2021.05.08 外出先で利用できるフリーWi-Fiにはどんな種類がある？利用方法を解説

フリーWi-Fiのサービスはどんな企業が提供しているのでしょうか。また、フリーWi-Fiを利用するにあたって、その利用方法について理解しておきましょう。

フリーWi-Fiとは、 特定の施設や店舗内で提供されているWi-Fiで、基本的に無料で利用できる点が特徴です。

フリーWi-Fiは、携帯電話会社のほか、さまざまな企業や施設、店舗が提供しています。フリーWi-Fiの主な種類としては以下のものがあります。

・携帯電話会社が提供するもの
・FREESPOT
・コンビニが提供するもの
・カフェやファミレスで提供されるもの

それぞれのフリーWi-Fiについて説明します。

フリーWi-Fiの中には、携帯電話会社が提供しているものがあります。ここでは、3大キャリアが提供しているフリーWi-Fiを紹介します。3大キャリアとはドコモ、au、ソフトバンクのことです。

d Wi-Fi
d Wi-Fiは、NTTドコモが提供しているフリーWi-Fiのサービスで、Wi-Fiを無料で利用できます。フリーWi-Fiを利用できるのは、NTTドコモのポイントプログラム「dポイントクラブ」の会員であることが条件となります。

dポイントクラブは、NTTドコモの携帯電話を利用していなくても会員になることができます。

d Wi-Fiは、「d Wi-Fi」または「docomo Wi-FI」と書かれたステッカーのある施設や店舗で利用が可能です。

なお、ドコモが提供しているフリーWi-Fi「docomo Wi-Fi」は2022年2月8日でサービスが終了となります。新規でドコモのフリーWi-Fiを利用する場合は「d Wi-Fi」がおすすめです。

au Wi-Fiスポット
au Wi-Fiスポットは、auが提供しているフリーWi-Fiです。auのスマートフォン、またはタブレットのほか、ノートパソコンなどWi-Fiに対応した機器でも利用できます。

フリーWi-Fiが利用できるのは、「au Wi-Fi」または「Wi-Fiスクエア Wi2 300」と書かれたステッカーのある施設や店舗となります。

料金はauの端末を利用している場合は無料です。なお、ノートパソコンなどWi-Fiに対応した機器でWi-Fiを利用する場合は月額330円（税込）となります。

ソフトバンクWi-Fiスポット
ソフトバンクWi-Fiスポットは、ソフトバンクが提供しているフリーWi-Fiスポットです。

フリーWi-Fiが利用できるのは、ソフトバンクのCMでおなじみの「白い犬」と「Wi-Fi」の文字が入っているステッカー、または「BBモバイルポイント」と書かれたステッカーのある施設や店舗となります。

ソフトバンクWi-Fiは、フラット型パケット定額サービス・プランに加入していると無料で利用できます。

なお、その他のパケット定額サービス・プランで利用する場合は有料となり、月額513.7円（税込）です。ただし、その他のパケット定額サービス・プランに加入してから2年間は無料で利用できます。

FREESPOTとは、FREESPOT協議会が運営しているフリーWi-Fiのサービスです。同協議会は、無線LANでインターネットに接続できる環境の整備を目指しています。

利用できるWi-Fiスポットは1万4000か所を超えているので、外出先で気軽にフリーWi-Fiを利用できます。FREESPOTの利用料金は原則として無料ですが、場所によってはホテルの宿泊者、または店舗での飲食者に限られる場合があります。

FREESPOTを利用する場合は、インターネットの利用におけるトラブルを防ぐため、メールアドレスによる認証、またはSNSによる認証が必要となります。

フリーWi-Fiはコンビニ各社も提供しています。ここでは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンが提供しているフリーWi-Fiについて紹介します。

セブンスポット
セブンスポットは、セブン&アイグループが提供しているフリーWi-Fiで、セブンイレブンのほか、デニーズやヨークマートなどグループ内の店舗で利用できます。

セブンスポットの会員に登録すると、インターネット接続が無料で利用できます。ただし、インターネットが利用できるのは1回最大60分（1日あたり3回まで）となります。

なお、以下のアプリを利用している場合、セブンスポット会員または7iD会員の登録が済んでいれば、インターネット接続が無制限に行えます。

・セブンイレブンアプリ
・デニーズアプリ
・アカチャンホンポアプリ
・ヨークアプリ

Famima_Wi-Fi
Famima_Wi-Fi（ファミマワイファイ）とは、ファミリーマートの店内で利用できるフリーWi-Fiです。ブラウザ、またはファミリーマートWi-Fi簡単ログインアプリから利用できます。

ブラウザから利用する場合は1回最大20分（1日あたり3回まで）、アプリを利用する場合は1回最大60分（1日あたり3回まで）利用が可能です。

LAWSON Wi-Fiサービス
LAWSON Wi-Fiサービスはローソンが提供しているWi-Fiサービスです。初めて利用するときにメールアドレスを入力し、利用規約に同意すれば、2回目以降はメールアドレスを入力しなくても利用できます。

なお、メールアドレスの有効期間は1年間であり、1年を過ぎたら再度メールアドレスを登録する必要があります。

サービスは無料で利用できますが、インターネットを利用できるのは1回最大60分（1日5回まで）となります。

そのほか、カフェやファミレスでもフリーWi-Fiが提供されています。主なものについて紹介します。

at_STARBUCKS_Wi2
at_STARBUCKS_Wi2は、スターバックスの店内で利用できるフリーWi-Fiです。利用規約に同意すると利用できます。料金は無料で、1回の利用で60分まで利用できます。

Komeda_Wi-Fi
Komeda_Wi-Fiは、コメダ珈琲の店内で利用できるフリーWi-Fiです。

初めて利用する場合はメールアドレスの登録が必要ですが、2回目以降の利用ではメールアドレスを入力する必要はありません。ただし、メールアドレスを登録して1年が過ぎたら、再度メールアドレスを登録する必要があります。

1回ログインすると60分間利用できます。60分が過ぎたら再度インターネットに接続する必要がありますが、利用回数に制限がないため、何回でも利用できます。

なお、コメダ珈琲で利用できるフリーWi-Fiの種類は、Komeda_Wi-Fiのほか、ドコモ、au、ソフトバンクなどがあります。利用できるWi-Fiの種類は店舗によって異なるので、入店する前に確認しておきましょう。

すかいらーくグループ Free Wi-Fi
すかいらーくグループでは、ガストやバーミヤン、ジョナサンなどグループ内の店舗で利用できるWi-Fiサービスを提供しています。

フリーWi-Fiは利用規約に同意するだけで利用でき、料金は無料です。1回のログインで60分間利用できますが、利用回数に制限がないため、何回でも利用できます。

マクドナルドFREE Wi-Fi
マクドナルドFREE Wi-Fiは、マクドナルドの店内で利用できるフリーWi-Fiです。規約に同意したら会員登録を行い、フリーWi-Fiにログインします。料金は無料で、1回のログインで60分間利用できます。

フリーWi-Fiはスマホから接続するケースが多いですが、リモートワークが進んでいる現在ではパソコンから接続するユーザーも多くなりました。

フリーWi-Fiの利用方法について、スマホからの接続方法、パソコンからの接続方法を説明します。

スマホからフリーWi-Fiへの接続は以下の流れで行います。

・設定アプリからWi-Fiを選択
- iPhoneは設定アプリから直接Wi-Fiの選択が可能
- Androidは設定アプリから「ネットワークとインターネット」を選び、その中からWi-Fiを選ぶ
・Wi-Fiをオンにすると、利用できるWi-Fiの種類が表示される
・接続したいWi-Fiの種類を選ぶ
・利用規約に同意し、利用者登録が必要な場合は利用者登録を行う
・フリーWi-Fiが利用可能に

パソコンからフリーWi-Fiへの接続は以下の流れで行います。

Windows10の場合
・画面右下の「インターネットアクセス」のアイコンをクリック
Macの場合
・メニューバーの「Wi-Fi」アイコンをクリック

以下、Windows10・Mac共通
・ネットワーク一覧が表示されるので、接続したいWi-Fiの種類を選ぶ
・利用規約に同意し、必要に応じて利用者登録を行う
・フリーWi-Fiが利用可能に

フリーWi-Fiは、携帯電話会社やFREESPOT協議会のほか、コンビニやカフェ、ファミレスなど小売店、飲食店も提供しています。

フリーWi-Fiは、利用を開始するまでの手続きが簡単であること、そして基本的に無料で利用できるため、手軽さがメリットといえます。

フリーWi-Fiはスマホユーザーのみならず、リモートワークが広がっている現在ではリモートワーカーにとっても必要不可欠なものとなりました。プライベートはもちろんのこと、仕事においてもフリーWi-Fiを賢く使いこなしましょう。

PHOTO：PhotoAC/Unsplash/Pixabay
TEXT：PreBell編集部