ネットのギモン・お悩み

2021.03.24 引っ越し先で現在の光回線を使いたい!引き続き使用することは可能?

ネットの使用が日常的となった現在、転勤などによって引っ越しが決まったら、引っ越し先でもネットを使えるようにしておく必要があります。

ネット接続の方法で広く利用されているのは「光回線」ですが、現在使用している光回線は引っ越し先でも利用できるのでしょうか。

新生活の季節を迎えると、引っ越しを含めて何かとあわただしくなります。事前にネットの引っ越しの方法について把握しておき、引っ越し先でもスムーズにネットを使えるようにしておきましょう。

POINT

  • 現在利用している光回線が転居先で利用できる場合もある
  • 転居先で光回線が利用できるかは物件の管理会社に問い合わせることが確実
  • 申し込みから工事までの期間は約1か月。引っ越しが決まったら手続きは早めに行う

転居先でも現在の光回線が利用できる場合とは?光回線の種類を解説

転居先でも現在の光回線を利用するためには、現在利用している光回線の種類と、転居先で利用できる光回線の種類が同じであることが条件となります。

光回線の種類としては、大きく分けると以下の4種類があります。
・NTT東日本・NTT西日本が提供する「フレッツ光」
・NTT以外の企業が提供する「独自回線」
・光コラボレーション事業者
・ケーブルテレビ

それぞれの光回線の種類について簡単に説明します。

フレッツ光

NTT東日本・西日本が提供している光回線であり、全国的に展開している光回線であることが特長です。

そのため、現時点でフレッツ光を利用していれば転居先でも利用できる可能性が高くなります。

独自回線

独自回線とは、NTT東日本・西日本以外の企業が提供している光回線です。主な独自回線としては以下のものがあります。
・NURO光
・au光
・eo光
・コミュファ光
・メガエッグ光
・ピカラ光
・BBIQ光

全国的に展開しているフレッツ光とは異なり、ほとんどの独自回線は利用できる地域が限定されています。

光コラボレーション事業者

光コラボレーション事業者とは、NTTから光回線の卸し提供を受け、独自のインターネットサービスを提供する事業者です。

So-netが提供する「So-net 光」やドコモ光、ソフトバンク光などが光コラボレーション事業者です。また、地域限定のプロバイダーも光コラボレーション事業者の場合があります。

転居先で光回線が利用できる事例・できない事例

転居先でも光回線が利用できる事例をあげると、現在利用している光回線が「フレッツ光」である場合、転居先でフレッツ光が利用できれば、移転手続きを行うことで転居先でも引き続き利用できます。

ただし、現在利用している光回線が転居先で利用できない場合は、一度解約手続きを行い、転居先で利用できる別会社の光回線に申し込む必要があります。

例えば、独自回線は利用できるエリアが限られるため、そのエリア外に転勤する場合は、今まで利用していた独自回線を解約して、転勤先のエリアに対応した光回線を利用する形となります。

そのほか、転居によってNTT東日本と西日本の地域をまたぐ場合、フレッツ光を別の会社で利用する形となるため、一度解約手続きを行い、新たに光回線の申し込み手続きを行わなければなりません。

転居先物件が光回線に対応しているかを調べる方法は?

転居先の物件が光回線に対応しているかどうかは、以下の2つの項目を調べます。
・現在使用している光回線が転居先のエリアで利用できるか
・利用したい光回線が転居後の物件で利用できるか

現在利用している光回線が転居先のエリアで利用できるか

最初に、現在利用している光回線が転居先のエリアで利用できるかどうかを調べます。

その方法は、「転居先で利用したい光回線の種類+エリア検索」でネット検索することです。例えば、フレッツ光のエリア検索をしたい場合は「フレッツ光 エリア検索」で調べます。

光回線の公式サイトでエリア検索のページを見つけたら、以下の項目を入力します。
・引っ越し先の住所の郵便番号
・住居タイプの選択(戸建住宅、マンションのいずれかを選択)

上記を入力することで、多くの場合は転居先で光回線を利用できるかどうかがわかります。

利用したい光回線が転居先の物件で利用できるか

転居先のエリアで光回線が利用できる場合であっても、転居する物件によっては光回線が利用できない場合があります。

例えば、物件にマンションタイプの光回線が整備されていない場合などです。

転居先の物件で光回線が利用できるかどうかを確認する方法は、管理会社に直接問い合わせることが確実です。そのほか、物件情報に「光回線対応」と記載されているかどうかをチェックする方法もあります。

引っ越しする際の光回線の手続きは?

引っ越しをする際の光回線の手続きについて、転居先が現在の光回線に対応している場合、対応していない場合の二通りについて説明します。

転居先が現在の光回線に対応している場合

転居先が現在の光回線に対応している場合は、以下の流れで行われます。

・光回線の事業者に、インターネットまたは電話で移転手続きの申請をする
・申請が受理された後、移転先での開通に必要な書類が届く
・今まで使用していた機器を返却する
・引っ越し先で開通工事を実施する
・新しい機器を接続する
・引っ越し先で利用する光回線が開通

引っ越し先で現在と同じ光回線を利用する場合であっても、今まで使用していた機器は原則として返却となります。

引っ越し先では新しい機器を利用することになるので、引っ越し先で新しい機器を接続します。

また、すでに光回線の設備が整備されている場合は、開通工事は不要です。その場合、引っ越し先で新しい機器を接続すれば光回線を利用できます。

なお、物件に光回線の設備が整備されておらず、回線工事が必要な場合は、工事する日をあらかじめ確認しておきましょう。

多くの場合、移転手続きの申し込みをしてから工事を行うまでは1か月程度かかります。また、進学や就職、異動などで新生活が始まる4月は引っ越しする人が多くなるため、工事ができるのが2か月程度先になる場合があります。

引っ越しの予定が決まったら、引っ越しの2か月程度前には光回線の移転手続きの申し込みを行いましょう。

転居先が現在の光回線に対応していない場合

転居先が現在の光回線に対応していない場合は、現在の光回線の解約手続きと転居先で利用する光回線の新規申し込み手続きを行います。

解約手続きと申し込み手続きの両方について説明します。

【解約手続き】
・インターネットまたは電話で解約の手続きを行う
・解約が受理された後、今まで使用していた機器を返却する
・設備を撤去する工事の実施

【新規申し込み手続き】
・新たに利用する光回線の申し込みを行う
・回線が開通するために必要な書類が届く
・回線工事の実施、新しい機器の設置
・引っ越し先で利用する光回線が開通

解約手続きを行った後は機器を返却することになります。また、光回線の場合は回線の引き込み設備の撤去が必要となるため、その工事が行われます。

また、新規申し込み手続きで特に注意したいのは、引っ越し先でインターネットを利用する日を決めたうえで、早めに申し込み手続きを行うことです。

先の項目で光回線の移転手続きについて説明したとおり、申し込みをしてから回線工事が行われるまでは1か月程度、新生活の時期は2か月程度かかる場合があります。引っ越し後、すぐにインターネットを利用できるように、早めに光回線の新規申し込み手続きを行いましょう。

まとめ

引っ越し先で現在の光回線を利用したい場合、引っ越し先で利用できる光回線の種類が同じであれば、引き続き同じ光回線を利用することが可能です。

ただし、転居先の物件に光回線の設備が整備されていない場合は、工事を行ったうえで光回線を利用する形となります。

また、現在利用している光回線が転居先で利用できない場合は、現在の光回線を解約し、新たに光回線を申し込む必要があります。

現在利用している光回線の種類を把握しておくと、転居先で光回線が利用できるかどうかを判断しやすくなります。

PHOTO:Unsplash/Pixabay
TEXT:PreBell編集部

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