ネットのギモン・お悩み

2021.03.26 インターネット無料物件にお引っ越し メリット・デメリットはどんなこと?

インターネットが日常的に利用されている現在では、賃貸物件で「インターネット無料」と打ち出している場合があります。

そんな物件なら、インターネットの契約が不要であるうえに月額の利用料金が無料になるため、いいことずくめのように思えます。一方、デメリットがあるとすればどんなことでしょうか?

お引っ越しでインターネット無料物件を検討しているなら、メリットとデメリットを理解しておくことがポイントです。

POINT

  • インターネットの契約が不要で、月額のインターネット料金が無料
  • 通信速度は物件によってさまざま 速度が遅いと感じることも
  • インターネットの料金は家賃や管理費などに含まれている場合あり
インターネット無料物件とは

インターネット無料物件とは?

インターネット無料物件とは

インターネット無料物件とは、その物件にインターネットの設備がすでにあり、インターネットを無料で利用できる物件のことです。

インターネットの開通工事がすでに済んでいる状態であるため、工事費がかからないほか、月々の利用料金も無料となります。そのため、インターネットを利用するための費用を支払う必要がありません。

また、「インターネット完備」と表示されている物件もインターネットを無料で利用できることがあります。インターネット完備の物件は、インターネット無料の物件と同様に、回線工事が済んでいるほか、プロバイダー契約も済ませてあるためです。

そのほか「インターネット対応」という物件もありますが、これは物件の共用部分まで回線が引かれているものです。

自分の部屋までインターネットを開通させるためには、回線工事が必要となるほか、プロバイダー契約も必要となります。インターネット対応の物件では、インターネットを利用するために費用がかかる点に注意しましょう。

通信速度はどのくらい?

インターネット無料物件の通信速度は物件によって異なります。動画サイトを問題なく見ることができる通信速度の場合もあれば、動画サイトのダウンロードに時間がかかってスムーズに視聴できない場合もあります。

通信速度が遅くなる原因としては、入居者の多くが同時にインターネットを利用している場合や、そもそも回線が高速に対応していないことが考えられます。

標準の画質で動画を見るなど、ある程度の通信速度で対応できるインターネットの使い方なら、インターネット無料物件でも十分に対応できることが多いです。

しかし、オンラインゲームをプレイしたり、高画質で動画を視聴したりする場合は高速のインターネット環境が必要となるため、インターネット無料物件では通信速度が不足してしまうこともあります。

料金の仕組みをくわしく知りたい!

インターネット無料物件はすでに開通工事が済んでおり、プロバイダー契約も済ませてあるため、工事費がかからないだけでなく、毎月のインターネットの利用料金もかかりません。

とにかくすぐにインターネットを利用したい場合は、インターネット無料物件が最適です。

ただし、毎月のインターネットの料金は管理費や共益金、または家賃に含まれている場合があります。これについて確認する場合は、大家さんか管理会社に問い合わせしてみましょう。

インターネットの料金が管理費や共益金などに含まれている場合は、その条件で入居しても良いかどうかを決めておきましょう。家賃や管理費にインターネットの料金が含まれていたとしても、家賃に納得できれば入居しても差し支えありません。

もし、割高に感じるのであれば、インターネットが無料ではない物件を探して、自分でインターネットを契約する形となります。

インターネット無料物件のメリット・デメリット

インターネット無料物件のメリット・デメリット

インターネット無料物件に入居するかどうか迷っているなら、そのメリットとデメリットについて理解しておきましょう。それによって、入居するかどうかを判断しやすくなります。

メリット

インターネット無料物件のメリットとしては以下のものがあります

・インターネット料金がかからない
インターネットを毎日のように利用するユーザーにとって、インターネット料金を月々支払う必要がないのは重要なポイントです。毎月の出費を少しでも抑えたいなら、インターネット無料物件への入居を検討しましょう。

ただし、先の項目でも説明したとおり、家賃や管理費・共益金にインターネットの利用料金が含まれている場合があります。その場合は、家賃が適切な価格かどうかで入居を決めましょう。

・自分でインターネットを契約する必要がない
引っ越しのときは何かと作業が多いため、インターネットの契約が面倒に感じてしまうことがあります。その点、インターネット無料物件ならインターネットの契約が必要なく、パソコンのほかにLANケーブルなどネットに接続するための機器があればインターネットを利用できます。

入居してすぐにインターネットを利用できるのは、インターネット無料物件ならではのメリットです。

・退去するときに違約金がかからない
インターネット無料物件でインターネットを利用している場合、退去してもネット回線に関する違約金がかかりません。

物件に入居するときに自分でインターネットに契約すると、退去するときに違約金が発生する場合があります。インターネット無料物件なら違約金がかからないため、インターネットに関する費用を節約できます。

デメリット

また、インターネット無料物件のデメリットとしては以下のものがあります。

・通信速度が遅い場合がある
インターネット無料物件のデメリットは通信速度が遅い場合があることです。特に、画質の高い動画サイトやオンラインゲームをプレイする場合は、通信速度の遅さに不満を感じてしまうことがあります。

特に、マンションやアパートのような集合住宅では、入居者が同時にインターネットを使うと速度が低下してしまいがちです。

インターネットを常に高速の環境で使いたい場合は、インターネット無料物件ではなく、インターネットを自分で契約できる物件の方が適しています。

・プロバイダーが選べない
インターネット無料物件はプロバイダー契約がすでに行われているため、入居者自身でプロバイダーを選ぶことができません。

インターネット無料物件は自分でインターネットを契約する必要がなく、費用もかからない反面、インターネットを利用するうえでの自由度が低い点についても理解しておきましょう。

無料の回線が遅い場合はモバイルWi-Fiルーターを利用する方法も

インターネット無料物件で通信速度があまりにも遅く感じる場合は、モバイルWi-Fiルーターを利用する方法もあります。

モバイルWi-Fiルーターなら、工事が不要であるうえに設定が簡単に行えるので、Wi-Fiの機器が届いたその日にインターネットを利用できます。また、光回線と比べると月額料金が安いものが多いので、コストの面でもメリットがあります。

ただし、モバイルWi-Fiルーターの多くは、一定期間で利用できる通信量に制限が設けられています。例えば、一日3GBまでなどの制限です。そのため、高画質の動画を長時間見ていると通信量の制限がかかってしまう場合があります。

もし、個別にインターネットを引きたい場合は?

中には、インターネット無料物件であっても自分で個別にインターネットを契約したいと考える人もいることでしょう。

インターネット無料物件で個別にインターネットを契約するときに注意したいのは以下の2点です。

・大家さん、管理会社の許可が得られるかどうか
個別に光回線でインターネットを引く場合、集合住宅で利用しているインターネット回線とは別の回線を開通させるために、工事が必要となります。

しかし、物件は大家さんの所有であり、管理会社が管理しているため、物件の入居者が勝手に工事をすることは原則として認められていません。

そのため、個別に光回線でインターネットを引くなら、大家さん、または管理会社に工事の許可をもらう必要があります。
もし、工事の許可が得られない場合は、光回線のインターネットを引かないでモバイルWi-Fiルーターを利用することも検討しましょう。

・家賃などにインターネットの利用料金が含まれている場合、二重払いになってしまう
インターネット無料物件は、インターネットの利用料金が家賃または管理費・共益金に含まれている可能性があることについて先述しました。

もし、そうである場合、自分でインターネットの契約を行ってしまうと、家賃などに含まれるインターネット料金と自分で契約した分のインターネットの料金を二重払いしてしまう形となります。

二重払いをしてまでもインターネットは利用するつもりはない、という考え方であれば、集合住宅で利用できるインターネットを利用するか、インターネット無料物件ではない別の物件を探す必要があります。

もし、高速で安定したインターネットを利用したいので、インターネット料金が二重払いになってもかまわない、という考え方であれば、大家さん、または管理会社に工事の許可を得たうえで、新規にインターネット契約を行いましょう。

まとめ

まとめ

インターネット無料物件は、入居時にインターネットの契約が不要であるうえに、月額料金がかからない点がメリットです。

一方、通信速度が遅くなる場合がある点はデメリットといえます。インターネット無料物件を検討している場合は、大家さん、または管理会社にどのプロバイダーを利用しているかを確認してみましょう。

速度が十分な回線やプロバイダーを利用していれば問題はありませんが、速度が期待できない回線やプロバイダーの場合、インターネットを自分で契約できる物件を選ぶことが確実です。それによって、高速でインターネットを利用することが可能となります。

PHOTO:写真AC/Unsplash/Pixabay
TEXT:PreBell編集部

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