友達リクエストが届いたユーザーが3つのアカウントのリクエストを全て承認してしまうこと、そして、乗っ取りたいユーザーのメールアドレスを知っていることです。

乗っ取る側は、メールアドレスを入力し、アカウントにログインできないとして、Facebookの運営から友達3人分のセキュリティコードを送ってもらいます。

3つのセキュリティコードがパスワードの代わりとなり、乗っ取りが成立します。

このような事態を防ぐためにも、知らない人からの友達申請は承認しないようにしましょう。

まとめ

まとめ

SNSは友達とつながったり情報を収集したりするために欠かせないツールです。

しかし、アカウントの管理が甘いとアカウントを乗っ取られることにもなりかねません。アカウントを乗っ取られないために大切なことはパスワードの管理です。少なくとも、SNSごとにパスワードを変えておきましょう。

また、Facebookを利用する場合は、知らない人からの友達申請を受けず、削除することが基本となります。

そして、アカウントのなりすましが発生したら、素早く対処することが重要です。

PHOTO:Unsplash/Pixabay
TEXT:PreBell編集部

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